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大人気YouTuberジョーブログが金沢で語った無敵の人生哲学『好きなことの見つけ方』とは
「挑戦する人はみんなビビリだ。次第にドキドキが高揚感に変わる。これが生きている証拠だ。やるかやらないかの違いだけなんだ。」
今回の講演会の内容は全てこの言葉に集約されている。私がこの講演会を聞いていてもっとも印象に残ったフレーズだ。この言葉の意味とは何なのか、そしてジョーさんにとっての挑戦とは何なのか、これからジョーさんが金沢の人たちに語った無敵の人生哲学を皆さんに伝えさせていただきたく、筆をとらせていただいた。
ジョーさんは自身を小心者であると述べる。
ただそれ以上に好奇心が強いという。
とりあえずやってみるという思考と一人では何もできないという弱さを見せることでたくさんの人から信用を勝ち取り、夢を叶えてきた。
・ジョーさんはどのような子供時代を送ったのか?
・なぜジョーさんはたくさんの人から信用されるのか?
・どうやって夢を叶えるのか?
今回の講演会の内容を大きく分けるとこの3つに分けられる。その一つ一つの内容を振り返りながら「信用を得ること」「夢を叶えること」について学び、私たちはこの時代をどう生きぬくべきか考えていきたい。
はじめに
私の地元でもある石川県の地場産業振興センターにてジョーさんの講演会が2019年1月13日(日)に開かれた。
主催は金沢市で会社員をしているしゅくろーさん(本名:箱田貴大)で、この講演会のスポンサーとなったのがミニマリスト高校教師よしかわさんである。
ジョーさんの講演会が金沢で行われることを知ったときは迷わずクラウドファンディングで先行予約をした。ジョーさんは金沢という地で北陸の人たちにどのような熱いメッセージを送ってくれるのか、どうやって好きなことを見つけられるのか、どうやって夢を叶えるのかを生で聞いてみたく、その内容を公開させていただこうと思う。
・丸坊主で足の骨を折ったジョーさんが車椅子で登場
今回の講演会は非常にレア度の高い講演会であったと私は思う。なぜなら頭は丸坊主で、しかも足の骨も折って車椅子で登場。ツッコミどころが多く、おそらく何も知らなかった方たちからするとリアクションに困る登場であったと思う。
ただ、なぜジョーさんが丸坊主になっているのか、なぜ足の骨を折っているのか、足の骨を折って良かったことなどを語っており、この瞬間だからこそ聞けた話があったため、他の場では語ることのないタイムリーな内容が観客を楽しませてくれた。
・「足の骨を折ったことはしゃーない」
これから各地方、各海外を転々と移動しなければならないジョーさんにとって車椅子での移動はかなり負担になるはずだ。この足によって普段できることのハードルが高くなることだろう。普通の人ならばクヨクヨしてしまう出来事なのだがジョーさんは違う。
骨を折ったことで自分の世界がどう変わって行くのかをすごく楽しんでいた。
車椅子で行動することで周りの人間がすごく優しくしてくれた。お店に入れば店員さんが普段の接客よりも優しい対応をしてくれた。
「大丈夫ですか?」
困っているジョーさんにたくさんの人たちが手助けをしてくれた。また、マネージャーさんも普段の3倍優しくしてくれるらしい。
骨を折ってよかった出来事をツイッターに発信したところ、同じ境遇の方から勇気をもらえたというコメントをもらえたようだ。ジョーさん自身はこの最悪な状況を前向きにネタとして発信していただけなのだが、実はニッチな世界の人からたくさんの勇気を与えていたことに驚いたようだ。
様々な出来事はSNSを利用して発信させることによって、普段出会うことのない人に出会うこともできる。ジョーさんはYouTubeを利用して、EXILEのATSUSHIさんと出会えた。
悪い出来事もネタにしてまえばいい。
・「何かを必死で頑張っている人はまじでかっこいい」
ジョーさんが子供の頃はとにかく人見知りだったようだ。小中学生の時代は女の子と話したこともないような子供だった。そんなジョーさんが今では日本全国と言っていいほどたくさんの人と繋がっている。人の人生とは本当に分からない。何かを転機に人の性格が180度変わった人は世の中にはたくさんいて、ジョーさんもその一人だと私は思っている。そんなジョーさんは自身の人生をたくさん語ってくれた。
ジョーさんの小中学生の頃は何も分からなかったし、やりたいことも何もなかった。
早くに何かを見つけられてそのまま大人になって活躍する人ことは難しい。イチロー選手や本田圭佑選手など早くから野球やサッカーと出会いその一線で活躍している人などなかなかいない。
夢には2種類の形があるとジョーさんは語る。
・目標型:一直線に何かを目指す人(イチロー選手、本田圭佑選手など)
・展開型:たくさんのモノや人、経験に触れそこから何かを目指す人(ジョーさんなど)
とにかく一歩生み出すことが大事であるとジョーさんは言う。
ジョーさんの転機は高校時代にテレビで見たボクシングの試合だったようだ。
テレビでボクシングの試合を見たときにその戦う姿に心を動かされたと語る。
「何かを必死で頑張っている人はまじでかっこいい。」
ジョーさんは自身のことをミーハーだから何でもやってみたくなると語っていた。特にテレビで見たボクシングには大きな影響を受けたようだ。
・「やるかやらないかの選択はワクワクする方を選べ」
ジョーさんの高校は進学校でほぼみんなが大学を目指す人達だった。そんなジョーさんがある時に自分が大学に行くのか、やりたいボクシングの道を行くべきなのか人生の選択肢を決定しなければならない時期がきた。
「大学に行ったらやりたいことが見つかるか?」
たくさんの葛藤を繰り返し、最終的にジョーさんはボクシングの道を選んだ。
沖縄に具志堅用高を育てた人がいて、知り合いにそこを紹介されたのだ。その人に会ったら何か変わるかもしれない高揚感はあったのだが、そこに電話をする勇気はバンジージャンプをするような感覚と似ていて、なかなか一歩を踏み出すことはできなかったとジョーさんは言う。
やっとの事で電話をかけ、自分の思いをとにかく伝えたようだ。
相手の返事は
「とりあえず来てみたらいいさー。」
ボクシングをやるために沖縄に行ったジョーさん。ボクシングをやっている時はとにかくしんどくて、不安だったらしい。でも応援してくれる仲間もいたからとにかく必死でやったと語る。
人生においてやりたいことは、とにかくやったほうがいい。いろんなモノや人に触れ、そこから要らないもの合わなかったものを捨てて、要るもの合ったものだけを選択し、それをとにかくやっていけばいい。後ろを振り返ったときに一本の道ができている。それでいいのだと語る。
「挑戦者はみんなビビリだ。ただ、そのドキドキ感がしだいに高揚感に変わる。それが生きている証拠だ。ビビってやめるのか、それともやるのか。たったそれだけの違いだ。」
ジョーさんはとにかく自分のやりたいことに時間を使ったようだ。
・「やりたいことは絶対に口にしたほうがいい。伝えたいことは伝えたほうがいい」
この言葉はジョーさんのおじいさんを反面教師としたメッセージだ。
ジョーさんはとにかくおじいさんが嫌いだったようだ。とにかく厳格で、ジョーさんの親父さんでさえやりたいことを反対されるほどだ。おじいさんの家の集まりに行けば何かとジョーさんには何かを言われ、それがとにかく嫌で嫌で仕方がなかったらしい。
そんなある日におじいさんが倒れ、入院生活を余儀無くされたときにお見舞いに行った。その姿は厳格なおじいさんとは全くの別人で、痩せ細り、声を出すこともできなくなっていた。その姿にジョーさんは衝撃を受けた。会話はできないので筆談という形でコミュニケーションをとっていたのだが、ある日ジョーさんは一枚の紙をおじいさんから受け取った。
「やりたいことに向かって頑張れ。」
ジョーさんにはその意味がすぐには理解できなかったようだ。あの厳格なおじいさんがなぜ急に正反対のことを言い出したのか。
後日おじいさんが亡くなり、その真相をジョーさんの親父さんから聞かされたと言う。
「おじいちゃんは本当はお前のことが大好きやった。日常生活の中でも口を開くたびにお前の話をしていた。高校受験の時もどないやねんと気にかけていた。」
どうしてそれを言ってくれなかったのだろうか。それを知っていればジョーさんはおじいさんのことを嫌いなままおじいさんが亡くならずに済んだのにと語る。
ただ、この出来事によってジョーさんはたくさんのことを学んだようだ。
人は何が起こるか分からない。誰かに何かを伝えたいこと、何か悩んでいることや好きな人、大切にしたい人には想いを言葉にしていけ。後悔だけはしてはいけない。
・「人生の選択肢や生き方を教えてくれるのは人だ」
20歳になって、もっと自分に自信になるものが欲しいと考えたジョーさんは一冊の本と出会った。バックパッカー教本だ。その本が今のジョーさんを作り上げた「旅」というイメージのジョーさんだ。
そこにはこんな言葉が書いてあったようだ。
バックパッカーとは世界で一番自由な旅行者たちが、右に行くにも左に行くにも自由に、その先にはどんな景色が広がっているか分からない、どんな出会いが広がっているか分からない。その人たちが「生きる」ということを実感するために自由な旅を続ける。
ジョーさんはこの熱い言葉に心惹かれたと言う。
ジョーさんは人生でやり残したことは「旅」をすることだった。ボクシングは2年ほどで辞めて、旅をすることを決意した。ママチャリを購入し、ママチャリで大阪から日本全国を周ることとなる。ジョーさんはその日本一周をするにあたって、バックパッカー教本に書いてあったあの熱い言葉ような世界が本当に広がっていたことを実感したようだ。
そこにはたくさんの選択肢があり、右に行くにも左に行くにも本人の自由で、その先に広がる光景や、人との出会いにたくさんの刺激を受けたと語る。
人生のさまざまな選択肢や生き方は、人と出会うことで導かれていくのだ。今はネットとかで繋がれる時代にはなったのだが、やっぱりリアルで人と繋がることでそこでしか得られない大事な何かがあったのだとジョーさんは語ってくれた。
この日本一周旅をしたことでたくさんの学びを得られたようだ。
・「あなたの夢を聞かせてくれませんか?」
チャリで日本一周をしたジョーさん。そこでたくさんの人にリアルで関わり、次第にジョーさんは人と直接繋がれるバーを開きたいという夢を持つようになったようだ。
当然親からは大反対されたらしい。
しかし、ジョーさんは日本一周をした結果その夢を掲げたため、その夢を叶えたい想いが強かったようだ。ただ、毎日家に帰るたびに家にはジョーさんの晩御飯を用意してもらっている現状に違和感を感じるようになったと語る。
「自分がやりたいことをやらしてもらっているのに親にはメシを作ってもらっている自分ってダサいな。」
ジョーさんは自分の夢を叶えるために自立することに決めた。お金はとりあえずなかったため、ホームレスとなり、ダンボールハウスで生活することを決心したと言う。
お金は派遣のバイトで生活していたようだ。
バーを開店させるという夢を叶えるために全国の路上で友達とマリオとルイージの格好をして
「あなたの夢を聞かせてくれませんか?」
というプラカードを掲げてたくさんの人から夢を聞かせてもらっていた。そのついでにジョーさんがバーを開店させたいという夢を伝え、募金をしてもらっていた。
ナンパ作戦という名目で1ヶ月に120万円を集めることに成功した。ナンパ作戦はリアルのクラウドファンディングシステムだ。ネットを経由せずに自分の体でたくさんの人から募金してもらうのだ。
ただ、良かったことはそれだけに止まらなかった。バーを開店するにあたって、今まで募金をしてくれた人たちがお客さんとして来店してくれたのである。
ジョーさんが必死にナンパ作戦を実行しているその頑張りを応援したいと思った人たちが、のちにそのバーのお客さんとなってジョーさんに会いに来てくれたのだ。
ジョーさんはナンパ作戦でお金だけでなく、信用も集めることにも成功した。頑張る姿を見せることでたくさんの人が無条件で応援したいと思ってくれた。そしてたくさんの人が助けてくれた。
信用はのちに大きなリターンを得られる最強のツールなのだ。
やりたいことはどんな方法でもいいからとにかくやってみる方が良い。仮に失敗したとしても失敗したという経験を得られる。またそれもネタになる。成功するまで試行錯誤すれば良い。失敗も成功も経験なのだ。その姿をたくさんの人に見てもらうことで信用も得られるのだとジョーさんは語ってくれた。
皆さんも夢を持ち、それを叶えるための努力をしてみてはどうだろうか。その頑張りは必ず誰かが見てくれている。そして応援してくれる。
怖いかもしれない。不安かもしれない。
一度そのバンジージャンプを飛んでしまえば、あとはなるようになる。
最後に
「あなたの夢を聞かせてくれませんか?」
最後に
今回、私の地元である金沢にてジョーブログ講演会を主催してくれたしゅくろーさんとそのスポンサーであるミニマリスト高校教師よしかわさんには感謝の意を伝えさせていただきたい。
「本当にありがとうございます。」
また、金沢という地まで車椅子で足を運んで熱いメッセージを届けてくださったジョーさん、またその他関係者およびスタッフ様には本当に感謝したい。
私にとって金沢という場所は、私をここまで育ててくれた大切な場所である。この講演会に足を運んでくれた若者にはこれからはどう生きるべきか考える機会となったことだろう。夢を持ち、その夢に向かって行動を起こせるような若者がたくさん増えたならば金沢という場所はきっと明るい未来が待っているだろう。
最後の質問コーナーにて面白い夢を語った若者がいたので少し語りたい。
「グラミー賞を獲りたい!」
私はこの言葉に胸を打たれた。金沢にもこんな大きな夢を持った若者がいるんだと。ぜひとも応援させていただきたい。金沢を面白い場所にしていこうではないか。
▼編集部情報
文責:にょーる(西本洋平)ジョースクラブ ライター部 副部長
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