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2023年富士ヒル初参加 ボロボロ雑記(34)
◆ついにゴール
(1)ゴール近くにして何を思う
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爆走平たん区間を爆走できずに通過し、
いよいよゴールは近い。
過去の参加者さんの感想をチラっと目にした感じだと、
「ゴールが近づくにつれ、
今までしんどかったけど、
いざ、ゴールして終わってしまうと思うとどこか寂しい」
というような、
もうちょっと走っていたいような、
気持ちになる人も多いようだった。
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富士ヒル2023。
私はどうだっただろう?
これまでの道程が脳裏に浮かぶ。
腰を痛め、
仕事もやたら忙しくなり、
トレーニングも、事前準備もままならない。
おまけに、天気までくずれて余計な準備までする羽目に。
前日はほぼ眠れず、
当日朝には、見事に計測チップを忘れて取りに戻った。
計測開始前から脚を使った感もありつつ、
ブロンズ獲得へ色気を出したがために、
1合目にすら届かぬ所で失速。
その後3度の足つき休憩。
身体は悲鳴をあげ、
平たん区間でも思うように踏めず、
それでも、
他の参加者さんから声援パワーをもらって、
なんとかかんとか、ここまで来た。
つらかった。
しんどかった。
でも、ゴール近くまでたどり着いた!
皆さんが終盤に抱くという思い。
いざ、ゴールして終わってしまうと思うとどこか寂しい
エンジョイ勢とはいえ、
私とて、
富士ヒルにトライしたサイクリストの端くれよ。
おんなじよ。
同じ。
やっぱり、ゴールして終わってしまうと思うとね、、、
どこかね、、、
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寂しくねぇ~~~~~~~~~~!!!
早くゴールさせろぉぉ!
いや、知ってましたよ。
一度試走してますから。
いやー。
ゴール前の、この登りが本当にキツイ。
己の精神との最後の闘いだと思う。
平たん区間でペダルをぶん回し、
心拍も爆上げ済みの中、
最後の最後で、コース中でも斜度高めの登り。
己の精神と体力の限界に打ち勝ち、一気に駆け上がれるか、
途中でへこたれて、ふにゃふにゃになるか。
私は富士ヒル後の普段、
出場したZwiftでのバーチャルレースや、
普段のライドでの、爆風向かい風のラストなど、
「ここ一番の踏ん張りどころ」
では、
この富士ヒル、ラストの登り坂を自然と思い出す。
「今、ここで踏めずして、
富士ヒルのラストで踏めるか!?
根性出せよ!俺!」
と、
スポ根っぽいセリフを脳内で叫んでいたりする。
(そんな私の高校時代の部活は、クイズ研究部デス)
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2023年、富士ヒル当日の私はといえば、
既に精魂尽き果て、
「ぎゃー!
まだ坂あんのかよ~!」
と、ヒルクライムの大会に参加した人とは思えないセリフを
脳内ではきながら、
「どうせ、もうオイラにはタイムも関係ないしさ」
なんて、
ちょっと前まで、
「絶対完走。オイラ、頑張る!」
なんて熱い感じになっていた人と
同一人物とは思えない、
グダグダっぷりを披露していたのであった。
いや、実際
ラストのこの坂はしんどいと思うよ。
みんな。
よく頑張ったよ!
みんな。
(お前が言うな)
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Finish地点はここらへん。
「ラストスパート!」
「もう一息だよー!」
的なことを
マイクで言ってくださる。
これはね、本当
ギリギリのところでラスト頑張っている人にとっては
素晴らしいアシストになると思う。
本当にありがたい、対応であると思う。
既にFinishして、下山スタンバイ位置まで
下り初めている参加者さん達も、
ラストのしんどさがわかっているのもあってか、
しきりに声援をくださる。
とてもスポーツマンらしい、清々しい光景だった。
(2)ようやく、ようやくゴール!
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本当、ラストのラスト。
長かった。
私的にいろいろなドラマがあった約24km。
やった!
途中声援をくださった皆様、
タイムはさておき、
私、無事完走出来ました!
これはひとえに、全て私のおかげ・・・・
という、コテコテのやつはさておき、
途中声援をくださった皆様、
一緒に走ってくださった皆様、
応援して送り出してくれた、家族
皆様のおかげです。
あらためて、お礼を申し上げたいと思う。
ありがとうございます。m(_ _"m)
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そういえば、ラストのところで、
運営オフィシャルで、写真を撮ってくれていた。
実際に、なにやら撮影してくれているのは、
走行中にも気が付いたのだが、
これまで、しこたましんどい顔して登ってきたのに
今回、ゴールだけ、
何食わぬ顔してガッツポーズして写るのも気がひけたので、
しんどい顔したまま、パシャリとされておいた。
後から、確認したら、
やはりそんな顔をしていました。
(今回は購入しませんでした)
気力を振り絞りきって、
ゴールと同時に倒れ込んでしまいたい
という人も多いことだろうが、
私はといえば、ずっとダメダメ状態だったので、
それを維持したまま、
なるべく後続の邪魔にならないように、
列についてそのまま前へ進むことにした。
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タイムのことは、もう何も言うまい。
「ダメよ~ダメダメ~!」
(使い方がちょっと違うか)
という感じで
2時間を余裕でオーバーしたということだけ
お伝えしておきます。
(3)下山荷物を受け取る
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列について、
流れに乗って進むと、
まずは、計測チップの返却(回収)があった。
「これ返却しないと4000円~!」
なんてことを脳内で思いつつ、
その後、
事前に預けておいた下山荷物を探して受け取る。
その近くで、
なにやら大きめのビニール袋が用意されているのを見かけた。
下山用の冬装備が心もとない人向けの
防風、防寒グッズなのだろうか。
それとももし雨が降ってきてしまっていた時に、
レインウェアが無い人向けだろうか?
たしかに、ビニール袋1枚かぶるだけで、
だいぶ、体感温度は違いそうだ。
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疲れた。
しばらく、休んでぼーーっとしていたい。
そう思ったのが本音なのだが、
放送で、
「後続のために
早々に場所を開けて下山開始してください」
的な
アナウンスがあったこもあり、
もう、あとは下るだけなので、
早々に着替えることにした。
汗冷えしそうなので、
ひとまず、上は前もって下山荷物に入れておいた
長袖アンダーウェアにも着替えた。
あとはひたすら着込むだけ。
ウインドブレーカーの下には、
ユニクロのウルトラライトダウンなんかまで着込む。
何気にこれはかなり暖かくて良かった。
下山は汗冷えもクソもないのではないかなーと。
とにかく暖かい格好が正義なんじゃないかと感じた。
耳にも、寒くないヤツを装着し、
いよいよ下山できる格好となった。
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名残惜しいが、仕方ない。
もっと、五合目ではまったりと
達成感にひたれるものかと想像していたが、
そんな時間も余裕もなく、
「ひとまず完走は出来た」
という自己満足をひっさげて、
下山待ちの列の方へと移動を開始したのだった。
ーーー続くーーー