アイドルオタクはどこまでも気持ち悪い
指原莉乃はやはり天才だ。
この人は世界を変えかねないそう思った。
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『絶対アイドルやめないで』
指原莉乃プロデュースアイドル
=LOVEの17th single 表題曲
このタイトルを目にした瞬間度肝を抜かれた
アイドルがこんな歌詞を歌っていいのか?
オタクとアイドル本人達が無意識に避けてきた
「アイドルという職業の残酷性」
それが露わになってしまったということへの胸騒
ぎを感じた。
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アイドル。
この職業は今の時代にそぐわない非人道的なものだ
と心の中で思っている。
言葉を選ばずいうのであれば人間動物園だと思っ
ている。
柵の中からでられずその柵のなかで観客が望む人
間性を演じ消費者はそれを柵の外から娯楽として
楽しむ。時には罵声を浴びせる。
柵の中にいるアイドルの感情に目を背け。
とてもじゃないが真っ当なものとは思えない。
しかし、私はアイドルという職業を懸念する気持
ちをかき消すくらいアイドルがどうしようもなく
好きである。
人生の大半がアイドルに憧れ続ける日々であった
と思うし、そんな日々がきっと死ぬまで続いてい
くだろう。
私は生涯アイドルオタクで居続けるだろう。
それほどまでにアイドルが好きで好きで仕方ない。
だから、アイドルという職業の本質から目を背け続
けてきた。
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「絶対 アイドル辞めないで (ずっと)
優しい目も 真面目顔も
全て知ってる私が言う!」
アイドルオタクを最大限に表した歌詞だと思う。
誰もが理解していることだと思うが、アイドルとい
う職業は期限付きである。
まずは前半部分の歌詞について、
いつかは絶対にアイドルを辞めてしまうなんて
アイドル本人もオタクも皆んな分かってることだ。
その恐れから誰もが目を背けているそんな中、
言葉にして絶対アイドル辞めないでと歌っている。
それもアイドル本人が。
オタク達の傲慢で気持ち悪い感情を彼女達アイドル
の輝き消しながらアイドルというものに向き合えと
言っているような気がする。
そして、後半部分の歌詞
「全部知ってる私が言う!」
あまりにも気持ち悪い歌詞である
(褒めている)
オタクと言うのは身勝手だこの世のどこにも存在し
ない架空の人間をこの世にいるアイドルを元に創作
しその架空の人間に恋をしたり憧れたり好きになっ
たりする。
しかし、残念なことにこの好きの感情は全くの偽り
がないのである。
それがまた厄介で気持ち悪い。
こんなオタクの気持ち悪い感情を綺麗に加工して歌
詞にしている指原莉乃はやはり天才であるし、奇才
である。
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ねえ神様は 将来と指輪をどこかに隠してね
ただのエゴとわかってても
魔法よ解けないままで。