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2023年富士ヒル初参加 ボロボロ雑記(37)

◆帰宅~終わりに


(1)帰りのバスは2時間遅れ

ちょい遅れで到着したバスタ新宿行きの高速バス。
お話させて頂いたパイセンとは、
たまたま席が近く〜
とはならなかったので、
乗車時にお礼を言い、
お茶を手に自席に着席した。

ご時世だろうか、
バス内は外国の方が多く、
前後左右、至る所から外国語が聞こえたような気がした。

ふう。
シートベルトをして
ようやく一息つく。

「終わったんだなぁ・・・」

そうぼんやりと思いながら、
窓の外の景色を眺めていたが、
バスは早々に高速道路区間へと入っていった。

Googleストリートビューより。

気が付けば、
結局、昨晩もろくに眠れていなかったんだった。
そう考えると、
昨日、自宅を出発してから
思えば本当に色々なことの連続であった。

「疲れたな。
 一眠りしていくことにしよう。」

バスの揺れに任せて、
ウトウトと眠りについた。

予定到着時刻は16:35

眠りは浅く、
途中、何度か目が覚めた
ふとスマホの時刻を見ると、
既に17:30頃を過ぎていた。

なんでも、
高速道路(中央道)が渋滞していて、
すこぶる遅れが出ているとのこと。
こればかりは仕方ない。

どのバス停だったかは忘れてしまったが、
パイセンが下車して行った。
下車時にこちらを意識してくださり、
席が離れていたので、目で挨拶をして下さった。
まことにありがたい一期一会であった。



それより、長丁場になってくると気になる点が。
それは、高速道路を走行中の、
バスの自席で脚やら身体が攣(つ)ってしまうこと。
ただでさえ酷使して、
大会中も攣りまくってきたこのバディ
バス内で攣ったらシャレにならないので、
身体に変な負荷がかからないようにだけ
意識していた。

暑い。
早く着いてくれ~!

そんな願いもむなしく
結局、バスタ新宿へ到着したのは、
予定より約2時間遅れの、18:30頃であった。


(2)最寄り駅までもそのまま輪行

4月に試走した時は平日の夜だったので、
夜の通勤帰宅時間帯に、
新宿から自宅までの輪行はクレイジーすぎて無理だったが、
(自走しました)
富士ヒル当日は日曜日だったこともあり、
普段の日曜日はそこまで電車は混んでいなかったハズなので、
輪行で帰宅可能であろうと判断した。

そもそも、
試走の時はリュックが1つだったので、
かろうじて自走で帰宅できたが、
今回はバカでかいリュックが2つもあるため、
現実問題として、自走での帰宅は不可能であった。

(もし自走するなら、
 1つのリュックは宅配便で送るか、
 コインロッカーにでも預けて、後日回収する必要があった)

バスタ新宿から、電車への移動する。
リュックを1つ背負い、
多少大きい輪行袋を担ぎ、
もうひとつリュックを持ってゆっくりと歩く。

こうして見ると、なかなかの珍しい人物ではあるが、
行き交う人は誰一人として気に留める様子はない。

「都会に帰ってきた」
   
(現実世界へと戻ってきた)

駅のホームへと着き、端っこの車両で電車を待つ。
程なく、電車は定刻に到着し、定刻に出発した。

最寄り駅までは座らずに立って帰ることにした。
くたびれた体でキツイが、
ずっと立つことになるのは、半分、輪行の宿命みたいなものか。
(いや、ガラガラなら座らせてもらいますけどね)

いつもなら、
ここでまた変なアクシデントの一つでもありそうなものだが、
既に、本日しこたまアクシデントばかりだったこともあってか、
至ってノーマルに、
何事もなく無事、最寄り駅へと到着した。


(3)お疲れ様会はビール!

最寄り駅に着き、
またもやチャチャっと、ロードバイクを組み立て、
押して歩く、、、
(うがー!)

そうして、
長い長い二日間を終え、
自宅に着いたのは夜の20:00頃になっていた。

富士ヒル終了後、
インスタなどでよく見かける写真が、
お酒に炭水化物うぇーい!
という写真。

富士ヒルに向けて、
今まで節制してトレーニングに励んでこられた皆さんが、
労をねぎらい、、、
もとい、今日くらい良いだろう!?

飲み食いしまくるのだと思う。

私は結局、節制していませんでしたが、
一応「お疲れ様、オイラ」ということで
ポテトと生ジョッキ缶でやっときました。

お疲れ様!うぇーい!

染みるねぇ~!
染みわたるねぇ~!

こうして、お酒を飲みつつ
もしゃもしゃとポテトを頬張りながら、

「こんなことがあったんよ、
 やっちまったんよ」

と家族に話をきいてもらい、
ワイワイと富士ヒル当日の夜は更けていったのだった。


(4)富士ヒル2023を経験して ~ 終わりに ~


2023年、私の一つの目標であり大きなイベントがこうして終わった。
参加してみようかなと考え始め、下調べから約半年
結局、満足のいくトレーニングは出来なかったし、
直前はかなりバタバタして、
肉体的にも精神的にも参っている中の参加。
結果も、今まで書いてきたように惨憺(さんたん)たるものであったが、
不思議と満足感はあった。

なぜだろう?

もちろん、サイクリストとして
「富士ヒルに参加した」
という経験をしたことで、
話のネタとして会話に混ぜることが出来るな
なんていう、変に打算的な考えも無いことはないのだが、
そういうことでもない。
これについては、帰宅後に

「いや~
 ボロボロだったよ~」

と報告した際、
妻から教えてもらった感想でわかった。

「富士山だよ。富士山。
 日本一の山。
 家からどんだけ離れていると思っているの?
 
 車も使わず、電車とバスを乗り継いで、
 自力で自転車を運んで富士山の麓(ふもと)まで行っただけでも、
    私は凄いと思っていたよ。

    それに加えて、富士山の五合目まで登って帰ってくるって
    同年代の人からしたら、
    本当にバイタリティがあるなと感心していたよ。」

教えてくれた感想の中で、
上記のような旨のこと言っていた。

もしかすると、
普段からトレーニングしてレースに参加されていたり、
50km、100km、200kmと普通に走られているローディーの方は、
あまりピンとこない話かも知れない。

何かに夢中になり、
一生懸命になるということは、
それだけ、
なんと素晴らしく、尊いことだろうかと思う。

楽しくもあり、時に辛くもある。
先述の「あまりピンとこない話かも」というのは、
既に何かに頑張っている「中の人」には、
感じづらいかも知れない、というポジティブな意味である。

今回、私の結果はボロボロではあったが、
気が付けば、程度は人それぞれとはいえ、
なんだかんだで私もその

一生懸命やっている側の人

に、
ほんのいくらかでも、なれていたのかも知れない。
手前味噌ではあるが、
「そう思えたから感じた満足感」だったのかも知れないなと。


インターネットを眺めていると、

・レースで○位に入賞した
・富士ヒルでブロンズを取った
・ブルべで○○kmを走破した

みたいな、
「うわ~!
 やっぱり凄い人は、本当に凄いなぁ」
という、
輝かしい結果の情報ばかりが飛び込んでくることが多いな、
と個人的に感じていた。

もちろん、
「そうではない方の情報」も、
実際は発信されているのかも知れないが、
人間、人に誇れる、
人に話しても恥ずかしくない話の方が、
どうしても前に出てくるものではないだろうか。

もちろん、
その過程をあまり前に出していないだけで、
努力無くして、それは決して達成されていないであろう。
皆さん、血のにじむような努力の結果が結実したものであることは
言わずもがなであろうが。


ただ、そういう、
素晴らしい結果のブログや記事ばかりを拝見していると、
どうしても、
「自分なんかが参加できるわけがない」
という、
やや萎縮してしまう気持ちがはたらいてしまうことがあるのではないか
と。

今回、少なくとも
私が一歩踏み出してみた

Mt.富士ヒルクライム

に関して言えば、
(もちろん、人を巻きこんで迷惑をかけてしまわないような
 最低限の準備と情報収集は必要だとは思うが)
決して、そんなに萎縮する必要はない
こんな私でも一人で行って、無事帰ってきたよ。

もし今後、
参加してみようか迷うことがあったなら、
是非とも思い出して欲しい。

・こんな普通のロードバイク趣味、中年のオッサンであっても
 なんとかゴール出来て、達成感を得られたよ。

・中にはこんな「ぜんぜんダメだったよ~」な人も混じってたよ。

・みんな五合目を目指して走る、同志・仲間だったよ。

・踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる。
 (迷わず行けよ 行けばわかるさ!)

体験・経験はプライスレス
個人的記録としても、またいつか自分で読み返してみたいと思う。

そして次回以降、
別の色のリングが手元に届くことを願いつつ、
無駄に長文となってしまった本体験記を終わりたいと思う。

最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
末筆ながら、皆様の素晴らしいサイクリングライフをお祈り申し上げます。


ーーーおしまいーーー


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