なぜかメフィラス推しになった筆者が、『ウルトラマンR/B』版メフィラス風ぬい服を作ってみた・下
前半に続き、『ウルトラマンR/B』版メフィラス風衣装(15cmサイズ用)を作っていきます。
続きの工程
3、ジャケットの襟部分を作る
ジャケット部分は、『推しの「ぬい服」をつくろう』にある型紙を若干アレンジしました。もう少し具体的にいうと、襟が黒とオレンジの2色で色が切り替わっているので、通常は1つの生地で作るものを2種類の生地で作っております。
アイロンで圧着式接着芯を貼り、外周りを縫いました。内周りは、ジャケットの胴体に縫い付けます。
4、ジャケットの胴体部分を作る
胴体部分を作っていきます。こちらも『推しの「ぬい服」をつくろう」での作り方をアレンジし、前で合わせて着るタイプのジャケットにします(通常は前あるいは後ろで合わせず、単に羽織るタイプ)。それ以外は、基本的に『推しの「ぬい服」をつくろう』に書いてある通りに作っていきます。
5、襟をジャケット本体に縫い付け、裾や袖口に縁取りをする
襟をジャケット本体に縫い付けます。その後、裾や袖口に黒リボンで縁取り(リボンでジャケット本体の生地を挟み、その上を縫っていく)します。
6、仕上げ
ジャケットの合わせの部分にボタンを縫い付け、面ファスナー(いわゆるマジックテープ)で前を止められるようにします。実は筆者はうっかり襟のオレンジ色部分の縁取りを忘れてしまっていましたので、仕上げの時に縁取りをしました(写真はそれの途中経過)。
7、完成
というわけで完成です。ジャケットが若干「ブカブカ」ですが、とりあえずは「それらしい」雰囲気が出ましたのでよしとします。
終わりに
今回のぬい服作りとは直接関係ないですが、『ウルトラマンR/B』版メフィラスがよく似ていると筆者が解釈しましたグノー版メフィストフェレスに関する小ネタについての補足です。
こちら
での解説で、「ラストで悪魔(=メフィストフェレス)と(一応メインヒーローの)ファウストが地獄に沈められる(=つまり天使勢に討伐される)」とありますが、原文のオペラ台本ではメフィストフェレスは討伐されるがファウストは討伐されたとははっきり書かれず祈りを捧げるのみであり、生死が曖昧に描写されて終わりです。
こうした「重要人物の生死が曖昧な終わり方」は、実はオペラやバレエなどでは割とよく見る描写であり、監督の発想や思想信条、あるいは社会情勢等々次第でその人物が死ぬ演出になったり生き残る演出になったりするわけです(有名なケースでは、バレエ『白鳥の湖』
が挙げられます)。まあ、現代ではファウストも討伐される演出が多いということでしょう。
<推し活独単語>
脚本: Drehbuch
討伐する: unterwerfen
参照:三省堂「ベーシッククラウン独和・和独辞典小型版」(2018年版)、アプリ「DE-JA辞書」)
<参考文献>
河原廣之訳・注釈・編集『対訳 ファウスト』おぺら読本出版、2019
nuinui洋服店監修『推しの「ぬい服」をつくろう』Gakken、2023
ピクシブ百科事典「メフィラス星人」の項
ウルトラマンR/B(ルーブ) 第18話(有料コンテンツ)
元記事を掲載したブログ: https://manabinoaruoshikatsu.wordpress.com/