社是「ひねらんかい」のロゴは、制作費100円!?#セプテーニグループトリビア
こんにちは、セプテーニグループnote編集部です。
今回はセプテーニグループの社是に関する小話です。
セプテーニグループの社是は「ひねらんかい」です。
関西弁で「知恵を出そう、工夫しよう」という意味で、
設立間もないころに創業者の七村が考えたものです。
短く、馴染みやすい言葉であることから、
社員はほぼ全員覚えているのではないかと思います。
そしてこちらが「ひねらんかい」のロゴです。
このロゴ・・・なんと制作費がたったの100円という伝説があります。
真相を確かめるべく、名誉会長の七村に話を聞いてきました。
--------------------------------------------------------------------------------------七村さん、この「ひねらんかい」ロゴの制作費が100円というのは本当なのでしょうか。
そうそう。100円の筆ペンで僕が書きました。
いつだったかは覚えていないけど、社是を作って間もない時だから、創業二、三年目だったと思う。
どのような背景で書かれたのですか?
順を追って話すと、1990年に会社を設立した時に、創業者7人で誓ったことが2つあって、一つは「IPOをする」、もう一つは「同族経営をしない」。2001年に上場を果たし、同族経営もしていないので現在もこの誓いを守っています。
一方で、僕個人として「会社を作ったら社是を作りたい」という夢があった。会社はつぶれるかもしれないけど、社是ぐらい作っておくと格好いいと思っていたので。
僕の好きな社是は、サントリーの「やってみなはれ」、堀場製作所の「おもしろおかしく」なんだけど、これらに共通しているのが、「関西弁」「ひらがな」「短い」。このコンセプトで僕も作りたかった。
そうして考える中で、「うちはお金も人もない。何もないなかでやれることといえば、ちょっと他と違うアイディアを出したり、考え出したり、工夫してみること。そういうところで差別化しよう」という思いから「ひねらんかい」を社是にしました。
せっかく社是ができたので揮毫しようということになったんだけど、当時はキャッシュフローもタイトでお金をかけられなかったので僕が書くことになり、デスクにあった筆ペンを取って書いたのがこれです。
そうだったんですね。
ひねらんかいロゴといえばオリジナルラベルの日本酒『ひねらんかい酒』の箱にプリントされているのが印象的ですよね。
実はこのお酒にも「ひねらんかい」の精神が込められていて、2001年に上場したときに記念品としてつくったんだけど、当時上場記念品といえばプライべートラベルをつけたワインが多かった。「他社と同じものあげるのはおもろないなぁ」と思い、じゃあワインじゃなくて日本酒を作ったらどうかと考えたが、当時は日本酒のオリジナルラベルをつくれるところがなかった。よく調べてみると、日本酒は鮮度が大事で、作り置きができないことが理由のようだった。
そんな時、たまたま当時取引をしていた銀行の担当者が酒蔵の息子で、その彼に「こんなことできないか」と話しをしてみたら、「やってみましょう」と言ってくれてようやく作ることができた。なので日本酒に企業のプライベートラベルをつけたのはセプテーニが第一号ではないかと思っています(笑)。ひねってるやろ!
“ひねらんかい”ですね!
お客様にも喜んでいただいているし、僕自身も飲んでみておいしいと思っている。あと、これを作ったことで、会食の時などに秘書が手土産を選んだり探しに行く時間を省くことができるというメリットもあったので、こだわって作ってよかったなと思っています。
上場して会社の規模が大きくなり人数が増えてからも、「ひねらんかい」の精神を大切にしているということがわかるエピソードですね。
人って、考える環境におかれて考え続けないと、勝ち残っていけないと思う。お金がないときに、知恵を使ってきたから生き残ってきたのと同じで、お金があるからといって考えなくなったら成長しない。常にブラッシュアップしていかなきゃいけない。
また、お客様に対するサービスを工夫したり、差別化できるように知恵を出していくと同時に、自分自身の生き方や考え方、行動を工夫してひねっていくことで、他社との違いを生むことができると思う。みんなと同じことやったっておもろないやろ。ってわけで「ひねらんかい」!
ありがとうございます。
最後に、年始ということもありますので、この「ひねらんかい」を書かれたのと同じ筆ペンで一筆いただけますでしょうか。
「ひねらんかい」と今期のスローガン「電撃的ライジング」ですね!
ちなみに今年はどんな年にしたいですか。
今年のテーマは、“社会に、家族に、仲間に恩返し”。 「メンター、ゴルフ、運用、寄付」を行動指針にしている。 でも「健康一番」だな。「ボケない」「死なない」。
一同)(笑)
ありがとうございました。