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ギャグアニメ~GUNDAM~♪

・ガンダムSEEDFREEDOMを観てきたので、その感想
・主にキャラクターごとのお話
・語り口が完全にオタクのそれですがご容赦下さい。ただのオタクですから

本日のお品書き


ストーリー全体

 ストーリーに関しては正直どうでもいいという評価が私の位置づけです。そりゃガンダムだから敵は出てくるでしょうし、死者も出るでしょうと。

 ただ想像していた以上に丁寧な尊厳破壊が繰り広げられているなとは感じました。

・キラのNTR
・無印SEEDの旗艦アークエンジェルの轟沈
・フリーダム・ジャスティス撃墜
・黒い三連星リスペクトの2機、死亡
・民間被害甚大すぎ(核が落ちる、レクイエム照射しすぎ)
・キラ喧嘩弱い(アスランが強いだけ?)
・連邦もZAFTも被害甚大すぎて、先の大戦から含めて復興できますこれ?

 このあたりが尊厳破壊と呼べるべき箇所でしょうか。ただストーリーで振り返っても面白いとは感じなかったのが正直なところで。映画がつまらなかったというのではないのです。

 だからここはファンらしくキャラごとに掘り下げをやっていこうと思います。

地に堕ちた自由の翼キラ・ヤマト

 正直言って、本作で最も株を下げた男といっても過言ではないと思います。
 恋人であるラクスが外交の場面とは言えNTR展開が起き、1度黙認ぐらいならまだしも、2回目まで退くのはどうなのかと。
 お前あれか、無印で自分がNTRしたのをそんなに気にしてるんか。サイは許してくれたろう。というかサイはオーブで高官にでもなったのでしょうか?まああの世界、高官になろうと現場でまくりなんで良く分かりませんが・・・。

 敵の策略にハマったとはいえ、戦争の引き金をひいたのはキラでした。その後ぽっと出の.cv中村悠一にコテンパンにやられ(これはお約束なので仕方がないですが)、戦闘ではシンとアスランが活躍するなか、自身一人では何も打破できず・・・。駆け付けたラクスと換装(?)パーツにより事なきを得るというね。換装パーツはラクスの武装はまだ分かるんですが、刀みたいなのは何なのでしょうね。ASTRAYから持ってきたのかな?
 中々残念な感じになってしまったキャラクターだと思います。

 まあこの辺は種死で割を食ったシンに花を持たせた格好もあるのかもしれませんね。

こいつ、何も考えていないのか!?アホの子疑惑シン・アスカ

 前作で主人公の地位を奪われるという悲しすぎる結末を迎えてしまったシン君。が、中の人的には一番の勝ち組ともいえるべき存在であり、作中での恋人ルナマリアの中の人と結婚しています。

 あんまりキャンキャンと喚かなくなったのがちょっと寂しい気もしましたが、彼は戦闘面に関しては最も戦果を挙げた男として描かれていましたね。

 種割れが起こって4人衆と対峙した際、思考を読む敵を相手に、
思考が読めない!こいつ、何も考えていないのか!?」というセリフが来た時には思わず笑ってしまいました。
 もちろんdont feel think的な意味合いだとは分かってはいるのですが、アホの子疑惑がチラついてしまったのですよね。

 しかし彼は地味なモテ男くんですよね。恋人のルナはもちろん、アグネスやヒルダさんにまで可愛がられています。亡きステラまでしっかり召喚しちゃって。モテ男はキラ君からシンに変わりましたね。

 ルナのお誘いをお断りした描写は、ヘタれ以外の何物でもないですがね。

あれ?君銀魂から出張してきてない?大丈夫?アスラン・ザラ

 本作である意味一番オイシイ思いをしたのはアスランでしょう。黒幕の正体に誰よりもいち早く気づき、正妻がいるにも関わらずメイリンを常に横に侍らせる。

 キラのピンチに颯爽と駆け付け、キラが苦戦した.cv中村悠一と互角の戦いを繰り広げ、そのまま撤退。
 キラを修正するオイシイ役どころもいただき。

 第二ラウンド・第三ラウンドでも、終始完全に.cv中村悠一を圧倒し続け煽る余裕さえ見せつける前大戦の英雄。

 何より

 キラヤマト、フリーダムいきます!
 シンアスカ、デスティニー(或いはジャスティス)いきます!
 ルナマリアホーク、ゲルググ(或いはインパルス))出るわよ!
 
 アスランザラ、ズゴッグ出る!

 には思わず吹き出してしまって、暫く笑いがおさまりませんでした。何でズゴッグやねんと。いや格好いいですしザクやゲルググを他の人間に使われてジャスティスも奪われていたら、赤い機体はもうズゴッグしかないのは確かなんですけども。
 地球の戦闘時はそれでも格好が付いていたというか、むしろ無骨さが出ていてカッコイイズゴッグだったわけですけど、出撃の名乗りと宙間戦闘時のあのズゴッグアーマーはギャグだろうと。

 そして思考を読まれないようにする為に破廉恥な思考を相手の脳内に入れ込むアスラン。
 本作で一度も敗北せず強キャラ感を出し続けた男で、敵からも「やはりアスラン・ザラが最強か」と言われた男ではあるんですけど、我々視聴者からは完全にもうギャグ要員ですよ。

 ヅラじゃない、ザラだ!とか言い出しかねないなと思いながら見てました。
 ほめてますよ。最高にほめてます。良いキャラしてるぜ。

ただのスズケンの嫁ルナと予定調和から逃れたアグネス

 ルナマリアは見せ場らしい見せ場といえば、1発目の核ミサイルを撃ち落としたところですよね。確かに彼女前作のザクウォーリア搭乗時は長距離戦闘用の武装もってましたね。
 本人の性格的にも絶対白兵戦向きなんですけどね(笑)ライバルキャラとして登場したアグネスを歯牙にもかけず圧倒したのは面白かった。
 あとは終始シンとのイチャイチャを見せつけてくださってありがとうございます本当にお幸せにって感じでしたよね。

 アグネス.cv桑島法子という事で「あっ…察し」となる人が多い中、見事その呪いを断ち切りましたね。
 ほかに語るべきことが無さすぎる・・・。レコアさん的な立ち回りするのかと思いきやそうでもないし。ルナに回収されてるあたりもとに戻る気なんでしょうが、軍法会議で極刑ものでしょ・・・。
 搭乗機のギャンはかっこよかったですね。シールドでギャリギャリって切り刻むのは観てて気持ちいい。

相変わらずの叡智要員マリューと不可能を可能にする男ムウ

 マリューさんといえば、乳揺れ艦長さんというポジションを確立した先駆者の御一人。
 今回そういった描写は無かったと思いますが、ムウさんが助けにくるシーンでボロボロになって色々と露出度が増していた時には、安定のお色気要員だなあと感じました。

 個人的にアークエンジェルが出てきたシーンが一番テンションあがったし、轟沈した時が一番心にきましたね…。
 無印1話から出続けているという意味では、ストライクやフリーダムたちより付き合いが長いわけで。結構、くるものがありました。

 ムウさんは相変わらずムラサメっぽい機体に乗っていましたね。結構技術は進んでいるように感じたんですけど、愛機がかわっていない珍しいキャラでした。

 途中から完全に気配を隠していたので、どこかでアカツキ来るぞ来るぞ…と思ってはいましたが、流石の不可能を可能にする男。直接の戦果ではないけれど、やった事はこの戦争上最も偉大な戦果ですよね。

ピーチ姫ポジはいいけどちょっと振り回されすぎやろラクスと、今作ラスボスのオルフェ

 ラクスはキラとともに大分脚本に翻弄された一人でしょうね。ある種の被害者。前作まで良い思いさせてやったんだからこれぐらいいいだろ?といわんばかり。
 終盤マリュー艦長の代わりに叡智担当と化していたのはちょっと面白かった。
 ただもう少し自分というものをもってほしかったなあと。中盤からそれを取り戻せてはいるんですけど、ちょっと遅いですよね。
 換装パーツのフリーダムの武装をサラリと操っていましたけど、やってる事バナージやロランばりの事ですからね。いやフリーダムの戦闘の肝である多重ロックオンまでお株奪われるんかいキラ…って思っちゃいました。

 オルフェは、続編映画の敵キャラとしてはこんなものだろうという印象。TVシリーズを超える巨悪を作ってしまってもちょっと違いますもんね。
 .cv下野という事で小物感が止まらなかったのは、良かったのか悪かったのか…。ミスキャストとは思いませんけどね。

大幅なイメチェンで可愛くなりすぎなメイリンと強キャラ感をあえて消していたシュラ

 メイリンはどういうポジションに落ち着いたのでしょう…スーパーハッカー?それともアスランの秘書?・・・それとも。
 元のテレビシリーズから結構優遇されていたキャラだなとは思ってはいましたが、想像以上に良いポジション与えられましたよね。
 パイロットとして活躍する姉のルナよりも人間としては優遇されていた感じ。何よりツインテールをやめて幼い感じから一気に大人の女性感が増しましたよね。
 でも君その愛人ポジで良いの?

 シュラ君は一応ブラックナイトスコードの隊長的なポジションだったと思うんですが、あっこいつ.cv中村悠一だ、と即気づきました。
 確か中村さんはこの時代から声優業をはじめていたので、SEEDは未履修の人のはずなんですよね(スパロボやGジェネ知識はありそう)。
 でもこの人自身の考えなのか音響監督のディレクションなのかは分かりませんけど、あえて小物な演技をしていましたよね。

 テレビシリーズからのキャラクターたちに最大限のリスペクトを感じた演技。だって中村悠一が本気で演じたら、勝てそうなの.cv石田彰ぐらいになりそうですもん…。
 後続キャラはこういうもんだぞ、っていう抑え目の演技が好印象でした。

良いポジションを与えられたイザークとディアッカに対し、バルトフェルドは・・・

 イザークディアッカはもはやニコイチみたいな感じで描かれていましたね。
 クーデターにいち早く気づき、議長を逃がす算段をつけ、首謀者であるジャガンナートと戦場で対峙した際にも、懸命に説得を試みるイザーク。

 もうこれだけで成長したなあこの子…って本当に思うわけですが、我々ファンが望むツン要素も決して忘れない優秀なスタッフのおかげで、お母さまにちょっと反抗的なのが可愛いというね。

 イザークとディアッカは先の大戦を2度も経験している歴戦の戦士のような感じで、傷みも苦しみも知っているからこそ、くだらない戦闘をやめろと言い続けていましたね。
 ヘタれたキラとギャグ要員と化したアスランに比べ、順当に大人になったんだなあと感じさせてくれる貴重な存在。

 ちょろっとでもシホが出てくれたのも嬉しい。(ここで語るのおかしいけど、カズイも出てましたよね??)

 それに対して砂漠の虎くんの扱いの悪さよ…絵で数秒出ただけという見せ場の無さ。ミーティアの艦長すらおろされたのか…ダコスタ君含め完全に空気でしたね。

コノエ、アーサー、ハインライン、カガリ

 コノエさんは大塚芳忠というだけでずるいですよね。それ以上でもそれ以下でもないな。

 アーサーは仮にも前作副艦長を務めていたわりに、本作でも同じ立場でしたね。まあ彼に艦長は無理か…。

 ハインラインはオタク特有の早口キャラ。福山潤が声をあててるんで、どうしてもゼロレクイエムがちらつくんですよね・・・。やってる事超絶有能でしたけども。戦術指揮とかしはじめないかドキドキしてました。

 カガリの声優交代劇はいろいろ言われていますが、やっぱり寂しさを感じましたね。
 アスランの破廉恥に恥じらうカガリはあの声で聴きたかった・・・。


 こんなところでしょうか。いやー書いたなー。ここまでいっぱい書くのも久しぶりな感覚です。そのぐらい見てて面白いファン向けエンタメ全開のガンダムでした!
 正直新規の皆さんにオススメできる作品ではありませんが、過去にテレビシリーズを見た事がある人なら、絶対楽しめると思います!

 キャラデザは、やっぱりちょい古さを感じましたねえ。いっそ90年代のキャラデザとかの方が古すぎて突き抜けてて違和感ないというかね。


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