コーデュラナイロンじゃないリュックサックをつくりたい
こんにちは。
背負いのテツです。
今回は、【Ben|Rucksack】に使用したメイン素材の選定した経緯や、リュックサックに使用される本体素材についてこれまで考えた事、思った事をまとめてみました。
"コーデュラ"ばかり は思い込み?
巷で売られているリュックサックは、コーデュラナイロンを使用したものをよく見かけます。通常のナイロンより丈夫で少しくらい汚れても全然気にならないリュックサックに最適の素材です。
私もこれまでコーデュラナイロンのリュックサックを愛用しておりましたが、実は長く使っていると見飽きてきます。丈夫で長く使えるのに状態が変化しにくいがために飽きて使われなくなるのは何だか不思議な現象です。
他にどんな素材で作られているのだろうと名称調査時のリストを基に調べてみることにしました。
完全に私の好みを集計しており、市場の割合とは異なりますので参考程度に見て頂けるとありがたいです。
こういった集計をしているのは、同じ業界(実際取引があるところもある)にいると個別のブランド名などを挙げづらく、でも傾向はお伝えしたい・・・という個人的な事情によります。
結果を見ると私にとっても、やっぱりリュックサックといえばナイロン素材 なのですが、意外にも"コーデュラ"とよばれるものは2割程度・・・
印象的なアウトドアブランドが使っているのでほとんどのリュックサックがコーデュラと思い込んでいたのでしょうか?
リサイクル素材も最近増えてきています。世界的に広い市場を持っているブランドほどリサイクル素材に切り替えてきている印象です。
ポリエステル素材も2割ほど有りましたが、価格を抑えたい場合は必要な素材といったイメージです。
逆に革のリュックサックだと高級感があり(実際に高級)、ビジネス向けのものが多かったです。
革でつくってみたかった
自分でリュックサックを企画するにあたり、当初このように考えていました。
はりきって企画のミーティングでメンバーに提案したところ、
そういう革だと重くなるし、こだわって革を開発していくとすごく時間がかかりそう との意見が。
当時3ヶ月くらいで完成を目指していたので、確かにそれはちょっと暗礁に乗り上げそうだなと悩み始めた矢先、私のサンプル帳BOXより何やら魅力的な文言の台帳が目に止まりました。
化繊でありながら天然皮革のようにエイジングが楽しめる
2年も前に生地の展示会でもらっていたものでしたが、それまで全く覚えていなかった自分にがっかりしつつ、メンバーに提案したところ皆賛同してくれました。
こうして この素材でリュックを開発していくこととなりました。
"化繊でエイジング"が気になり、色々この生地を調べてみるとどうやらイタリアの有名アウターで使われている素材のようです。
中古の製品をネットで見てみると確かにイイ感じに経年変化してる!!妄想が膨らみますが、更に調べるとそのブランドはこの生地を特殊な加工で製品染めしている事がわかりました。
私達は流石にそこまで出来ないのでどんな風に変化するのか若干の不安もよぎりますが台帳についていた生地洗いの見本を信じ開発を進めることにしました。
結果、めでたくアタリというかテカリが出てきて個人的には納得の仕上がりとなりましたが、使う人によって変化の仕方も 受け止め方も様々なので自分で実際に使ってみてどういった事が起きたかもまとめてみることにしました。
ちなみに、クラウドファンディング上で生地で、エイジングというフレーズは使っていません。
私の使い方が何も気にせずガシガシ使ってたまにブラッシングくらいなので、エイジングという言葉の持つ丁寧にケアして育てていくイメージ だとちょっとハードルが高く感じてしまったからです。
気になるところ
クラウドファンディング上でも書いていますが、バッグの角など擦れやすいところはだいぶ早い段階で白くなってきます。
私はむしろそういう素材と思って使っていますがこういった部分が気になる方もおられるかもしれません。
使う方には関係ないかもしれませんが、はっきり言って写真映えしない素材です。実際の生地を見たり触ったりすると何とも言えないイイ感じなのですが、私達にはその良さがどうしても画面上に表現出来ませんでした。
(使い込んだ画像だと表情が伝わる気がします)
1月28日まで公開です
最後に思いっきり宣伝ですが
【Ben|Rucksack】CAMPFIREにてクラウドファンディング実施中!! 1月28日まで。
是非ご興味持った方はサイトご覧ください。
そして、私と一緒にこのリュックを使い込んで頂ける支援者を絶賛募集中です。