小さな灰いろの庭
《小さな灰いろの庭》
ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2022年
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昔お花屋さんで花を買ったとき、花を生ける水に少し砂糖を入れると、花が長く持つと聞きました。水に溶けた砂糖が切り花にとっての養分となり、良い状態を長く保つ手助けをするそうです。砂糖は花にとって単なる栄養でしかないと思いますが、花も甘いものを好むのかなと、親近感を感じながら、空想にふけったことを覚えています。
話は変わりまして、以前体調を崩した時期がありました。休む期間に散歩して日光に当たったり、水分と食事をしっかり摂ったり、時に心の栄養として甘いものを食べたりして過ごすうちに、「花も甘いものを好む」と考えたことが思い出され、この作品の詩のアイデアとなりました。
人も花も、同じ生き物として、元気になる方法は似ているのかもしれません。