Caminoは続くよこれからも
モホン(サンティアゴまでの距離を教えてくれる石標)の表示が200㎞を切ったころからすでにセンチメンタルモードはONだったんだ。
さびしい…
カミーノのハイライト
サンティアゴが近づいてきて
人には聞く癖に
自分ではコレ!って一個に決められないでいた。
道のりが刺激的過ぎて
好きな景色もたくさんで
地味なトラブルが多すぎて
うっわ!ってなった思い出もまぁまぁあるし
すごく楽しかった思い出もてんこ盛り。
SJPPを出発した日から思い返して歩いたりしたけど、まだ2日目のピレネー付近までしか思い返せなくて…
そしてサンティアゴ
結局カミーノのハイライトを決められないまま
サンティアゴに到着した。
大聖堂の前はすごい人人人で
感動のサンティアゴ!!!とはならなかった(想定内)
人がたくさんの大聖堂でとった写真を日本の友達やカミーノ友達に送ったら続々と「すごいことやりとげたね!」「おめでとう!」「頑張ったね!」って。
届いた文字を見て歩んできたカミーノの日々を思い返して胸締め付けられた。
色々実感湧くのは帰国する飛行機に乗ったころかなぁ。
Caminoは続くよこれからも
ペース違うし顔見知りに会うことはないだろうと思ってたけど巡礼事務所行く途中で一昨日着いてたガブリエルとブルーナとクラウスに会えた!
嬉しすぎる!
めちゃくちゃハグしてみんなで写真撮った。
ブルーナに初めて会ったのは1ヶ月以上前で、ピレネー下山で膝を痛めた彼女はすごくしんどそうにトレッキングポールにしがみついて歩いてた。
今はだいぶよくなって、このまま歩いてフィニステーラまで向かうそう。
「Camino終わっちゃったの寂しいなぁ」
ポツリとガブリエルが言った。
「Life is Caminoって言うしこれかも続くよ」
ちょっとドヤ顔で藤子が言った。
「まぁ人生のCaminoに→はついてないけどね」
腹立つくらいのドヤ顔でクラウスが言った。
日本だったら座布団1枚!
英語でなんて言うかはわかんないけど
みんなで「それなー」って。
→のない道
Caminoには→がある。
黄色い→を辿って歩けばサンティアゴに着く。
過酷だけどシンプルな道。
人生のCaminoには→がない。
進むべき方向を示してくれる訳じゃないし
ゴールはここだよ!って教えてくれるわけでもない。
どっちに進むか
どこに進むか
自分で矢印をおいていく道のりに疲れたら
またCaminoを歩きにこよーっ
って思った。