![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127473561/rectangle_large_type_2_11992fd545fec49c4e7e29e53d5ee3f8.jpeg?width=1200)
曇ったシフター表示を見えるようにする
約10年選手のフラットバーロード
![](https://assets.st-note.com/img/1705101673837-queT8cP3Eg.jpg?width=1200)
傍から見たらクロスバイク。
しかし、メーカー的にはフラットバーロードという触れこみの
SUGIMURA Progressive Racing FRD-350
を手に入れたのは2014年の2月。
(今回のnoteにあるDIY作業をしたのは2022年8月なので、約10年選手は言い過ぎか)
ギアは2×8の16速。
SHIMANO CLARISの前身となる(?)ディレイラーで、
リアディレイラーはRD-2300、
シフターはおそらく「ST-R221」というシフターとブレーキが一体化されたレバーで、
現在のギア位置が数字でわかる
インジケータ付きのものであった。
ハブダイナモ採用の、そこそこ走れる街乗りフラットバーロード。
新品だけれど、
売り切り価格(55%OFF)で投げ売りされていたものを購入。
住宅事情で最初の2年間は屋外で雨ざらしにせざるを得ず、
(せめて頑張ってカバーかける運用をすれば良かった、、、)
安く買えたことだし、
当初は、数年乗って最悪の場合使い捨てる気でいて、
序盤にいくらか劣化させてしまった感はある。
とはいえ、とても気に入っていて、
テクトロのミニVブレーキを、シマノのコンパクトVブレーキに交換したり、
ハブダイナモのライトを、Busch&mullerのIQ-X(2023年に水没して御陀仏)に交換したりと、
その後はいくらかメンテナンスもして、延命して乗ってきている感じでござんす。
経年劣化でシフト表示がまったく見えん
そんなフラットバーロードだが、
経年劣化でシフターのギア位置表示部分が
曇ってるのか、ひび割れてるのか、
とにかく、まったく見えなくなってしまって久しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1705102901761-oHgvGzGyRp.jpg?width=1200)
拡大してみる。
![](https://assets.st-note.com/img/1705102994872-F9pYrQMnZK.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705103121384-grBuGsRubf.jpg?width=1200)
むむむ。
まったくもって読み取れん。。。
まぁ?
そもそも、インジケーターがついている方がレアなのであって、
今ギアがどの位置に入っているかなんて、
インジケータで見るものではなく、体と経験で感じ取るものだ、
どうしても気になるなら目視したらええんや。
という、元も子もない話な気もするが、
どうも私は数字で見れるなら見たいというタチでして。
ひとまず、シフターのカバーを外してみる。
![](https://assets.st-note.com/img/1705103487600-5SS85UQpX1.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705103518871-LPyA1CmGDo.jpg?width=1200)
うーむ。
どうすんべ。
表と裏から、コンパウンドみたいなので磨いたら、
くすみが取れるだろうか。
でもなぁ~
なんかヒビみたいなの入ってるしなぁ。
磨いてもダメかなぁ。
という感じで、悩む。
うーむ。
以前、youtubeかブログかだかで見た、
レジンでプラモデルとかのスペアパーツを自作するやつを思い出し、
実際のところ、透明でキレイに作れるかわからないけれど、
DIYっぽいしトライしてみることに。
まずはこの表示部分のパーツを取り外さねば。
「なんか4箇所くらいの突起でパコっととまっているのかなー」
などと思い、
ちょろっと強めに力を入れたら、
あっさりと、「割れちゃった」汗。
![](https://assets.st-note.com/img/1705103543311-FFeVFSAFOd.jpg?width=1200)
うぉ~い!
まぁ、割れてとれるのも、
キレイに取り外せるにも、これじゃ似たようなもんだからいいか。
レジンでスペアパーツを作成してみる
100円ショップで買ってきた、
プラスチックねんど「おゆまる」を熱湯につけてやわらかくする。
![](https://assets.st-note.com/img/1705103572025-L9uSDroCZK.jpg?width=1200)
おー
フニャフニャや。
フニャコフニャオ。
![](https://assets.st-note.com/img/1705103615359-3Ld32E1kry.jpg?width=1200)
もみもみして、
なんとなく、パーツの型どりが出来そうなサイズまで形にした。
挟み込む逆側も、わかりやすいように別の色で準備し、
パーツを押し付けて型どりをする。
綿棒の軸をぶっ挿しといて、レジンを流し込む経路を確保する。
![](https://assets.st-note.com/img/1705103676629-2eRjhHYgEk.jpg?width=1200)
その後、
レジンを流し込み、UVライトを長めにあてて硬化をうながす。
![](https://assets.st-note.com/img/1705103711040-VrOK4RaVnY.jpg?width=1200)
さぁ~
もういいかな~
いいかな~?
どうかな~
上手く出来たかな~
わくわく
・
・
・
ワクワク!
・
・
・
ワクワク!!
・
・
・
![](https://assets.st-note.com/img/1705103777912-B6lIeE6x7f.jpg?width=1200)
ひどい。
我ながら、あまりにもひどすぎる。
失敗も、失敗。
大失敗。
左側はレジンの流しこみが少なかったのか、
形からしてダメダメ。
右側は、形はそこそこ良かったのだけれど、
表面やら形を整えようと、
ちょこっとサンドペーパーでこすってみたら、
いっきに真っ白になってしまった。
(そら、そうだわな!)
なんだか、
慣れていないせいもあってか、
苦労のわりには、満足いく結果になる確率が低そうな感じがして、
早々に、このレジンでのスペアパーツ作戦には見切りをつけました。
おゆまる、レジンなど、
わりと多めに買ってしまい、無駄な出費をしました。。。
そうだよ、アホだよー!
仕方なく、
別のアイデアが思いつくまで、
ひとまず、表示部だけカバー無しのまま暫定運用することにした。
![](https://assets.st-note.com/img/1705132001154-URHyM5EZJW.jpg?width=1200)
リアディレイラー側をアップで。
![](https://assets.st-note.com/img/1705103948946-67A4U6eh48.jpg?width=1200)
今まで完全に曇っていただけに、
超クリア!
(だって、覆っているものがないもの・・・)
今のギア位置がわかるように、
アナログに白ペンで印をつけました。
アクリルで表示部分だけパーツを自作することにした
しばらく、表示部カバーなしで運用してみたものの、
リアディレイラー(右側)は数字が並んでいるので、
正直、パッと見はみづらかった。
また、きっと大したカバーにはならないだろうけれど、
雨風が直接シフター内部に吹き込むのも、
なんか気持ち的に嫌だなぁと。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104020094-gjAr6DZEYW.jpg?width=1200)
うーん。
こうやって眺めていると
ウルトラセブンの変身シーンみたいだな。。。
(オッサン世代しかわからんか)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104092174-YXRBFjEYTU.jpg?width=1200)
裏側から。
表示部分だけピンポイントにクリアに出来ないかなぁ。
うーむ。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104133392-21qK1HjoHF.jpg?width=1200)
サイズを測ってみる。
数ミリか。
もうこうなったら、表示部だけ取り換えてみるか!
と思った。
というわけで、
電動ドリルでウィーンと穴あけ。
使用したビットは、穴の大きさがだんだんになっている
ステップドリル。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104206255-EDJ6EjfEWN.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104304971-ljwvM718ku.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104374162-NIbDkj8WHt.jpg?width=1200)
作業時に使用した、
作業用のグローブのボロボロさ加減が一番気になるところですが、
無事に穴が開けられました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104421844-4YaLLO6NUY.jpg?width=1200)
これだけだと、
穴から雨水ががっつり浸入しちゃうので、
やはりクリアなカバーをはめこみたい。
と、いうわけで、
アクリル板。
以前別の目的で購入した余りがあったので、
ほんの数mm四方サイズ分だけ、まずは切り出すことに。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104469746-N4EJxXlHvh.jpg?width=1200)
ここから切り出すのには、
アクリルカッターを使用。
何回も何回も、同じラインをなぞって
ちまちまかき出し、削っていく感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104469464-YN6aD2UoB4.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104469423-eHNY3Smgrz.jpg?width=1200)
まぁ細かいし、地味な作業です。
これを左右の分、計2個切り出しました。
後はこれを、円形にしていくのですが、
それはヤスリを使用して、これまたちまちまと作業。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104646548-odUZ7FFLPi.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104646486-iQAbeGVSrR.jpg?width=1200)
試しに、はめてみます。
アップで見ると、いびつな円形ですが、
そこら辺は、使うのは自分ですし、
どうせ接着剤で埋まってしまうのでOKかなと。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104666452-vexbCmTScr.jpg?width=1200)
全然関係ないけど
ひび割れみたいなのが激しいな。。。
布袋モデルもビックリだわ。
もう一方の分も作業して、両方を並べてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104702826-xIil0nGvC1.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104704405-ut8UD478dX.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104704496-Y6G6d5jp5V.jpg?width=1200)
と、接着剤をつける前に
仮ではめて様子をみていて、
いざ、接着剤でつけるために、アクリルで作った円形のやつを
取り外そうとしたら、
パッカーン!
![](https://assets.st-note.com/img/1705104702007-YtQfSJ3tEu.jpg?width=1200)
まぁいい。
どうせいまから接着するんや。
接着箇所が一つも二つも、
あ、三つも四つも変わらないぜ。
接着。装着。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104704794-CzuRPrx6eQ.jpg?width=1200)
接着剤には、5分で硬化するという
エポキシ系の接着剤を使用。
2つチューブが入っていて、コネコネ混ぜて使用するタイプです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104708307-iMJnRrp0O9.jpg?width=1200)
接着した際に、
円形に整形したアクリルにまで指紋がついちゃったりしたので、
ヤバい!
何かで磨かないと!
と思って適当に探したら、自転車のフレームなどを磨く時に使っている
「花咲かG」
が目に留まったので
それで磨いてみたら、うまくキレイになりました。
その際に、
円形の縁に、花咲かGワックスが埋まってしまい、
結果的になんか「ここですよー」的な表示縁になって良かった
![](https://assets.st-note.com/img/1705104704227-oefziq3HU9.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104704797-jV3NrRBgw2.jpg?width=1200)
実際につけてみた。
![](https://assets.st-note.com/img/1705104706851-uEGqLxU8FL.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104707179-7aDdYg9SN0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104707623-T77fHZFVj1.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705104708201-uRLhPDnfUh.jpg?width=1200)
といった感じで、
まぁ出来は、とても100点とは言えない感じではありましたが、
実用的にはまったく問題なく、
ちゃんと、
「今、どこのギアが使用されているか」
については
知ることが出来る、目的を果たしてくれる結果となったので
個人的には大満足という感じでございました。
こうして、
まだもう一声、このフラットバーロードを
乗り続けていきたいと思っている今日この頃です。
おしまい。
(注)一応お決まり事のように記載させて頂きます。
DIYする方には釈迦に説法ですが、
今回ご紹介したアイデア、作り方等全てを含め、
DIYは全て自己責任となります。
(もちろん、当方では一切の責任を負いかねます)
その点ご留意の上、参考にして頂ければと思います。