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2023年富士ヒル初参加 ボロボロ雑記(31)
◆一合目〜三合目
(1)一旦脚を休める
序盤3kmそこらで満身創痍。
わかっちゃいたけどやっちまった、
私のような未熟者の陥る罠にどっぷりハマり、
既に心身共にボロボロになりやした。
一合目手前の駐車場でしばらく脚を休める。
その間も、
後から出発した皆さんが、
次から次へと、登って行くのが見える。
![](https://assets.st-note.com/img/1707887876976-a3kvcVBWYl.jpg?width=1200)
ここでは止まらない
「ああ、オイラも早く追いかけねば!」
「いやいや、ここでしっかり脚を休ませないと
わざわざ退避した意味がないぞ」
分かり易い葛藤であった。
広い駐車場で、座るところもなかったので、
立って休んでいた。
今思えば思い切って、
ドカっと地べたに尻もちをついて
休んでしまえば良かった気がする。
この際だしね。
毒を喰らわば皿までーか。(ちょっと違うか)
それでも、
ずっとペダルをこぎ続けるよりはだいぶましだった。
そう、ヒルクライムはペダルを回すのを止めると
当たり前だが、そのまま失速する。
脚を回復させるには、
ペダルを回しながら回復させる他ない。
その点、既にギアが売り切れている身としては、
やはり、脚を休ませるには、
よっぽど、ずっと誰か人の後ろにつかせてもらうか、
一旦止まるしか選択肢が無いのかも知れない。
(素人にはわかりませんでした)
どのくらい居ただろうか。
拾えるデータから逆算して考えると、
おそらく、ここでの滞在時間は5~6分くらいだったように思う。
約5分。
数字で見ると、考えようによっては長丁場のうちのたったの5分。
しかし体感では、
とても、とてーも長い時間いた気がする。
それぐらい、ここでの離脱、休憩は
私の心を折るには充分な出来事であった。
(2)再スタート 〜 一合目
![](https://assets.st-note.com/img/1707883937326-yRQHMOa6Bo.jpg?width=1200)
コース全体図より引用(4)
ようやく再出発する気になり、
一合目下駐車場で、
トボトボと自転車を押し歩き、
皆が登ってくる道へと近づく。
今一度SPDペダルにクリートをはめて
(私は歩き易いSPD派デス)
後方確認をし、タイミングを見計らって再スタート。
とはいえ、既に登り坂なので
もちろんノロノロ、速度は全然でない。
後続から来る皆さんは、まだまだ脚が元気だ。
とにかく、後方から登ってくる人に迷惑をかけないように、
なるべく人が途切れたタイミングを選んだ。
さぁ。オイラの富士ヒル、再開だ。
ペダルを回してみる。
よかった。
脚は先ほどよりはいくらかマシだ。
思い切って休憩した甲斐があった。
ただただ、クルクルまわす。
クルクルランド。
もう無理をするのはやめだ。
基本、左側のラインを走行していた時間が長かったと思う。
そうこうしていると、
「ピロリーン♪」
サイコン(Garmin Edge 130 Plus)が、
5kmを通過したことをBEEP音で告げてきた。
「ようやく5kmか。。。」
サイコンの5kmラップタイムを見てみて、
その後、無意識に
ステムに貼ったブロンズ目安のラップタイムにも
目をやってみるが、
うわーん!
もう自分には関係のない数字なんだった!
ということを思い知らされ、
またテンションが下がるのだった。
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ほどなくして、一合目通過。
とにかく、マイペースで回す。
って最初から、
ずっとそうやっていれば良かった。
(3)二合目
![](https://assets.st-note.com/img/1707895012765-ShjtPFe1vO.jpg)
全体図より引用(5)
急な右カーブにさしかかる。
下山の時なんかは、充分に減速しないといけないくらい、
急なところのようだった。
こういうカーブを登る時、
「オレ、生きてる!」
もとい
「ああ、今、山を登っているんだなー」
という実感が、なんとなくわいてくる。
![](https://assets.st-note.com/img/1707895166383-sMOVZ21UCL.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1707895209411-mOvTMq3B9A.jpg?width=1200)
ぐわーん!と右カーブ
変わらずマイペースで走った。
この頃は、まだ
一番左のゆっくり走行ラインを走行していて、
そのまま前走者に追いついてしまったとしても、
「一時的に踏んで速度を上げ、一気にかわす」
ということは、一応出来ていた。
そのくらいの、若干の余裕はまだあったように思う。
チャッラーーーーン!
さて、後続からは、
ガンガン追い抜かれていたので、
今自分は、第何スタートの人たちと一緒に走っているのか、
もはや、よくわからない状況であった。
とにかく、周りの皆さんは元気!そして速い!
(お前が遅いんや~!)
たしかこの辺で、
エネルギー補給をしておいた方が良い気がして、
前日に購入しておいたエナジージェル(オレンジ味のやつ)
を走りながら口にしてみた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130886064/picture_pc_6390463bf9793fbe0e3530571d1b5d1f.jpg?width=1200)
「甘っ!!」
こういったエナジージェル系を、初めて口にした。
うぇ~~!!
こんなに甘いものなのか。。。
これがエネルギーの塊なのか。。
「よし、なんだか凄そうだから、
後にもとっておこう。」
何を思ったか、
その場で全部食べずに、
半分ほど残して、バックポケットにしまった。
そう。
ワシ、アホやで。
結局その後、他の物を取る時とかゴソゴソやった時に、
見事に中身が出てしまい、
バックポケットは、エナジージェルでベットベトに
なったことは言うまでもない。
(帰ってから水洗いしたら、あっさりと落ちたけどね)
(4)三合目でまたもや、ヤバそげ
![](https://assets.st-note.com/img/1707896441002-SgD2Jzv80P.jpg?width=1200)
二合目、10km地点を過ぎ、三合目へ向かう。
基本的にここらへんの景色はあまり面白くなかった気がする。
(自分に余裕がなかったせいか)
淡々と回して、チビチビと進み、
三合目付近で、つづら折り(?)にさしかかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1707895731224-lFl05nzaXV.jpg?width=1200)
全体図より引用(6)
なんでかな?
急カーブの終わりって、
妙に一息ついてしまうというか、
緊張の糸が切れてしまうというか。
ごまかしごまかし来た、脚へのダメージが
ここへきてまた噴き出してきた感が。若干。
![](https://assets.st-note.com/img/1707897033965-2HVdOm0j8w.jpg?width=1200)
この三合目付近の急カーブ1つ目をクリアし、
2つ目にさしかかったあたりで
また脚がピキピキと言い出してしまった。
「これ、またヤベーやつだ」
体感でなんとなくわかる。
ちょこっとだけダンシングしたからだろうか?
ピキピキきとるよ!
ピキピキと!
これはまずいな。
もう一度脚をついて休んだ方がいいかも。
もう少しは粘れる気はするが・・・
ただ、いつまでもつかはわからない。
予防措置的に、今、一度休んだ方が良いのでは、、、
そう考え、
大惨事になる前に、手を打つことに決めた。
他の参加者さんに大きなご迷惑をかけることだけは
なんとか避けねばならぬ。
前回は広めの駐車場で休憩出来たので、
コースからもやや離れたところまで行けたし、
なんだかんだであまり目立たずに休憩出来たが、
今はコースの真っ最中。
そして、左側を見ても
石垣があって、なかなか後続の邪魔をせずに
一時退避できそうな場所が出てこない。
イーシガーキクーーーン!
フェーズ5963やよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1707898057008-elZzbLJsyE.jpg?width=1200)
もうしばらく進んでいくと、
一応、左側の石垣は途切れたが・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1707898071774-8aPbcLKYZu.jpg?width=1200)
左側の石垣は途切れたが
うーん。
マンダム。
もう一声進む。
![](https://assets.st-note.com/img/1707898088309-7OWFx15Aed.jpg?width=1200)
側溝が続く。もう!どやさー!?
この先奥に右カーブが見える。
その先また、どうやっても退避できないような、
石垣とかになってたらどうしよう。。。
左側を見ると、側溝が続いている。
側溝のさらに左側には退避できそうなスペースが見える。
この側溝を跨いでしまえば、
後続の邪魔にはならないか、、、
キョロキョロ。
よし、決めた!
ココにしよう!
もはや、まるで、
野◯ソする場所を探しているかのよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707732623593-uZaZjdPRY6.jpg?width=1200)
なるべく後続の方たちの邪魔にならないように
との思いからとはいえ、
道から一歩それたこの場所に踏み入ること自体は、
決して褒められた行為ではないように思う。
実に面目ない。
緊急避難的扱いで、どうかどうかご容赦願いたい。
屈伸をしたり、アキレス腱を伸ばしたり
とにかく脚の筋肉のこわばりをほぐしたくて、
あれこれストレッチをした。
やはり、気恥ずかしい。
落伍者のようで。(事実なんだけど)
でも、きっと他の参加者さんも、
このしんどい状況、わかってくれるのではと思う。
そう思いたい。
そして、ここで私の当日の携行品の中での
虎の子を口にした。
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即効性のある漢方(芍薬甘草湯)のエキスが入っている(確か)
コムレケアゼリーを、2包携行していた。
もしもの時に口にしようと思って。
「時はきた!」
エイヤっと一包、丸々口にした。
(次回以降は、2RUNとか飲んでくぞ~)
そうして、ここでも約4~5分ほど脚を休ませ、
少し脚の違和感もおさまってきた頃合いをみて、
再度、戦線復帰。
約13km地点での出来事だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1707732620593-NQcaWDgNHu.jpg?width=1200)
ーーー続くーーー