「高円寺に住みませんか?」風呂なしアパート住みの女子が高円寺愛を語る。
早いもので2021年も3月を迎え、この春から進学や就職で引っ越しを考える人も多いのではないでしょうか。一口に東京といっても、場所によってその街がもたらす雰囲気は全く異なるもの。今回の記事では、「小杉湯となり」で働きながら、高円寺の「風呂なしアパート」に住む2人の女性スタッフに、その暮らしぶりや高円寺の住み心地を聞いてみました。更に、2人が暮らす風呂なし部屋に初潜入!街に開いた彼女たちの暮らしに迫ります。
<インタビューに答えてくれた紗緒さん(左)とアニーさん(右)>
風呂なしアパートで固定費を抑えて暮らしながら、小杉湯でお風呂、小杉湯となりや高円寺の飲食店で食事をする“家の機能をまちに開いた”暮らしを実践中。
東京だけど、あったかい。高円寺の魅力
早速2人の暮らしを聞いていきたいのですが、そもそも、どうして風呂なしアパートを選んだんですか?
アニー「私は3年前に大阪で仕事を辞めてから上京してきて、これからチャレンジしていくためにまずは固定費を抑えて生活しようと決めていました。あとは読んだ本の影響で、街にひらいた生活をしてみたかったので、風呂なしアパートに住んで銭湯通いでもしようかなって思って『風呂なし物件』をみていたら、高円寺にたどり着いたかな。」
紗緒「私は小杉湯となりで働き始めたことがきっかけです。最初はお風呂付きのアパートに住んでいましたが、引っ越すときに小杉湯でも働いていたので『次は風呂なしでもいけるかも』って思って(笑)」
実際に高円寺に住んでみていいなと思ったことは何ですか?
アニー「めちゃくちゃ便利!高円寺って新宿まで近いので、東京内のあらゆる場所へのアクセスがいいんですよ。東京駅には新幹線、新宿にはバスタがあるから地方にも行きやすくて。便利さと住み心地のバランスが最高!」
<引用:OCN不動産>
紗緒「高円寺はごはん屋さん、スーパー、病院、銭湯、本屋なんでも揃っているのでまちで完結しますね。定食屋門一のおじちゃんはサービス精神が旺盛で、お漬物をじゃんじゃん出してくれたり、『お代わりどう!?』って声がけしてくれます。うどん屋の『敷島』さんや珈琲屋の『さわやこおふぃ』さんもご家族で小杉湯となりに来てくれたり、みなさんあったかいです。」
確かに高円寺は個人店、チェーン店も含めてお店の数が多い印象です。店員さんとお客さんとの距離が近くて、東京でありながら田舎のような温かみがあるんですね。
アニー「高円寺の人があったかいなと思ったのは、バナナを一緒に買ってくれたこと!」
バナナ・・?
アニー「高円寺の駅前に高野青果っていう激安な八百屋さんがあるんだけど、ある時バナナが10房くらい籠に盛られていて、それが全部で200円だったの!『バナナやっす!でも量が多いな・・』って思っていたら、たまたま隣にいたカップルもバナナをじーっと見ていることに気が付いて。『よかったらバナナ買って一緒に分けませんか?』ってナンパしました(笑)。」
なんというコミュ力・・!
アニー「カップルも同じことを思っていたみたいで、ラッキーでした。小杉湯となりの会員さんやスタッフで野菜の共同購入はたまにやってます。」
一人分だと多いなっていう時にこの助け合いの精神、心強いですね。一人暮らしの女性だと気になるのが治安ですが、高円寺の治安はいかがですか?
紗緒「駅前はにぎやかですけど、すぐに住宅街だったりするので、全く問題ないと思います。」
アニー「商店街が多いから、深夜でも灯りがあって安心します。陽気な酔っ払いはたくさんいるけど、危害はなし!」
風呂なしアパートに初訪問
高円寺の魅力がだんだんと分かってきたところで、実際にお二人のお部屋を覗いてみたいと思います。
まずは、紗緒さんのご自宅!笑顔で迎えてくれました。(ひょっこり)
3人の女子でシェアハウスしている紗緒さんの「風呂なしアパート」、間取りはこんな感じでした。家賃はなんと1人3.5万円。
紗緒「ここがリビングの共用部です。押入れをDIYでぶち抜いて、壁もみんなで塗りました!」
コンパクトですがリビング部分が持てるのはシェアハウスの特権ですね。
紗緒「自分の部屋はこんな感じ。だいたい5畳くらいかな。西荻窪で買った閉店した喫茶店の椅子とテーブルがお気に入りです。部屋をカフェみたいにしたいなって。」喫茶店のテーブル、味があってかわいい・・!
紗緒「この家の一番の特徴は、広いルーフバルコニーです!」
部屋より広い!すごい開放感です。日向ぼっこをしたり、冬はこたつを出して友達と集まって鍋をしているそう。
紗緒「普段、家ではコーヒーを淹れるくらいしかしていません。小杉湯となりに行ってごはんを食べて仕事して、小杉湯に入って帰る生活。高円寺はお店が多いので、気分に合わせて選択肢があるのがいいところ。」
キッチン、水回りはミニマムサイズ。料理をする場合は小杉湯となりを利用しているそうです。
紗緒「引っ越すにあたって小杉湯となりの掲示板で家電を募集したらレンジ、棚、洗濯機が集まって、すべてゆずってもらいました・・!みんなあったかいんです。このコンロは拾いました(笑)。道端に置いてあって『ご自由にお持ちください』って。たまに火が点かないんです。」
風呂なしアパートといえど、シェアハウスだと狭さを全く感じません。とことん一人時間を楽しむ場所として、随所に紗緒さんのこだわりを感じる居心地の良い部屋でした。
さて、続いてはアニーさんの部屋にお邪魔します!
アニー「いらっしゃい!」(ひょっこり)
間取りはこんな感じです。家賃は4.4万円(共益費・水道代込み!)。
なんて陽当たりのいい部屋・・!この写真だけだと、とても「風呂なしアパート」とは思えません。
アニー「日当たりのよさにひとめぼれしてこの部屋に決めました。私、自分の家では本当にリラックスするか寝るかだけなんですよ。こうやっていつもゴロゴロして寝落ちしています。」
お気に入りの半纏も披露してくれました。一気に昭和レトロ感がでます。
アニー「狭いけど、意外とキッチンは気に入ってるの~。ここでしっぽりお茶を飲んでます(笑)高円寺の古道具屋で買った小物もお気に入り。」
ぽかぽかで明るい、高円寺の中の昭和空間。どこか懐かしさを感じるあたたかい部屋でした。2人とも自分が心から落ち着ける空間を工夫して作っていますね。
家の中で完結させないくらし。人とのゆるいつながりがもたらす安心感と豊かさ。
小杉湯となりに戻ってきて、2人に風呂なしアパートのデメリットを聞いてみました。
アニー「うーん、正直、シャワーはあったほうがいいです(笑)」
紗緒「銭湯が開いているうちに入らなきゃいけないので、そこはあるかな。『銭湯行かなきゃいけないから』っていって飲み会を切り上げます(笑)」
2人が実践する「小杉湯×小杉湯となり×風呂なしアパート」のくらし。小杉湯となりがあってよかったと思うことは何でしょうか?
アニー「となりに荷物を置いてまちに出かけられたり、拠点として使えるのは便利。あとはとなりにはいつも色々な職業の人がいるから、分からないことをすぐに聞けるんですよ。この間も年末調整の話を聞いたり。おすそ分けをもらったり手料理が食べられたり、となりにいるとちっちゃなラッキーが本当に多い。」
紗緒「わかります!となりはキッチンが大きいから、一人暮らしだったらやらない料理もできるし、人がつくったものを食べられるのも嬉しい。シェアOKの食材もあって、ありがたいです。」
アニー「あと銭湯通いっていいですよ。話すわけじゃないけど、いつもの顔見知りに会うと安心する。一日の終わりに毎日銭湯に入ると脱力して生きていけるんだよね。」
紗緒「うんうん、安心感をもって過ごせますよね。あと地味にお風呂掃除しなくていい、っていうのもポイント高いです!」
このライフスタイルは、どんな人におすすめしたいですか?
アニー「私自身、30歳のときに大阪の会社を辞めて、上京してきて高円寺でリスタートしました。このくらしだと、お金をかけずに生活できて、色々な人にも出会えるので安心して新しいことにチャレンジできる環境だと思う。困ったらみんな助けてくれるよ!」
紗緒「1人の時間は確保しつつ、人とのかかわりを持ちたい人にはオススメ。もちろん、銭湯が好きな人にはぴったりのくらしだと思います。」
東京都23区の家賃相場は7~8万円程度。毎月支払う家賃を“風呂なしアパート×小杉湯×小杉湯となり”に置き換え、まちに開いた生活を送ることで、一人暮らし以上に豊かな体験が待っているかもしれません。
アニー「高円寺のいいところ、最後にこれだけは言いたいことがある!」
何ですか・・!?
アニー「杉並区のキャラクター“なみすけ”がかわいい!!たまになみすけのキーホルダーを付けている人がいて、『みんな、実はなみすけ好きなんやな』って思ってる(笑)」
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取材・文:かとゆり
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