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かすいち(霞ヶ浦一周)に初トライした話

今回、初めてかすいちにトライして、
ひざ痛に苦しみながら、なんとかかんとか一周達成出来ました。
自分向けの日記的なメモ記録としても残しておこうと思います。
(無駄に長文です)



◆行く準備

(1)膝痛は治ったはず

富士ヒル後の6月、たいしてライドする機会も少なく、
往復75kmを1本
その数日後に同じく往復75kmの帰路
トータル50kmほどライドしたあたりで左ひざが痛くなり出し
翌日には階段をおりるのも痛いという有様。
肩もずっと痛かったので、整形外科に行くと

あー、自転車ね

「どのくらい乗ったの?」

 と聞かれ。

「その日はトータル50kmくらい走ったあたりで痛み出しまして~」

と答えると、

「50km!そりゃ、オーバーワークだね。」

50km!?アホちゃう?

と。

「そんなん、日本全国の中年ローディーは毎回ひざ痛になりまんがな。」

と、思いましたが、
一般の人に、サイクリストの距離感の説明をしたところで、
しょうがないので、

「なるほど、オーバーワークですか。。。」

と。

「それより、あなたは肩の方がヤバそうだね」

的なことを言われまして、
そちらのお薬をメインに処方してもらった。

肩痛の漢方と薬

肩痛の薬などを貰った上で、
とにかくロードバイクを自粛すること約1か月
普段の生活上でのひざ痛はとっくに無くなっていたので、
一週間前くらいから、予防のためのストレッチを開始したところでした。


(2)カスイチいってみっかー!

膝痛後、初めての本格的なライド。
最初は、20~30kmくらいのリハビリライドにしておいた方が良いだろう。
次の土曜日は晴れ、最近にしては気温はほどほど、との予報。
良いじゃないか。
徐々に慣らしていくリハビリライドに持ってこい。

「さ、カスイチいってみっか。」

と、
アホサイクリスト代表として、
興味があったカスイチかましてみることに。
しかも、夏に。

そうだよ、アホだっよー!

ちなみに、霞ヶ浦へ輪行で行く場合、
途中リタイアできる駅があるポイントは数少なく、
賢明なる皆様は決して真似しないようにしましょう。

上から、高浜駅、土浦駅、潮来駅

私も、無理そうなら早めに引き返すとか、
途中リタイアできるように、
輪行袋は駅のロッカーに置いていかず、
荷物は全て携行してライドすることにした。


(3)やや寝不足

走るなら、まっ昼間に走行するより、
気温的にも風的にも、朝早くからライドした方が良いと思い、
朝早くに輪行で出発することにした。

前日は珍しく、仕事が早めに終わったため、
早い時間に寝てしまい、
結果、ちょろっと寝ただけの中途半端な時間(夜)に起きてしまった。

準備を進めて、あと数時間あるな~
と思い、もう一度寝ようと思ったら失敗し、
結局、「なんか眠たいなぁ」と思いながら出発することになりました。
(寝不足って、いろいろよろしくないですよね)


(4)持って行ったもの

・サドルバッグ大(R250のやつ。14リットルくらい?)
 (
ミノウラのスタビライザーとあわせて使用)
・輪行袋(横型) (mont-bellのコンパクトリンコウバッグ)
・ホイールバッグ(TIOGAの2本入れられるやつ)
・軽量リュック(シマノの2リットルタイプ)
・日焼け止め
・保冷水筒(氷入れたやつ)
・ケーブル錠

・小さめのワイヤー錠
・替えチューブ×2
・ボンベ×2
・ハンドポンプ
・パンク修理系のキット
・携帯工具
・サイコン
・フロントライト
・フロントフラッシャー
・リアフラッシャー
・ミラー
・モバイルバッテリー
・ハーフパンツ
・タオル×2
・ティッシュ
・絆創膏
・緊急連絡先とか、血液型とか書いたやつ
・ロキソニン
・コムレケア
・カロリーメイトとか
・その他こまごましたもの


◆JR松戸駅までは自走

(1)江戸サイ民は黙って松戸駅まで自走

目的の霞ヶ浦へのアクセスを考えると、
JR常磐線で土浦駅まで輪行で行くのが良さそう。
輪行の地味な敵は異なるホーム間の乗り換え

車両の端っこに置けたら、周りの状況を見ながら
あとは乗り換えなしで乗っているだけ

ってのが一番、楽ちんコース。
そうなると、常磐線の快速が止まる松戸駅から乗ってしまうのが良さげ。
江戸サイをちょろっと走ってしまえば、着くのも良い所。


(2)コンビニで朝食プラスアルファを確保した

初めて行くので、早朝ではどこで食べ物が確保できるかわからん。
ひとまず、松戸駅に行く途中で確実におにぎりを5個確保した。

早朝のコンビニにサイクリストの姿あり

流石に、飲み物は自販機を見つけられる気がしたので、
家で、保冷水筒に氷を入れられるだけ入れ、
スポーツドリンクを注いで持ってきた。


(3)江戸サイを走る

今日のメインはカスイチのため江戸サイは軽めに走る。
とはいえ、土浦までの乗り換えなしの直通電車は多くはないようなので、
目的の電車を逃してしまわない程度には飛ばす。

江戸サイにて。時刻は04:30だがもう明るくなり出していた

江戸サイを走行していると、
東側から朝日が昇ってくるが見えたので、
一旦止まって、パシャリ。
こんなことやってる時間はあるのだろうか?(わからん)

東から朝日。丁度柴又あたりだった。(寅さんのタコ社長の印刷会社は朝日印刷所)

途中、ちょこっと行き過ぎたりしたが、
無事、松戸駅に到着。
スペースが沢山ありそうな気がしたので、
ペデストリアンデッキまで、よっこらしょと自転車を抱えて上がる。
荷物がたくさん入った自転車は結構重かった(汗)

早朝の松戸駅。デッキまで上がってきた。

◆電車で輪行移動

(1)輪行袋にパッキング

松戸駅。
あたりを見回す。
土曜の早朝。
前日の金曜の夜は、ここでみんなワイワイやったのだろうか。
なんていうか、、、

なんていうか、汚ねぇ。。。 

いやややや!
そんなことはどうでもいい。
一角をお借りして、急いで輪行のパッキングをせねば。
目的の電車出発の時刻まで、とうに残り30分をきってしまっている。
今日持ってきたのは、mont-bellコンパクトリンコウバッグ
いわゆる横型タイプである。
早速、ミラーを外し、前後のホイールもチャチャっと外して、
車体を逆さに置く。

ロードバイク逆さにして、輪行袋被せて下側をキュっと絞るだけ。

輪行袋を被せたところの写真を撮り忘れたので、
土浦駅に着いた後の写真をば。

こんな感じでした。

(2)ホイールはホイールバッグに収納

今回、ホイールに関しては自転車本体にくくりつけずに、
別途ホイールバッグに収納していくことにしてみた。(初めて)
松戸駅で写真撮り忘れたので、土浦についてからの写真になりますが、
こんな感じ。

ホイールバッグに2本収納。パッキングがクソ楽だった。
ホール同士が暴れないように、ビニールテープで巻いちゃう。(これ楽ちん)

なんやかんやで急いでパッキングして、
なんとか05:30出発の、土浦まで乗り換えなしの電車に間に合った。

(3)ハーフパンツをはいた

電車に乗るにあたり、ビブショーツの上からハーフパンツをはいておいた。
私は正直、やれレーパンだ、やれビブショーツだ
のままでも、もはや恥ずかしくもなんともないんですが、
見ている方が恥ずかしいのかなと思い、
せめてもの、、、お目汚しスミマセン
という気持ちでトレーニングジャージみたいな、
簡易的なハーフパンツをはくことにした。


(4)電車に乗る

改札を突破するのが横幅的に、結構シビアだった。
わりと時間がなく、パッと見渡した感じだったから、
私が気付かなかっただけかも知れないが、
入場できる改札のうち、幅が広めの改札が見当たらなかった

通常、駅員さんのいるところに行けば、
幅は広くなっていることが多く、
訳を説明すれば、そこから入場させてくれると思うが、
電車の発車時刻が近くなってきて、やや焦り気味なのもあって、
パッと見わからなかった。

輪行バッグの横幅を改札の横幅に合わせてみて、
なんとかぶつけずに通れそうだったので、

「私は縦野郎です。横道にはそれる人生であったかも知れませんが、
 今は決して横にはズレません。」

と自分に言い聞かせて、
後ろから輪行袋を押すようにして、真っすぐ進んで、
なんとか改札をクリアした。

今回は、一番後方の車両でスタンバイ。
車両の一番後ろの一角に置かせてもらった。

mont-bellのコンパクトリンコウバッグって、
下側をドローコード引っ張って、ギュッと絞り込むから、
ハンドルを切らないままにした場合、
思いの外ハンドル位置も袋で引っ張られてやや固定されて、
全然ふらつかずに自立してくれるんですねぇ。
念のため、ホイールバッグをリンコウバッグ側に傾けて、
荷重してお互いに倒れないように気を付けた。

車内は早朝便だから、比較的すいていて
座席もちょいちょい空いているような状況でした。

電車の中、アプリで地図を見てみた。

道中、電車の中でこれから向かう霞ヶ浦を地図で見てみた。
こうやって見ると結構大きいんだなぁ。
さすがは日本で2番目の大きさか、、、
と、若干ビビる。

まぁ、自分次第で途中リタイア出来る気楽さは、
ボッチライドの少ないメリットのひとつか。

そんなこんなで電車に揺られること約45分
06:15頃目的地の土浦駅へ到着した。


◆土浦駅で組み立て

(1)組み立て専用スペースがあるんだ!

土浦駅に着いて、ひとまずトイレに寄っておいた。
そんで、松戸では入場の際に苦労した改札。
近づいてみて、驚いた。

「輪行の方はこちら」

的な案内表示があったのだ。
すげぇ。
土浦。ナショナルサイクルルートアクセス駅は伊達じゃないぜ
案内通りに駅員さんのいる前を通って出場。

カスイチをやるなら、
朝っぱらはまずは東口だな、と、これだけは調べて決めておいたので、
東口へ向かう。
キヨスク的なものもあって、簡単な飲食物はここでも調達出来そうだった。
(駅前にローソンもありました)

貨物のコンテナとかあって、広い駅なんだなぁ~

むむむ!
目の前に現れたのは「自転車組み立てスペース」なるものだった。

東口に向かう通路も広いなぁ
自転車組み立てスペース!
サイクルラックも複数設置してあった

いや、なんとなく調べていて、
前情報として、そういうのがあるというのは
頭の片隅には残っていたんですが、
いきなりここで現れたのには驚いた。

これは、
まだ駅構内ですが、ここで組み立ててしまって、
そのまま転がして行っていいってことっすよね!?

と理解しました。
せっかく用意してくださっている専用スペース。
活用させて頂き、ここで堂々と組み立てる。

絞っていたコードを緩め、輪行袋をひっぺがしただけ。楽ちん。

輪行袋に入れる時は、妙に時間もかかって面倒に感じるのですが、
取り出して組み立てるのには、そんなに時間がかかっていないような
感覚を覚えるのはなんなんでしょう。
これからライドするぜっていう楽しみのプラシーボ効果でしょうか。

ホイールつけてブレーキの当たりを確認した

(2)サドルバッグ(大)をくくりつける

さあサドルバッグに荷物をぶち込み、
いざ出発だ!

と、その前に。

先月の膝痛はなんだったのだろう。
ポジション出しはそれなりにやって
しばらく乗り込んでいたはずであったが、
知らない間にサドルが下がってきてしまったのだろうか?

膝が痛くなる理由に、「サドルが低い」というのがあると聞く。
松戸駅まで自走してきた時に、そんな気もしてきちゃったので、
「ほんの気持ちだけ」サドル高を上げてみることにした。

かつてのサドル高調整の痕跡も

さて、
サドル高もちょい上げたし、
サドルバッグ(大)をくくりつけて出発だ!

と、その前に。

ってウソウソ。
ここで、
私の我流ですが、サドルバッグの安定した
かかりつけ方法をご紹介します。
サドルバッグはR250のラージで、
ミノウラのスタビライザーをつけています。

通常は、サドルバッグを固定する紐っていうか、
ベルトはサドルレールの間を通すと思います。
だがしかし!
ボクたかし。

スタビライザーをつけていると、
そもそもこのサドルレールの下にアクセスしにくいのなんの。
そこで、サドルレールの間を通すことはやめます。
代わりにスタビライザーに二重に巻き付けます。
この「二重に巻きつける」のがミソです。

まず外側から一重目をぐるーん。
そしてもういっちょ!二重目をぐるーん。
そのままカチャン。

カチャンとするには、結構ナイロンベルトを引っ張らないといけないので、
サドルバッグのお尻を持ち上げながらやるのがコツです。

逆サイドも同じようやって、カチッととめる
ミラーもつけて出発準備完了

(3)エレベーターを降りるとサイクルステーション

エレベーターを降りると、
サイクルステーションなるものが!
本当、至れり尽くせり。

東口のサイクルステーション前
サイクリストだけが利用可ですぜ

早朝、07:00にまだなっていない時間でしたが、
開いていたので、ちょろっと中を覗いてみることに。

中を覗いてみると更衣室が。すげぇ。

更衣室は地味にありがたい。
輪行の行き帰りは、普通の服装でって人も多かろう。
(私は違いましたが汗)

ロッカーや手洗い場もあった
サイクルラックも中にあって休憩できる

そんなサイクリストに優しい施設を見学させてもらいつつ、
陽が高くなってくる前に少しでも進まねば、
と土浦駅を出発することにした。


◆土浦~潮来まで

(1)すぐに霞ヶ浦へ出た

土浦駅東口から右に進むと、
すぐにサイクリスト2名様を発見。
勝手に後をついていくと、サクっと左に曲がり、
すぐに目の前に霞ヶ浦が現れた。

矢羽がペイントしてあって本当走りやすい

走り出してすぐ。
時刻にして、朝07:00過ぎ
早くもそれっぽい、満足感の高い写真が撮れた。

霞ヶ浦と太陽とナショナルサイクルルート

さらにしばらく進むと~
ウソ。
しばらくも進んでいない距離で、
いきなり定番の(?)フォトスポット出現。
パシャリ。

霞ヶ浦総合公園の風車

(2)霞ヶ浦総合公園でおにぎりを食べる

停車したついでに、
ここで朝食を取ることにした。
出がけに購入したおにぎりをここで2個食べた
そういえば江戸サイでも既に1個食べたので、
この時点で計3個食べたことになる。

日陰のベンチで休憩
水車もあったよ

ちょろっと上ったところに自販機があったので、
スポーツドリンクを補給。

氷の入った水筒に継ぎ足して、
残りはペットボトルごとサドルバッグに突っ込んで出発。

ついでにまたトイレにも行きたいなー
と思ってスタートしたら、
道の反対側にトイレを発見
近くに寄ってみて、また驚いた。

トイレの脇にもサイクルラック

素晴らしい。
ただの公衆トイレだよ?
公園の公衆トイレにすら、サイクルラックを設置。
素晴らしいじゃないか。
ナショナルサイクルルートアクセス駅は伊達じゃないぜ!


(3)景色を眺めつつ爽快に走る

まだ序盤とあって体力も残っており、
普段、都会の喧騒まみれの体とあって、
湖や空の青さ、田畑の緑に癒されつつ、
しばらくは、のほほんと走った。

予科練平和記念館前の回天のレプリカ

下調べが足りずに、存在は知っていたが、
土浦からたいして進まないうちに、回天のレプリカが登場。
通り過ぎそうになって、思わずブレーキをかけた。

蓮根や里芋なのかな?
緑の景色がのどかでええ
輝く水面に青い空

本当、何度も言ってしまうが、
ナショナルサイクルルートは伊達じゃないぜ!


(4)セブンイレブン 稲敷古渡店でアイスを食す

土浦から20km~30kmくらい走ってきただろうか。
既に景色も堪能して、写真もパシャパシャ撮った。
実のところ、この時点で既に膝に違和感を感じていた。

「うーむ。
 リハビリライド、途中リタイアが本当になっちまいそうだ。」

さて。
進むか戻るか。
心情的に、今来た道を戻るのは結構勇気がいるし、
ハードルが高いのではなかろうか。

ようやく第一補給所 登場

そんな折、サイクルルート上に現れるコンビニ。
ひとまず寄ることにした。
実のところ、この少し前に
「美浦村 週末カフェ」
を発見したのだが、勢いでスルーしてしまっていた。
ここはひとつ、コンビニで何か買って食べながら考えるとしよう。

クソ暑いし、やっぱアイスだな。
クーリッシュのバニラと悩んで、まる絞りレモンスカッシュ味をチョイス。

カチカチですぐには食べられなかった(汗)

だがしかし。
ボクたかし。

カッチカチで全然食べられねぇ。
仕方なく、後ろのポケットに突っ込んで、
もう1本別のアイスを買いに、また店内へ。

代わりに先にこちらを食べることに

こんな時は、ガリガリくんのソーダだ!
それしかない!

と思い、見てみるとゴールデンパイン味なるものがあるではないか。

これだな!
これしかない。(おい)

普通に美味しい!

いくらか元気を取り戻した私は、
「潮来まではなんとか行ってみて、そこでまた考えよう」
という、適当な感じでまた前に進むことにした。


(5)霞ヶ浦の看板を見つけたぞ!

インスタやら、ブログやら
必ずパシャリと撮影してある、看板を見つけたー。
これは撮影しておかねば!
とパシャリ。

これよこれ。見つけたー。

この看板を見ながら、
ロードバイクの漫画「かもめ☆チャンス」に出てくる浦霞選手
元B.S.O会長のブルセギン氏が声をかける

「ウーラガスゥミィ!」

のセリフが脳裏によぎり、
その後、ライド中頭から離れなくなった。(どうでもいい)


(6)北利根橋の渡り方ルートは少しクセあり?

事前にWebでチラ見していた情報によると、
北利根橋は渡り方に少しクセがあるという。

北利根橋らへん

なんでも、ルート的には
橋を渡る際、車道の左側を進むのではなく、
一旦、道路を渡った側にある歩道を走行し、
橋から急なスロープを下るのだという。

あれかな?潮来の北利根橋

橋幸夫の潮来笠を口ずさみながら、橋へと近づいていく。

おーこれだこれだ。北利根橋。

まぁ、普通に車道をそのまま進んでも、
普通にすぐサイクリングルートに戻れるらしいのだが、
ここはひとつ、ルート通りの道を体験してみることに。
反対側に渡って、歩道を~
渡って~
わた・・・

「渡れねぇ。」

しばらく待ってみたが、全然車が途切れねぇ。
うーむ。
そういえば、橋の下がトンネルでくぐれるようになっていたような、、、

橋から下りて戻ってみたら、橋の下をくぐれた。
「最初からそうすれば良かった。
 あー、よかったよかった。」


反対側の橋の上に上ってきたら、普通に車が途切れていた。
さながら夢の中へ、井上陽水である。
歩道を走行して橋を渡り切ると、右側にスロープが出てきた。
が、、、

普通に急斜面だった。
そして、結構路面も良くない気がする。。
こんなところで一人っきり、落車してもつまらん。
大人しく降りて自転車を押すことにしたが、
これはこれでまた滑りそうで怖い。
うーむ。

下の写真のように、すぐに道と合流するし、
死角はあるし、地味に要注意ポイントっぽいな~と感じた。

北利根橋を渡っあた後、押して降りたところ

(7)りんりんロード休憩所(の一つ)

ナショナルサイクルルートの指定要件の一つに、

いつでも休憩できる環境を備えていること

というのがあるっぽいですが、
事前にこの橋の渡り方をgoogle mapで見ようとした際に、
この北利根橋近辺にも休憩所なるものがあるような記載があった。
が、パッと見住宅街で何もなさそう。

ウソか!?
ウソ情報なのか!?

今から進む方向とは逆になるが、
半信半疑で少し、逆方向に進んでみると・・・

休憩所、本当にあった!

屋根があるのもありがたい。
せっかくだし、休憩させてもらうことにした。
風が通って、心地よい。

休憩所から眺める北利根橋

時刻を確認すると10:15頃。
「まだ10時台なのか」
と驚いたものの、
スタートが07:00頃だったからそりゃそうか。
逆にもう3時間以上経過しとるやんけ。
とも思った。
ひとまず、休憩ついでにおにぎりを追加で1個食べた。

このままずっとボーっとしていたくなる休憩所

なんだかんだで、40分くらい休憩していたように思う。
やはり膝もやや痛むので、
「今日はここでリタイアしようか、どうしようか」
と、考えあぐねていた。

そういえば、近くに日帰り温泉施設もあった気がするし、
ひとまず、そこでまた一休みして考えるか。

と、結局また決定を先延ばしにした。
最悪
「今日は、ちょこっとリハビリライドして温泉入って帰ってきた」
でも良いではないかと思えた。

出がけに良く見ると、空気入れが設置してあった。
気配りが細かい。

空気入れが常備されとる!
う!残念。英式、、、

ってか、
英式バルブにしても、トンボロ(?)っていうの?
千切れちゃってるね。
手で押さえつけながらなら、きっと空気入るんだろうけれど、、、


◆日帰り温泉施設に立ち寄る

(1)あそう温泉 白帆の湯へ

休憩所から白帆の湯まで、約5km弱の距離。
たくさん休憩したからか、不思議と膝の痛みが和らいでいた。

「ああ、連続してライドしていると痛くなるやつ!?」

と勝手に思った。
じゃあ、休憩多めに入れてけば行けるんじゃね?
せっかく来たんだし、
出来ることなら一発目でカスイチ達成したい。

それには、
つい先ほど結構な休憩を取ったばかりであったが、
日帰り温泉施設へ立ち寄ることに。
【あそう温泉 白帆の湯】


白帆の湯 前のロータリー
白帆の湯、入口

日帰り温泉施設とあって
なんていうか、もっとわちゃわちゃ
賑わっているのかと勝手に想像していたんですが、
この落ち着いた雰囲気。
嫌いじゃないぜ。


(2)いざ入館

1Fで受付。
200円でハンドタオルとバスタオルのセットがレンタル出来ました。

洗い場や湯船、サウナは3Fにあって、
普通に気持ち良く
露天風呂もあって爽快!

若干攣り始めた足もマッサージしつつ、
温泉を堪能した。
サウナは体力が削られる気がして、やめておいた。

入浴後は、2Fのお食事処&休憩スペースの広間で
くつろぐ。

まったり感が凄い

(3)昼食はフライドポテト・・・

本当は、
「霞ヶ浦に来たら、昼には鰻を食っちゃろう!」
と企んでいたんですが、
そんなに食欲もなく、
三ツ矢サイダーを飲み始めていたので、
これでいっかーと頼んだのがコレ。

フライドポテト 350円

いやー
湯上がりに、普通に飲んでいる方もいらして
それを見ていてよっぽど、

「ここでリタイアにしちゃって
 飲み始めちゃおっかなー」

と思いましたよ。
ええ。

だがしかし。
ボクたかし。

私もサイクリストの端くれとして、
そんなんじゃぁーいかん!

と喝を入れまして、
清く正しく、サイダーにポテト
これよ。

【本音】
途中リタイアするにしても
潮来駅までどのくらいあんのよ?
押して歩くのダルすぎるから、やめよ。


(4)マッサージ機で万全を期す

マッサージ機 10分 200円

マッサージ機があったので、
10分間身身をゆだねる。
ほわ〜ん
気持ちええ〜

眺望も良い

すっかり、まったりしきって長居をしてしまったが、
いくらかHPを回復した私は、
先に進むことを決意。
後ろ髪引かれる思いで、白帆の湯を後にしたのだった。

白帆の湯の階段から眺める霞ヶ浦

◆潮来〜霞ヶ浦大橋まで

(1)リフレッシュしてペースアップ

温泉につかって、
マッサージマシーンやってリフレッシュ。

外は快晴。
暑いけどサイクリング日和ってことで、
霞ヶ浦大橋までは、多少水路迂回はあるものの
湖岸としては真っ直ぐ。

ということで、
風さえ味方してくれればかっ飛ばせる区間なのかな。

快晴!ひゃっほー!
水面も静か。風弱し!?

暑くて人が少なかったのか
基本的に、朝から
あまり走行中にサイクリストに
追いつかれたり、追い抜かれたり
ってのがなかった。

だがしかし。
ボク◯◯◯。

どの辺りだったかは失念しましたが、
ここへ来て、湖岸の長い直線のためか、
後方、少し離れた所、
ミラー越しにサイクリストさんを視認!


(2)バックミラーが大活躍

延々と続くサイクリングルート。
そんなに頻繁に振り返るまでもない。
でも、道は狭いから後方から車が来たら
事前に察知しておきたい。
やっぱりバックミラーはこういうシチュエーションで
本領を発揮してくれる気がしました。

ミラーを覗いた時のイメージ

気になった人は、過去記事をチラ見どうぞ。

霞ヶ浦は、ミラーの設置位置はどこでもOKなくらい安全ではあった

(3)ミラー越しの同志

私は基本的に追いつかれても
お先にどうぞー
のタイプなので、あまり競ったりせず、
敢えて速度を少し緩めて抜いてもらいやすくすることもあります。

ただ、この日はわりと快調に走行していたので、
そのうち追いつかれるであろう
程度で、特に速度を緩めることもなく、
淡々と走っていた。

どこまでも続きそうな、サイクルルート

そんなこんなで、
ミラー越しにちょくちょく視認していましたが、
大体速度が同じなのか、後方のサイクリストさんが
気をつかって敢えて近づきすぎないようにしてくれたのか、
結果的につかず離れず。

こうして、
わりと長い区間「同志」的な感じで走っていたので、
せっかくだから声かけて一緒に走れば良かった
とも思ったが、後の祭である。

そんなこんなで、気がつけば、
あっという間に霞ヶ浦大橋の分岐点まで来てしまったのだった。


(4)あれ!?どっちのルートにも矢羽根があるぞ?

霞ヶ浦大橋は、カスイチにトライする上で文字通り分岐点である。
この橋を渡ってしまえば、大幅にショートカットが可能であり、
ショートコースと言われている模様。

位置的にはこんな感じデス。

結構一気にショートカットできる

写真を撮り忘れたので、google mapから拝借しましたが、
カスイチ未体験の方は下の写真を見て頂きたい。

霞ヶ浦大橋の分岐点 (google mapより)

いままで、
ミラー越しの同志サイクリスト様を、
ある意味、勝手に先導していた気分になっていた私は、
ひたすら、路面にペイントしてある矢羽根をガイドに進んでいた。

そんなところで、この分岐点。
「どっちの道にも矢羽根のペイントがあるやんけ!」
ここは(おそらく)有名な霞ヶ浦大橋の分岐点だったのだが、
この時点で私はそのことに、気づいていなかった。

いや、事前に調べてはいたのだが、
もっともっと先だと勘違いしていた。

それだけ快調に走行していた、ということだろう。
自分の感覚よりずっと速く進んでいて、
あっという間に霞ヶ浦大橋まで到着してしまったのであった。
何事も夢中になって、没頭できると強いね。

「どっちに進んだらいいのやら、、、」

私は分岐点で思わず停止して悩んでしまった。
もちろん、後方からは例のサイクリスト様が追いついてくる。

すると、その心の友は、
何やら声をかけてくれながら、迷わず右の
ショートカットではないカスイチコースへと突っ込んで行ったのであった。

それで、ハッと我に返った私は、
そういうことか!
とようやく気付き、同志の後を急いで追うべく
カスイチフルコースへと進んだのであった。


◆霞ヶ浦大橋~霞ヶ浦大橋(対岸側)まで

(1)道の駅 たまつくりに寄り道

「同志よ!
 待たれい!
 あいや、待たれよ!」

今日一の爆速ダッシュで、追いかけ始めてすぐ、右手に
あ・・・これは!
という、道の駅への入り口が見えた。

う!
どうすんべ。
でもここで補給しておかねば、、、

一人、泣く泣く道の駅へ。
さらば、心の友よ。
20kmくらいでしたが、どうもありがとう。

そんなこんなで、道の駅 たまつくりへ。

道の駅 たまつくりをバックにパシャリ

炭酸が飲みたくて、自販機を物色。
久しぶりにドクターペッパーを飲んだ。

暑い中、冷たいドクターペッパー

駐車場の方に行ってみるとサイクルラックがあって、
サイクリストが沢山いた!
ロードバイクだらけ。祭じゃー。

ところ狭しと溢れるロードバイク

何か食べ物も食べようと見回すと、たこ焼きが売っていた。
大粒的なことが書いてあって、普段なら嬉しいんだけど、
そこまで食欲もなく、6個パックを食べきれる自信が無かったためやめた。

「そうだ。
 ソフトクリームを食べよう!」

そうだそうだ。
そうしよう、と道の駅の中に入りフードコートを覗くと、
メチャ混んでいる。。。
並んでいる。。
やめよう。

もういいやと、
なんとなく、野菜の直売?を覗いてみると、
エシャレットを発見。
せっかくだからと、120円と150円の小袋を購入。
晩酌のおつまみを確保。

そんなこんなで、滞在時間20分~30分。
座れはしなかったが、日陰で少し休憩して出発。


(2)肉体的にも心理的にもしんどくなってきた

「道の駅 たまつくり」からがとにかくしんどかった。
心理的なものだろうが、正直、

橋より先に進んで、
ぐるりと回ってきて、
また橋の対岸に着く

というのが、妙にしんどく感じる。
楽しいサイクリングのはずが、

「余計な遠回りをしているアホウ」

のように感じられて仕方ない。
周りにサイクリストの影もなく、完全に一人旅。
それもまたどこか寂しい。(もともとボッチだけど)

どれだけ進んでこれただろう?
結構進んできたような気がするが。。。

道の駅 たまつくりから約10km進んだらしい


「もぅ疲れちゃったよ~!
 冷たい炭酸が飲みてぇ~!」

もはや、心の中だけでなく、声に出してみる。
どうせ、誰も聞いちゃいない。
ああ、疲れちゃったなぁ。ボカァ。


(3)ポツンと自販機有りのトイレ発見!

そんなカラッカラの中、なんとかかんとか進んでいると、
遠くに何やら見えて来た。

んん~?
おっ!?自販機か!?

遠巻きに見えるあれは自販機に違いない!
いつもの私だったら、あれくらいの距離にあってもスルーするのだが、
今の弱り切った私は、炭酸飲みたさにスルーはしないっ!

サイクルラックに速攻で止めるぜ


やっぱり自販機だ~!
トイレもある~!

やっぱり自販機だ!
炭酸はあるかな!?
なんか、いろいろありそうだぞ!
よっしゃ!メロンソーダっぽいのがあるぞ!
ん!?
ぅおぉぉぃ!!
何なの!この罠!!


「・・・・・。」

トボトボ・・・。

ああ、空が広くて青いなぁ。。。(遠い目)


「チっクショー!!」(小梅太夫風に)

あんまりだ。
いくらなんでも、あんまりだ。
ここいらで、かすいちチャレンジャーの心を折る作戦なのか!?

アナタも同じ立場で、
もし、ペイントスプレーを持っていようものなら、

「う○こ!」

と落書きしているんじゃないか?
(ないか?と言われても困るか)

心なしか、ロードバイクも悲し気

砂漠でオアシスの蜃気楼を見た人はこんな感じか。
すっかり罠にはまった私は、
なんとか気を取り直してリスタートしたのだった。


(4)救世主のファミマ

すっかり罠にはまった後、
足取りもやや重たくなってきて、
膝も痛くなってきた。
太ももが内側も攣りだした。
もはやいろいろ庇いながらペダリングしている感がある。

相変わらず、道は素晴らしく走りやすいが

対岸に見えるのはどこの土地なんだろう。
もうすぐ橋かな?
いや、全然かな?

サイコンを見ると、走行距離トータルで約85kmくらい。
まだまだか。

そんな感じで、体力的にもメンタル的にも
完全にお疲れモードで走っていると
コンビニが見えるではないか

・・・。
いや待てよ!?
喜ぶのはまだ早い。
これはまた罠かも知れん。
改装中とか、閉店しましたとか。

進行方向に見えるので、
半信半疑で近づいてみる。

霞ヶ浦大橋からだいたい16kmくらい?

やってる~!
ヤッテル!ヤッテル!

さながらジミーちゃん。
喜び勇んで入ったコンビニでは、サンドイッチとC.C.レモンを買い、
イートインスペースがあったので、
ありがたく休憩させて頂いた。

そこで地元の方、コンビニの方とお話しさせて頂いたが、
このファミマ前にあるお菓子屋さん(高砂屋)
も、わりとお土産等で利用する方が多いらしい。

スマホの地図アプリを見ると、
霞ヶ浦大橋の対岸まではもう半分くらいある。
よくよく見たら、ここから高浜駅がやや近い。
最悪、ここでエスケープする事も可能なんだなと思った。


(5)頭痛薬を飲む

実はコンビニに入る前からなんとなく感じてはいたのだが、
少し頭痛がしていた。
私はもともと頭痛持ちではないので、
明らかにこのライドの影響であることはわかった。

「熱中症気味なのかなぁ」

と思いつつ、
水分補給はこまめにしていたし、
熱中症対策用のタブレットも事あるごとにナメナメしていたのだが。

本気で熱中症になってしまっては、シャレにならない。
ひとまず、コースアウトして日陰で休憩しつつ、頭痛薬を飲んだ。

田んぼの緑を眺めながらしばし休憩した

(6)やっとこさ霞ヶ浦大橋の対岸に到着

頭痛はしばらくしておさまったのだが、
ここへきて、膝の痛みが強くになってきた。
幾ばくか体力は回復した感があるが、とにかく膝が痛い

うーむ。
100kmオーバーは、さすがにリハビリライドとしてはやりすぎたか。
また、整形外科の先生にドヤ顔で

「そりゃ、オーバーワークだね」

と言われてしまいそうだ。
体力が残っていても、膝の痛みでペダルが回しにくい。
うーむ。
いかんともしがたい。

前回、膝の痛みを発症してから、
膝痛の予防法として、
 ・ストレッチすると良い
 ・お皿をクリクリと動かすと良い

とかを見かけて、少し実践してきた。

藁にもすがる思いで、
誰も人は通らないので、走行中脚を止めて
膝のお皿をクリクリと動かしてマッサージしてみた。

すると、
なんということでしょう!

膝痛が一時的に緩和されたではないか。
お皿の動きが一時的にスムーズになって、
筋肉を張らないようになったのだろうか。

この際、理屈はどうでもいい。
今、この時間だけ、膝の痛みが和らいでくれれば。。。

だがしかし。
今度は太ももの内側が攣りだした
もう、いろんなところをかばいながら走っているためか
変なところの筋肉を使いまくっているに違いない。

うう。。。
もはやこれまで、、、
グフッ。

という心持ちでなんとかゆっくり進んでいると。。。

ようやく見えた。。。霞ヶ浦大橋。。。

「ようやく着いたぞ。
 霞ヶ浦大橋の対岸!
 バッキャロー!!!」

安堵と共に、
そういう気持ちでいっぱいなのでした。


◆霞ヶ浦大橋(対岸側)~ゴール(土浦)まで

(1)景色がやや都会気味になってきた?

さぁ。
後は残すところ約20kmちょい。
わりと直線的な道が多いかったかな?
淡々と回すだけだ。

膝クリクリをやっても、痛くなってきたので、
いいのか悪いのかわからないけれど、
休むダンシング的な立ち漕ぎを混ぜつつ進む。

あれは土浦かな?

ここまできたら、
「かすいちを達成したい、
 今回を失敗にしたくない」

という思いでペダルを回し続けた。
終盤はもはや、楽しみはほとんどなく、
ただただ、膝の痛み、脚の攣りとの闘いだったのでした。

そして、
やっとこさ土浦に帰ってきた時、もう時刻は夕方になっていた。
そしてまだ私にはこの後、輪行&松戸駅からの自走が待っている。


(2)ゴール!

土浦駅 東口に帰ってきた

それでも帰ってきた!
朝通った道だ!
土浦だ!
ゴォォォォォーーーーール!

何気に私の最長距離 記録だったらしい

サイコンの距離にて124.04kmでした。
GARMINさんが言うには、最長距離の新記録達成らしいので、
この表示からも、普段、
私が走ったとしても50km~100km程度であることがわかる。

休憩しまくった間の時間はタイムに含まず
膝痛が無ければもう少し回せたのにな~と言い訳をしておきます
数値は概算だろうが、カロリーを大量に消費したことは間違いない
「達成感」と「帰れる」という安堵感

パシャパシャと写真を撮り、これからどうしようか考える。
せっかくだから、いろいろ散策していこうか?

いやー。
うーむ。
予定より結構遅い時間になってしまったのと、
元気もあまりなかったので、今回はやめることにした。

ふと、電車の時間を調べると
乗り換えなしで松戸駅まで行ける電車の時刻まで、あまり余裕がなかった。

エレベーターで上階まであがる
朝と同じ場所
また、逆さにして輪行準備

ちなみに、
私はチェーンカバーと、
フロントエンド金具、リアエンド金具を持っていたので使いました。
フロントエンド金具は、
持ち運び時に、たまにそこを持つことが出来たりして、
そういう意味でも地味に便利に感じました。
(保護にもなるしね)

そうして急ピッチで作業して、
名残惜しくも土浦駅を後にしたのでした。

さぁ!帰ろう!

◆松戸駅から自走~おわりに

(1)帰りの電車

松戸駅まで乗り換え無しの電車に乗れたのだけれど、
土曜の夕方とあって、
パラパラとは立っている人もいて、
行きよりは多少、乗客がいた。

ベストポジション的なところが確保出来ず、
なるべく他の乗客の方のご迷惑にならないように
常に気を張っていた
ため、
帰りの電車でもまた少し疲れた。
(大荷物を乗せて頂いている身としては仕方ないですね)

どちらまで?

電車の中でふと、 老紳士に声をかけられた。

「どちらまで行ってらしたんですか?」

このご年配の方は
私が自転車輪行だということがわかったのだろうか?
そこらへんがわからないので、

「土浦まで行って、そこから霞ヶ浦を自転車で一周してきました」

と答えると、

「それはお疲れでしょう。
  私も若い頃はよく輪行でいろんな所へ行ったんです」


聞けば80代とのことらしいですが、
その老紳士の口から「輪行」という言葉が出てので驚いた。

昔は伊豆サイクルスポーツセンターは
一般の人は利用できなかったんだー

とか、
短い時間であったが、お話を聞かせて頂き、
こういう諸先輩の方々による過去のご尽力で、
こうして普通に輪行が出来ているのだなぁ

あらためてありがたく思った次第でした。


(2)松戸駅で組み立て

さあ、あともう一踏ん張り。
「お家に帰るまでが、カスイチだよ。」
と、誰かが言っていた。(誰よ)

「もう、疲れちゃったなー」

と思いながら、組み立て、荷物をサドルバッグ にしまった。
もはや元気無く、動きにキレはない。
輪行時に外していたミラーも、蝶ナットで取り付け
あたりも暗くなりだしたので、ライト点灯で走り出す。

江戸サイに着くと、なんか妙に人が多くて
「なんだ?松戸の人は夜の江戸川好きなんか?」
と思っていたら、
遠くの方で花火が見えた。

「ああ、そういうことか。」

と一人納得し、江戸サイの土手の上を、
ゆっくりと走りながら、
「ああ、夏なんだなぁ」
とひとり呟き、膝の痛みを堪えながら、
家路へとついたのでした。


(3)おわりに

帰宅後、
エシャレットにお味噌つけてつまみにして、
ビールを飲みながら一日を回想する。

「本当は、お昼過ぎにでも土浦に戻ってきて、
 それからうな重を食べて、
 あわよくば、自走で帰宅してくるはずだったんだけどなぁー。」

と思ったものの、
なんだかんだで苦労しつつ、かすいちを達成出来たことは
素直に嬉しかった。

「あーしんど。
 しんどかったけど、また行こう。」

そうやってつぶやきつつ、
心地よい疲れの中、エシャレットをまた一つカジっては
ビールで流し込む、一日の終わりなのでした。

おしまい。
(長文失礼しました)

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