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Colors of Your Entrepreneurship ~キャリアストーリーから紐解くそれぞれのアントレプレナーシップ~ #8 セプテーニ・ホールディングス 谷中優太

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

セプテーニグループでは「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に」をミッションに掲げています。アントレプレナーシップという言葉の解釈は各自に委ねられていますが、社内でもよく語られる解釈の1つに「コントロール可能な資源を超越して機会を追求すること」というものがあります。このような資質と姿勢を持つ人材こそ、ビジョンの冒頭で掲げる「新しい時代をつくる人」であり、セプテーニグループの強みの源泉となっています。
だからこそセプテーニグループにおけるアントレプレナーシップは、限られた経営者やリーダーのみが発揮するものではありません。ひとりひとりがそれぞれのかたちのアントレプレナーシップを見出して日々実践するとともに、その多様性を認め合えている状態。すなわち「アントレプレナーシップの民主化」された姿が私たちの理想です。

このnoteでは、セプテーニグループの各社において、ひとりひとりがどのような思いを持って、どのようなアントレプレナーシップを発揮して働いているのか、社員個人に焦点を当ててご紹介します。

今回は、株式会社セプテーニ・ホールディングス 谷中優太さんにお話をお伺いしました。

株式会社セプテーニ・ホールディングス

主にインターネット広告事業を手がけるセプテーニグループの持株会社として、グループ企業の統括や管理等を行っています。

セプテーニグループの行動規範に惹かれ入社を決めた谷中さんは、入社4年目の時にチームで年次が一番上になったそうです。そしてそのタイミングで関わったプロジェクトでの経験を通じ、仕事への覚悟が生まれたと言います。日頃の仕事を進めるうえで意識していることや想いなど、谷中さんのストーリーをぜひご覧ください!


2019年に新卒で入社。入社後は経営企画部IR課でデータ処理や投資家ミーティングへの出席などを経験。2020年に経営企画課に異動し、決算分析やスタートアップ出資管理などを担当。現在はCEOオフィス経営企画部にて、事業ポートフォリオマネジメントや中期経営方針の策定など幅広いコーポレートアクションの検討や調整に従事。2024年、グループ内の懸賞論文大賞受賞。

学生時代からおもしろいことをやりたかった

ー現在の業務を教えてください。

私は、セプテーニ・ホールディングスのCEOオフィス経営企画部に所属しており、他社との資本業務提携に向けたプロジェクトの進行や企業の買収・撤退を含む事業ポートフォリオマネジメント、または、スタートアップやベンチャーキャピタルへの出資など、コーポレートアクションの検討や調整、実行を担っています。

また、同じCEOオフィスに属するIR課と連携しながら中期経営方針などの策定にも携わっています。
事業領域の異なる様々な企業とコミュニケーションをとるので、チームメンバーで得意な領域に分かれて、協力しながら業務を進行しています。

私たちは企業価値向上という非常に大きなミッションに立ち向かっていると思っているので、あらゆるステークホルダーに影響を与えているという意識を常に持っています。

ー学生時代にどんなことをされていましたか。

大学では化学を専攻し、アカペラサークルに所属して活動していました。

サークルではチームを組んでコンテストに出場する、という人が多かったのですが、私はあまりその活動には興味が無く、安く借りられるライブハウスを探してきて自分たちでイベントを開催したり、営業でお祭り会場に行って演奏したりしていました。

当初から、おもしろいことしかやりたくない、という想いがありましたね。
大学1年生の頃はとがっていたので知り合いが少なかったのですが(笑)、2年、3年になるにつれ、そのおもしろいことをしたいというマインドに共感してくれた人が加わったり、一緒にこういうことがしたいんだけど、と自分から誘ったりして仲間が増えていきました。

ー化学専攻だった谷中さんが、なぜセプテーニグループに入社しようと思ったのでしょうか。

就職活動の軸としては、業界自体にこだわりはなく、自分が頑張ることで他の企業の成長に貢献できるような仕事がしたいと思っていました。SIerや不動産管理系なども受けていましたね。

とにかく企業のコーポレートサイトを見て、直観的にこれは自分の志向とは違うなと感じた要素を見つけ出してリスト化し、では逆に何がしたいのかを分析していきました。

就活をする中でセプテーニグループを知ったのは、サークルで仲の良かった先輩が、セプテーニグループに入社することになったことがきっかけでした。
「就活に活用できそうな自己分析ツールがあるから使ってみたら?」と声をかけてもらったんです。

これを機に会社を調べたところ、グループの企業理念に共感し、選考を受けたいと思うようになりました。
特に、当時グループの行動規範として掲げられていた「Septeni Way」に強く惹かれました。

また、私はその企業でどのような人が働いていて、何に情熱を注いでいるか、ということにも目を向けていました。
選考を経て内々定をいただいてから人事以外の社員の方に会い、そこでお伺いした話の内容も入社の決め手になりました。


仕事への悔しさから、次への覚悟が生まれた

ーこれまでのキャリアで、ターニングポイントはどこでしょうか。

入社4年目のときに年次が1つ上の先輩が退職されたことで、私が課で1番上の年次になったことです。

当時、私が中心となり、資本業務提携のプロジェクトを進めることになりました。
正直、それまで一から自分がリーダーシップをとってプロジェクトを進めたことがなかったので、何をどうしていいかわかりませんでした。でも何かしないと進まないし、チームビルディングのやり方も知らない中で、後輩にも指示を出さなければならない。

暗中模索の状態でジタバタするしかなかったので、毎週の定例ミーティング後に担当役員に少しお時間をいただいて、「次はこれをやらなければいけないと思っているんですがあっていますか」とか「こういう論点もあるという話になったのですが、理解しきれていないので教えてください」などを細かく聞いて進めていました。

なんとかこのプロジェクト自体は無事に終えることができましたが、決して満足のいく進行ではなく、自分が全く気づいていないところで、他の方がたくさん調整してくださっていたり、フォローいただいたりしていて、こんなにも見えていない部分があったんだと後から気づき、悔しかったです。
そしてプロジェクトを進めるということがどれだけ大変なものなのかを身をもって感じました。

なので、次はもっとうまくやりたいという覚悟が生まれました。

また、その時の反省から後輩との接し方について、とにかくコミュニケーションをとって関係性を築いていくことが大事だということも学びました。


「なんでもやる、できるようにする、できるまでやる」

ー悔しさから、次への覚悟が生まれたのですね。
 普段仕事をする中で、意識をしていることはありますか。

「なんでもやる、できるようにする、できるまでやる」です。

CEOオフィスが対峙する案件は一つとして同じものがありません。

プロジェクトを進めるにあたって、情報がどこに落ちているかも決まっていないし、誰に何を説明すればよいのかも、自分で当たりを付けていかなければなりません。
そのため、プロジェクトに関わる誰よりも粘り強く、なんとしてでもクロージングするんだという強い気持ちが必要です。

私たちは自らの部門だけではプロジェクトを進めていくことができない分、案件を強く握らなければならないと思っています。

この意識を強く持つようになったきっかけがあります。

あるとき、実現難易度の高い案件について、担当役員から「できるかどうか調べてみてほしい」と依頼をもらいました。
私が調べてみる限り、どうやら実現するのは難しそうだと思い、資料をまとめて「こういう理由でできなそうです」と報告をしたんです。
そうしたら、「できない理由じゃなくて、もっとできる方向から理由を考えてみよう」と言われ、ハッとしました。

調べた結果、「無理でした」と言うのは誰でもできます。
でもそうではなくて、良い意味で私たちは金融や証券領域のプロフェッショナルではない分、ここが無理ならこういう方法があるのではないかという仮説を立てて、自由な発想でできる理由を考えていくことができるはずです。

そうして徹底的に考えて、その結果として最終的に叶わなかったとしても、仕方がないと言えるところまでやりきることが大事だということに気が付きました。

・・・実は最近も似たようなことを言われてしまいました。まだまだですね。


「組織を動かすプロフェッショナル」になりたい

ーやりきること、ですね。
 今後、どのような存在になりたいですか?

「組織を動かすプロフェッショナル」となって、変革の中核に居続けたいです。

私たちはコーポレート部門として直接利益を生み出すことはできませんが、自分たちが間に入ることで、関わる人の仕事を1段階・2段階プラスで進めることができれば、大きな価値を出せると思っています。

また、当社は今年4月より代表が交代し、第3の創業期を迎えました。その中で部門の名称も経営企画部からCEOオフィスに変更しており、うねりの中で必要な機能として認識してもらえているのだと感じています。
どのように価値を生み出していけるのかを考えながら、愚直に粛々と期待に応え続けることが、私を含めた部門の使命だと思っています。

また、やりきる、という想いのもと、同じ熱量で優秀な後輩たちのプロジェクトをサポートしていきたいです。

ー愚直に、粛々と。覚悟を感じます。
 あなたにとってのアントレプレナーシップとは何ですか?

鬱陶しい寸前の、配慮と構造つくりです。

「構造つくり」と「配慮」は、リーダーシップ行動を定義する行動理論としてオハイオ州立大学研究グループによって提唱されたものですが、自分的にはこの考えがおもしろいし、しっくりくるなと思いました。

論理的に構造つくりを、感情的に配慮をそれぞれきちんと行っていくことが、仕事やプロジェクトをマネジメントしていくうえで非常に大事だなと思います。

私たち経営企画課は、プロジェクトをなんとしてもクロージングさせる、と心に誓って取り組んでいます。これからも、多少自分の専門範囲を外れ、模索しながら進めていかなければならないとしても、とにかく泥臭く突き進んでいくしかないという覚悟を持ち、取り組んでいきたいです。

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