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”ソーシャルグッド”をより多くの人へ!もっと身近に!~CI刷新でgooddoが目指すものとは~#セプテーニグループ会社インタビュー

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

セプテーニグループで社会貢献プラットフォーム事業を展開しているgooddoが、この度、CI(コーポレートアイデンティティ)を刷新しました。

今回のCIの刷新により、どのようなことが変わったのか、そしてgooddoの事業にかける想いについて、代表 下垣さんにお話を聞いてきました!

プロフ用

gooddo株式会社 代表取締役社長 下垣圭介
2006年 株式会社セプテーニに新卒入社。Facebook広告チームの立ち上げや営業職などを経て、2014年に新規事業としてgooddo株式会社を設立。あらゆるソーシャルアクションに誰もが参加しやすい社会を目指し、多面的な事業展開を行う。

ー gooddoの事業内容を教えてください。

gooddoは、より多くの方に社会課題やソーシャルグッドについて知ってもらい、誰でも簡単に社会貢献に参加できる仕組みづくりを目指して事業を展開しています。普通に生活する中で、社会貢献に能動的に取り組んでいる人はそこまで多くないと思うのですが、そうでない方々にも「こういう手段だったらやれるな」とか、「そもそもこういう課題があったんだ」ということを知ってもらって、実際になんとかしたいな、支援したいなと思ってもらえるような取り組みをしています。

具体的には、2014年から社会貢献プラットフォーム「gooddo(グッドゥ)」を運営し、ユーザーが応援したいと思う社会貢献団体に対して「gooddo」を通じて無料で支援ができるサービスを提供してきました。これまで約3300万人が「gooddo」に訪れ、年間50万人以上のユーザーが無料でできる社会貢献に参加し、国内NPO団体への総支援金額は2億円を突破しています。また、SDGsを中心とした情報メディア「gooddoマガジン」で、日本や世界の貧困問題、開発途上国の飢餓問題、寄付や募金の支援できる団体の紹介などを発信しています。

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ー この度、gooddoはCIを刷新したということですが、どのような事を変えていくのでしょうか。

gooddoを立ち上げてから今期で6期目になるのですが、ソーシャルグッドを広め、みんなが参加しやすい仕組みを作るための足がかりとして、これまでは主に国内のNPO団体と一緒に取り組んできました。NPO団体を中心としていた理由は、彼らは社会貢献の活動そのものを目的としている組織なので、ソーシャルグッドにつながるサービスということがユーザーにもわかりやすく、取り組みを進めやすかったという理由があります。しかし、昨今では、一般企業においても利益を追究するだけでなく、ソーシャルグッドの重要さを見直し、取り組み始めているところが増えてきました。なので、今後は支援の対象を、NPO団体に加えてそういった企業や大学など多くのセクターに広げていきたいと思っています。

また、社会課題に関する情報やソーシャルグッドへの参加機会を提供する方法も、これまではインターネットが中心でしたが、これからはオフラインを含め、様々なチャネルに拡大していきたいと考えています。例えば、コンビニなどと組んで、店舗で簡単に支援できたり、テレビのdボタンを押すだけで支援できたりするなど、様々な分野でタッチポイントを増やしていけたらいいなと思っています。

そうすることで、あらゆる人がソーシャルグッドに出会うきっかけを届けたいんです。

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ー そうした想いが、新たにステートメントとして掲げられた「いいこと、しやすく。」に込められているのでしょうか。

はい。ステートメントを決めるにあたって、いろいろ難しいことも考えたんですが、改めて定義してみると結局僕たちがやりたいことはすごくシンプルで、「それぞれが思ういいことを大切にして、それをもっとできる環境をつくることで、いいことで溢れる世界にしたい」ということでした。「世の中が平和だったらいいよね」「みんなが幸せになればいいよね」ということは誰もが考えている事だと思いますが、そういう普遍的な理想の実現に改めて挑戦したいと思ったんです。

そしてその想いを表すにあたって、世代や立場に関わらず、みんなに伝わるようにしたかったので、できるだけ簡単な言葉にしました。「いいこと、しやすく。」は、「ソーシャルグッド」という言葉になじみのない子供やご高齢の方、あるいは今後一緒に取り組んでいく組織の方々に対して、gooddoはどういうことに取り組んでいるのか、何を目指しているのかをすぐにわかってもらえるステートメントになったと思っています。

▼gooddoのロゴもリニューアル
「ひとりひとりが様々ないいことに出会い、選び、やってみる」様子を色で表現。

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ー そのようにソーシャルグッドを広める活動に取り組み、みんなを巻き込んで行きたいと思った理由やきっかけは何だったのでしょうか。

もともと僕もソーシャルグッドという言葉や、NPO団体がどのように活動しているかなど詳しくは知りませんでした。
きっかけになったのは、2010年10月にソーシャルメディア、具体的に言えばFacebookの事業部の立ち上げに携わったことです。当時日本では、Facebookはまったくメジャーではなくて、ユーザー数は100万人ほど。帰国子女しか使っていないような状態でした。
でも、これがさらに広がっていったら、マスの時代から個の時代になって、誰もが発信できる世の中になるんだなと感じました。そして個人が発信するということは、いままでマスメディアに取り上げられず、見過ごされていた良いことも悪いことも、どんどんオープンになっていって、人々の考え方や価値観も変わってくるんじゃないかと思ったんです。

そうした中、企業活動においては、社会問題につながるようなことを行えばすぐさま公になり、一瞬で信頼を喪失することになるので、社会課題への意識はより高まっていくんだろうなと感じました。

また、消費者もこれまではブランドや価格で商品を選択していたかと思いますが、これからは世の中に対して良いものかどうかという「社会力」のようなものをより重視するようになると思ったんです。例えば、同じ商材でも、一方は環境に悪い素材のパッケージ、もう一方は環境に優しい素材のパッケージだった場合、環境に優しい方の商品を選ぶ方も多いと思います。今後こうした考え方が広まり、人々はますます世の中にいいこと、つまりソーシャルグッドへ意識を向けるようになるだろうと思いました。

そのような中で、より多くの人がソーシャルグッドに参加しやすい環境を提供していきたいと考えるようになったんです。

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ー ソーシャルメディアとの出会いから、ソーシャルグッドへの意識の高まりを感じていたのですね!そうして新規事業として立ち上げることになったのでしょうか。

すぐに立ち上げたというわけではありませんでした。先ほどの考えを踏まえ、代表の佐藤に新規事業として提案したのですが、その時は新しい事業部を任された直後だったので、「まずはソーシャル事業の推進を託したい」と言われ、その後2年間、ソーシャルメディア事業の拡大に注力し、最初1名で立ち上げた事業部も30人規模のチームに成長させることができました。

この間もNPOでプロボノ活動をしたり、社会貢献に関して調べたりと、事業アイディアの構想を練り続けていました。外部での活動や交流を通じて考え抜いた結果、改めて今後成長分野になっていくと感じたし、この事業をやる意義を強く感じたので、再度佐藤に提案し、やらせてもらうことになりました。振り返ってみると、この2年間があったからこそ、自分の気持ちに迷いがなくなったので、大事な期間だったと思います。

ー 現在はソーシャルグッドという言葉を聞く機会も増えましたが、当時は世の中としての意識も今ほどではなかったので、事業を進めるにあたって大変だったこともあったのではないでしょうか。

今でこそちょっとずつ理解が広がってきたのかなと思っているのですが、当初はこの分野でビジネスとして成立できるのかと周囲からはとても心配されましたし、厳しいアドバイスもいただきました。やはりなかなか理解してもらえない状況はありましたね。

でもそれは自分の中ではチャンスだと思っていました。仮に8割くらいの人に理解されるようなビジネスだったら、絶対伸びる分野なので自分がやらなくてもいいし、自分だからできることに挑戦したいと思っていたので、逆に多くの人に理解されないことは気にしていませんでした。

ただそういった場合、何を一番信じられるかというと、自分の信念だけなんですよね。事業立ち上げ時期はアイディアはあるけど実際のプロダクトがないので、想定通りいくかわからないし、ふと「自分が信じているものが違っていたらどうしよう」「壮大な勘違いかもしれない」と不安やプレッシャーを感じることもありました。事業を起こしたことがある人は一度は経験している事かもしれませんが、その時が一番つらい時期でしたね。

しかし、事業が動き出し、売り上げが見えたときにその不安な気持ちはなくなっていきました。売り上げが立つということは、gooddoが提供しているサービスに対して、ユーザーが価値を感じているということなので、やっぱり僕らが取り組んでいることは間違っていないと確信できたんです。

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ここ2年くらいで、CSRやSDGs、クラウドファンディングなどのワードも一般的に聞くようになってきましたし、組織として様々なところが社会貢献に対して取り組み始める流れになっているので、gooddoの取り組みにも理解してもらえることが多くなってきました。事業を立ち上げ始めた5年前とは世の中的にも変わってきたなと実感しています。自分の周りでも、仕事をしながらプロボノ活動をしたり事業として社会貢献に関わったりする人も増えてきているように感じますし、人々のソーシャルグッドへの興味が増えているのではないかなと思います。

ー gooddoでは今後どのようなことを実現していきたいでしょうか。

今回のCI刷新の目的でもあるのですが、手段や選択肢としてのチャネルを拡大し、ソーシャルグッドについて知ってもらう場所や機会をどんどん増やしていきたいと思っています。そして、みんなが何かしらでソーシャルグッドに関わっている状態を目指しています。
そのためには、異なる領域での経験、キャリアを持つ人たちが多様に集まり、互いにシナジーを生み出すことで、さらに良い効果が出てくると思っています。
gooddoでは、正社員としてだけでなく、副業、プロボノなど、従来型の会社や組織という枠を超えて、事業に共感してくれる人たちと一緒に取り組んでいきたいと思っています。

ソーシャルグッドへのハードルを下げ、多くの人に機会を提供していくことで、ひとりひとりがほんのちょっとでも関わってくれるようになれば、それだけ掛け算で増えていきます。その0から1への最初のステップやきっかけをつくり、ソーシャルグッドを推進することがgooddoのやりたいことであり、存在意義だと思っています。

ー 下垣さんありがとうございました!

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社会貢献やソーシャルアクション、というと、ちょっと自分には難しいことのように思っていましたが、下垣さんのお話をきいて、「自分が思ういいこと」にちょっとでも取り組むことがソーシャルグッドにつながってくることがわかったので、一歩踏み出してやってみようと思いました!
みなさん、CI刷新に伴いリニューアルされたgooddoのサイトもぜひのぞいてみて下さい!

#gooddo #セプテーニグループ #ソーシャルグッド #ソーシャルアクション #社会貢献