セプテーニグループ新規事業プランコンテスト「gen-ten」 ~運営者が語る、gen-tenに参加することで得られる本当の価値~
こんにちはnote編集部です。
セプテーニグループでは、毎年社内新規事業プランコンテスト「gen-ten」を開催しています。
約10年前より開催している社内新規事業コンテストですが、昨年よりサインコサイン社が中心になって運営することになり、大きくリニューアルいたしました。
そこで今回より、gen-tenでの新しい取り組みやイベントの様子などを複数回にわたってご紹介してまいります!
第一弾では、サインコサイン代表の加来さんにgen-tenがどのように変わったのか、どういう想いを持って運営を手掛けているのか、お話を伺ってきました!
ー まずは、gen-tenが始まった背景を教えてください。
今のセプテーニグループの主軸となっているインターネット広告事業もメディアプラットフォーム事業も、最初は新規事業として始まったように、セプテーニグループは常にアントレプレナーシップあふれる人材が新しい事業を生み出し、創り上げていくことで成長し続けてきました。この、新規事業を立ち上げて次のグループの主力事業にしていくという取り組みを続けるために、10年ほど前からgen-tenが開催されるようになりました。私たちのグループミッション「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に。」にも基づいて、セプテーニグループを象徴する制度として年に1度開催し続けています。
ー 2019年からサインコサインとして運営側で担当されるようになった理由は何だったのでしょうか。
実は僕も2017年に開催されたgen-tenに出場していて、その経験を経て2018年にグループ会社としてサインコサインを設立したんです。今の事業では、会社やブランドの立ち上げにあたって企業としての覚悟の象徴となる、ネーミングや企業理念など、ブランドアイデンティティに関する言葉の創出支援を主に行っています。この延長として、さらに新規事業が生まれる段階から支援するということにも取り組み始めようと思っていたところ、セプテーニグループの新規事業を管掌する役員から運営の話をもらったのがきっかけでした。
また、これまでにセプテーニグループのコーポレートデザイン室として、コーレポートロゴなどのリニューアル、そしてそれに伴うさらなる企業理念・行動規範の浸透の推進にも取り組んでいますが、新規事業の立ち上げというのは、「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に。」を体現することでもあり、つまりセプテーニグループらしさやアイデンティティそのものだと考えています。そのため、gen-tenに対してみんなの注目や興味がどれくらいあるかということが、そのままのグループのアイデンティティをより強くできるかどうかに影響してくると思い、gen-tenを盛り上げることで企業理念の浸透も推進していこうと思ったんです。
ー 2019年から運営を手掛けられていますが、どのようにアップデートしていったのでしょうか。
まずは予選のプレゼン大会の準備期間から、大会への出場意向に関わらず、新規事業の立ち上げや、立ち上げのプロセスに興味があったり、既存業務では得られないことを学びたいと思っている人を募って、「gen-tenサロン」というクローズドコミュニティを立ち上げました。そこでは、社外から講師を招いた勉強会やワークショップを開催したり、gen-tenに出場経験がある新規事業責任者や各グループ会社の代表者にも参加してもらい、ランチタイムでのプランのブレスト、相談会などを定期的に行っていきました。
▼2020年度のgen-tenでも「オンライン」サロンが立ち上げられ、Facebookグループでは参加メンバーから新規事業に関するアイディアや情報が多く交わされています。
ー gen-tenサロンというクローズドなコミュニティをつくったのはなぜですか。
今は、世の中的にも企業規模的にも、興味の対象や幸せのあり方などがより多様化し、みんながみんな同じことに興味を持つということは無くなってきているのではないかと思います。そうした中、gen-tenを盛り上げていくためには、より新規事業やその取り組みに興味を持ってくれる人に対象を絞って、集中的に熱狂をつくっていくことが重要になってくるのかなと仮説として考えていました。なので、興味・関心が近い人たちで密なコミュニケーションをとっていくというフェーズをつくることによって、新規事業プランの質を上げるという意味でも、彼らの熱量をさらに高めるという意味でも、またそれを応援する人たちを増やすという意味でも、コミュニティの力を加速させ周りを巻き込んでいく取り組みを行っていこうと思ったんです。
gen-tenサロンを経てコンテストに出場してくれた人も多く、また実際にgen-tenサロンに参加し、具体的なアドバイスをもらってアイディアをブラッシュアップしたことで、予選を通過して本選に出場できた人や新規事業責任者を輩出することもできたので、このコミュニティでの取り組みの成果はあったと思っています。昨年の参加者からも、サロンでの学びはいい機会になった、刺激になったという声をたくさんもらうことができました。
▼gen-ten2019の予選プレゼン大会の様子
ー 周りを巻き込んでいく、というと、2019年度では、各グループ会社の代表や新規事業責任者など多くの方がgen-tenサロンに関わってらっしゃいましたね。
そうですね。事業プランへのサポートだけでなく、彼らの実体験に基づく失敗話やリアルな悩みなどを共有してもらうことで、参加者も事業責任者としての覚悟や決意をもてるか見つめ直す機会になるので、各代表者や責任者との交流はとても意味がある事だと思っています。実際に僕も過去に出場してみて、gen-tenの意義は良い事業プランを生み出すことにもありますが、当事者としてそのあと事業を続ける覚悟が持てるかを考えられることにもあると感じていたので。
ー 覚悟や決意を持つうえで、事業責任者のリアルな話を直接聞く機会は大事ですね。またこの度は社外からも様々な方が参画してくださっていたようでした。
そこも、この度運営するにあたって力を入れたことのひとつですね。サインコサインとして良い関係を築けている社外のスペシャリストの方々に協力していただき、積極的に勉強会を開催したり、本選合宿で各チームにメンターとして参加していただく取り組みを行いました。社外の方々との交流に注力した理由としては、やっぱりグループ内にある知見だけだとどうしても偏ってしまうし、新規事業プランという以上は今のグループにはないものを生み出そうとする行動なので、外部からのインプットが重要になってくるからです。また逆に、内部だけでの交流では、自分たちの価値を正しく認識できていない可能性もあると思っていて。「実はここが私たちの競合優位性になっている」とか、「強み」だとか、外部との交流を通じて初めて気が付けることもあると思うんです。なので、様々な場面で社内外オープンな交流の機会をつくっていけるよう目指しました。
ー たしかに、客観的に見たときに、自覚していない新たな価値が見つかるかもしれませんね!今回運営してみて、どうでしたか。大変だったことはありましたか。
やはり、イベントの運営やコミュニティのマネジメントはかなり大変でしたね。gen-ten全体が盛り上がり、自分もいつかgen-tenに出てみたいと思ってもらうためにも、全社向けに行う予選のプレゼン大会や合宿形式の本選の企画・演出も細部までこだわり、多くの関係者に協力してもらいながら進めていきました。また、出場希望者ひとりひとりが良い事業プランを自信をもって発表できるよう、それぞれ進捗を逐一チェックしてアドバイスしたり、励ましたり、時には愚痴を聞いたり(笑)してあげることが重要だと感じましたし、こういった地味で地道なことを通じて初めて熱狂を生み出すことができるんだということに気づけましたね。
でも、大変なことはあったものの、こういったコミュニケーションやコンテンツを提供していったことで、gen-tenを通じて新規事業プランが生まれ、事業責任者として立ち上げに向けて取り組むメンバーも複数人輩出でき、とても嬉しく思っています。また、自らの事業プランの立ち上げではないけれど、gen-tenへの出場やサポートメンバーとしての参画をきっかけにチャンスをつかんで新しい事業の担当者として挑戦している人もいて、良い機会を創出できたのではないかと思います。
▼gen-ten2019の予選プレゼン大会運営の様子
ー 2019年度のgen-tenを通じて、多くの挑戦が生まれているのですね!2020年度も開催が決定し、現在募集が始まっていますが、どのような人に参加してもらいたいでしょうか。
嬉しいことに、既に、新卒社員も含めて幅広い年次・職種の方から参加表明をいただいています。個人的には、今の所属している事業の中でエース級に活躍していたり、今の仕事にミッションを感じながら熱量高く働いているような人たちにこそ、もっと参加してもらいたいと思っています。既存事業へのコミットメントが強いからこそ、逆に視野がせまくなってしまい、他の領域で起こっている変化を見逃してしまうこともあると思っていて。新規事業に関わるということはもちろん、gen-tenに参加することは、世の中全体の大きな流れを感じたり、本当に社会に求められていることを本気で考えて本気で実行する良い機会になります。
なので、新規事業にチャレンジしたい人だけでなく、多くの人にgen-tenを通じて、内部外部の刺激にふれることによって改めて自分のやっていることやアイデンティティを見つめ直してみてもらいたいなと思っています。そして参加してみた結果、新規事業領域と既存事業領域のどちらで自分が新たなチャレンジをするのかを選択するのがいいと思います。これはどちらを選んでも正解だと思います。「あえて」この過程を経験してから決定したことに価値があり、どの選択をしてもそれぞれにより強い覚悟がもてるようになると思うんです。そういう選択・決定を多くの人にやってもらえたらと思いますし、そうした人が増えることによって、グループとしては芯の強い事業責任者の輩出と、既存事業のアップデートのきっかけにもなっていくと思います。
▼gen-ten2020の社内向けサイト(※メインビジュアルは、今期のグループスローガンである「電撃的ライジング!」にちなんだイメージキャラクター・ジングくん)
ー 既存事業で成果を上げている人だからこそ、gen-tenに参加してほしいという想いが伝わりました。
本選の合宿では優秀なサポートメンバーと経営陣によるメンターが一日中時間を割いて協力してくれて、最終プレゼンでは役員陣や社外のベンチャーキャピタルの方々が、本気で事業プランを聞いて、フィードバックをくれるのですが、僕自身出場してみて、こんなに贅沢な時間はないと感じたのを覚えています。むしろ、こういった体験を得ないままセプテーニグループで働いていることはとても損をしていたなと思いましたね。
▼gen-ten2019の本選に向けた合宿でメンターとともに事業アイディアをブレストしている様子
新規事業をやるということはもちろん簡単なことではないですが、それでも自分が心のそこからやってみたいと思うことに会社が出資してくれて、その上、グループのとても優秀な人たちが自分のために力を貸してくれたり、場所やシステムや制度面での支援もしてもらるんです。グループの資源( ヒト・モノ・カネ )を活用させてもらえる最大の制度だし、セプテーニグループに所属しているからこその特権だと思います。そしてチャレンジすることで経験する全てのことが必ずその人の成長につながると思います。グループの経営陣でも新規事業経験者がとても多いですよね。
ー 自身の成長のためにも、新規事業に挑戦してみるということが大事なのですね!より多くの人が、gen-tenや新規事業に興味をもってもらえると良いなと思いました!
最後に一言お願いします。
年々熱量が高い人が集まってくれていますが、ぜひそれをハードルと思わず、gen-tenには多くのメリットがあることを想像してみてもらって、少しでも新しい可能性を感じたらぜひ関わったり参加してみてほしいですね。行動してみると思った以上にたくさんの人が応援してくれたり協力してくれます。
今後もgen-tenを通じ、学びと成長の機会を創出していきたいと思っていますし、関わってくれる人の数だけでなく、関わってくれる人のタイプを多様にしていくことで、gen-tenの価値を上げていきたいなと思っています。
ー ありがとうございました!
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