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ボランティア体験記!@セカンドハーベストジャパン〜パントリー ピックアップ編〜

「もったいない」を必要な人々に届ける「フードバンク」が近年日本でも注目されています。その中で今回は日本初のフードバンクとして活動を始めたセカンドハーベストジャパン様のパントリー業務において1日ボランティアに参加してきました。
 パントリーとは食料支援を必要とする方々が直接食品を受け取り(ピックアップ)に来られる場所を指します。
 午前はピックアップ準備(パントリーで渡すお米、調味料、野菜等の仕分け梱包作業)、午後はピックアップ業務(実際に食料品を受取に来られた利用者のサポート)を担当しました。
今回は午前中にお手伝いした「ピックアップ準備」についてレポートします。

● セカンドハーベストジャパンの概要

 セカンドハーベストジャパンは日本初のフードバンクとして2000年より活動を開始しました。当初は炊き出しのために食材を集める連帯活動からスタートして、2017年にはテレビ東京のカンブリア宮殿で特集され認知度が一気に上がり、2018年には正式に「認定NPO法人」の認定を取得しました。
セカンドハーベストジャパンでは「Food for All People(すべての人に、食べ物を)」というモットーを掲げて、社会の誰からも助けを得られず、食べ物に困る状態の人が出ないように食料に関するセーフティーネット=フードセーフティーネットの構築を目指しています。

● パントリー(ピックアップ準備)でのボランティア

・9:50:現場到着
 
浅草橋駅より高架下を5分程歩いたところにセカンドハーベストジャパンの本部があります。倉庫や会社ビルが並ぶ中でオレンジ色の自動販売機やトラックが並んでいるので一見しただけで分かりました。建物は通称「Marugohan」と呼ばれるパントリー、Kids Cafeと呼ばれる子ども食堂、事務所の3か所に分かれています。
その中で今回はパントリーにて作業を行いました。食料品の入った段ボールやプラスチックケースが積みあがっており、失礼ながらもう少し小さな部屋で少量の缶詰やレトルト品を仕分けすると考えていたのとは大違いで良い意味で期待を裏切られました。10:00に作業スタートしますので、それまでスタッフの方々や他のボランティアの方々と挨拶や和やかな軽い世間話をして過ごしました。

・10:00:ミーティング
 
時間通りに簡単なミーティングが開かれました。スタッフの方々が最初にボランティアメンバーの出席確認を行った後、作業内容やメンバーの割振りを行いました。今回はたまたま初参加の方々が多かったのでミーティングでセカンドハーベストジャパンの活動内容を簡単に説明してもらいました。ちなみに、初参加のボランティアメンバーはこのミーティングで簡単な自己紹介やどういった経緯で活動に参加したのか、というを発表しました。どんな発表でも皆さん優しく拍手してくれるので緊張はあまりしなくてよかったです。ミーティング終了後は実際の作業に入りますが、私は決められた数量の缶詰やレトルト食品等を袋に一つ一つ入れる作業に割り振られました。

・10:20:作業スタート
 
実際の作業開始です。黙々と決められた数量で缶詰やレトルト食品をビニール袋に入れていきます。私が作業した場所は本来コンビニのような作りになっており、利用者が自分の好きもしくは欲しい食材を棚から選んで袋に入れていたそうです。しかし、現在はコロナ禍ということもあり、店舗内で人が密になることを避けるため、ボランティアメンバーが先にランダムに食材を選んで袋に詰め、それを利用者に渡す方法を取っているとのことです。そのため、私が詰めている袋はあとで利用者は中身を見ないで貰うことになります。レトルト食品の種類はカレー、中華丼、親子丼など様々ですが、缶詰で水煮缶があったらレトルト食品はカレーにして魚介カレーで楽しんで貰えるかなと心の中で考えながら作業を行っていました(終わった後に気が付きましたが、あとの工程で他の食材がいっぱい入るので私の妄想した組み合わせは恐らく利用者には伝わらないだろうなぁとは思いました笑)。

・11:45:パントリー準備完了
 結構単純な作業ではありますが、慣れないこともあり、そろそろお腹も鳴り始めて限界かなぁという頃に本日お渡しする食品の準備数に達しました。数は実に200食分に及びます。一つのプラスチックケースに2世帯分が入っていますので、100箱以上あることになります。圧巻です。スタッフの方々に聞くと、コロナ禍で本当に多い時には300世帯が受取に来たと聞いていますので、そのときはこの広いパントリーも人が踏み入れない程の箱だらけだったのだろうと想像していました。今回は優秀なボランティアメンバーがいたおかげで早めに作業が完了しました。

・12:00:パソコン入力作業
 
パントリーでの作業終了後にいくつか簡単な入力作業をお手伝いさせて頂きました。利用者に配布しているクーポン券に記載された番号をシステムに登録していく作業です。こちらもPCを使える方であれば誰でも簡単に出来る作業でした。スタッフさんからも「時間で出来た分で良いですからねー」と優しくお声がけ頂いたおかげで苦なく作業が出来ました。

・12:30:午前の部終了
 
午前中の作業(ピックアップ準備)は終了となります。

● 感想

 私がボランティアに参加した日には200人以上の方が食料品のピックアップに来られました。日本で最初に誕生したフードバンクであり、過去にもテレビで紹介されたことがあることからも知名度は非常に高いが故に多くの利用者にとってなくてはならない団体だと感じました。
今回実際にボランティアとして活動してみて、作業自体は非常に簡単な内容で特別な能力がなくても誰でも出来ると思いました。ボランティアでも外国籍の方々が多く、一部日本語が話せない方もいましたが、そこはボディランゲージで乗り切れます。笑
セカンドハーベストのスタッフや代表のチャールズさんは非常に親切な方々ですのでわからないことがあったら親身に教えてくれて助かりました。
もしセカンドハーベストでのボランティアに興味がありましたら下記リンクからエントリーお願いします。

● Link 

ボランティア登録 フォーム / セカンドハーベストジャパン

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