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禁じられた物語-あるいはなぜかメフィラス推しになった筆者が、日本での馬琴作品の扱いを憂う話

(今回はnoteオリジナル記事です)

はじめに

筆者はメフィラスつながりでかれ(メフィラスは「性別:メフィラス」であり男性にも女性にも、あるいはそのどちらにも当てはまらない人にもなれる存在だという解釈もあるようでして、筆者もその解釈を採る者です。「かれ」の表記もここでは、「私でもあなたでもない第三者」を性別問わずにいう代名詞です)の名の由来ともされる重要人物の存在で有名な『ファウスト』に興味が湧いた(但しあらすじ的なものは既に青少年期に知って関心がございましたが)ので、他のゲーテ作品にもそろそろ興味を持とうと考えているところです。

日本での馬琴作品の扱いについて

ところで筆者は大学院時代に、江戸時代の終わり頃の日本で活躍した作家の曲亭(滝沢)馬琴の今ではマイナーになってしまっている作品を扱っておりました(その結果、多くの先生から見放されアカデミックの世界でキャリアを積むことから排除されましたが)。
馬琴作品は筆者の個人的な感想によればむしろ『南総里見八犬伝』以外の(今の日本では残念ながらマイナーになってしまった)作品の方が実は彼の本領がより発揮された作品であると理解しております。

そしてこれは筆者が生まれる大幅に前の作品なので残念ながら観られなかったですが、NHK人形劇の『シン・八犬伝』…ではなく『新八犬伝』では他の馬琴作品の登場人物やエピソードがバンバン乱入してきています。『新八犬伝』は今でも人気と名声の高いレジェンド作品ですが、この馬琴マイナー作品に注目を集めるきっかけには、残念ながらなり得なかったようです。

まあ、これは気軽に読める現代語訳がないから、というのもあるわけですが、ある程度大きい図書館にはゲーテマイナー作品の日本語訳もきちんとあるケースが多いので、そちらを何作か読もうと思います(これも筆者にとっては、メフィラスへの“推し活”の一環なわけです)。特にギリシャ神話を(当時にとっての)“現代風”に解釈・翻案した戯曲作品が結構あるので、それをまずは読みたいです。


<推し活独単語>
古典:Klassik 
(参照:三省堂「ベーシッククラウン独和・和独辞典小型版」(2018年版)、アプリ「DE-JA辞書」)

<参考文献>
ピクシブ百科事典「メフィラス星人」の項


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