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NHKBS「新日本風土記」が大好きだ。
NHKBS「新日本風土記」が大好きだ。
そもそも風土記とは何か。簡単に記す。
古代、「解」という報告書を提出するよう官命が出された。
各地から国司を通して大和朝廷に提出されたそれらが「風土記」である。
報告書に求められた内容は五つ。
①全国の国名、郡名、郷名に好い名をつけよ。
②郡内の産物を、鉱物・植物・動物に分けて、詳しく種目を記録せよ。
③土地の肥沃状態を記せ。
④山川原野の名の由来を記せ。
⑤古老の伝える旧聞異事を記せ。
これらの事項の提出を求めた理由は、中央による地方の掌握、土地の特産や作物の収穫量など、地域経済の把握、伝承を把握することで地域文化を国家に組み込む等、律令国家完成の為の地方支配の具現化であった。
以上が風土記の概要であり、現代においてTV放送されている「新日本風土記」は、単なる視聴者として観ていても、古代の風土記に求められた5つの内容に出来る限り沿う構成になっていると感じる。
風土記の概要を知るまでは「お年寄りが主役の番組」であって、「お年寄り向けの番組」だとさえ思っていた。
今ではお年寄りの言葉こそが面白いし、番組に奥行きを与えていると感じる。
勉強というのはつくづく面白いと思いながら、今日もウキウキしつつ「新日本風土記」の録画を再生する。