パリ五輪のおはなし
モンゴル代表のユニフォームに見る、伝統と性差問題について
単刀直入にモンゴル代表のユニフォームは格好いい。最高にカッコいい。
刺繍などでモンゴルの文化や伝統は感じられつつも、ベストやローブなわけですからしっかり洋服じゃないですか。
むか~しむかしの伝統色を出しまくったら、逆にここまでキマらなかったと思うんですよね。
現代のデザイナーが文化と伝統を重んじた上で、現代の服として昇華させた。
それがモンゴル代表のユニフォームが絶賛される理由だと思うんです。
文化や伝統といった中で、どうしても性差は避けては通れない道です。こういう事を書くとすぐにフェミニストから敵視されますけど、私はフェミニズムおじさんを自称しています。
歴史的事実として女性と男性は分けられて生きてきたんです。長い歴史の中でね。
それをぶち壊そうとしているのが現代という社会であって、歴史的事実として性差はあったと認めた上で現代社会で同じ事してたらクソだよね、って考えた方が建設的だと思うんです。
ただこれはどこまでいっても男性視点でみたフェミニズムでしかないので、分かりきれない所はあるし、説得力がないのも分かっています。
それでも私はフェミニズムおじさんを自称していきます。あ、自称するだけで活動とか全然しませんけどね。私ローカロリー体質なので。
そのうえでどうですか日本選手団
いや・・・ダサくねっすか?個性のかけらもない。
日本らしさを表すのって、日の丸だけですか?紅白使えば日本らしいなんて、日本以外のどの国もそんな事考えてないですよ。奥ゆかしいと目立たないは別ですからね。
何も男性選手は甲冑きて女性選手は十二単着ろ!とまでは言いませんけど、曲がりなりにも単一民族国家として2000年以上の歴史があると言われているわけですから、やりようはあったと思うんですよねえ・・・。
何よりもパリですよ。パリなんて服に関してだけは何やってもOKじゃないですか。
オリンピックは服の品評会じゃないですと言われたらそうなんですけど、TOKYO2020開会式の酷さを見ている身としては、この無個性さはあまりにも悲しい。
本当に斜陽の国なんだなあと感じさせられたニュースでした。
本来斜陽というか、人口減になっている国ってその分アイディアや技術で勝負していかねばならないと思うんですけど、国挙げて観光立国ばっかり目指しているから産業が育たないんじゃないかなって思うんですよ。
日本らしさってなんでしょうね?
私は島国で閉鎖的に生きてきつつも、良いものは良いと取り入れていく良い意味で節操の無いところが日本らしさだと思うんだよなあ。
地震や台風が多い災害大国でもあるから、懸命に何度も何度も家屋を潰されては建て直して、そうして生きてきた日本という国を表現してもらいたかった。
紅白や日の丸だけが日本じゃないです。京都だけが日本じゃないです。四季だけが日本じゃないです。
伝統と文化をリスペクトしたモンゴルから、学ぶ事は多いと思います。