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角田裕毅の新たな挑戦:リザーブからのレッドブル昇格を狙う
2025年シーズンに向けて、日本人ドライバーの角田裕毅がレッドブルの正式なリザーブドライバーに指名された。これは彼にとって大きな節目であり、F1キャリアの新たな局面を迎えることを意味する。本コラムでは、この決定の背景や意義、そして今後の展望について考察する。
昇格ならず──ローソンが選ばれた背景
角田は2025年シーズン、セルジオ・ペレスの後任としてレッドブル昇格の候補に挙がっていた。しかし、最終的にチームはレーシング・ブルズのチームメイトであるリアム・ローソンを選択。ローソンがマックス・フェルスタッペンのパートナーに選ばれた背景には、彼が純粋なレッドブルのジュニアドライバーとして育成されてきた経緯が重視されたと考えられる。
一方、角田はレーシング・ブルズで5年目のシーズンを迎えることとなった。一見すると停滞にも思えるが、実際には彼のF1キャリアにおいて重要な転機となり得る。なぜなら、リザーブドライバーとしての役割を担うことで、レッドブルのマシンをドライブする可能性が残されているからだ。
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リザーブドライバーとしての役割とチャンス
リザーブドライバーとは、チームの正規ドライバーが何らかの理由でレースに出場できない場合に代役を務める立場である。フェルスタッペンは現在8点のペナルティポイントを抱えており、あと4ポイントでレース出場停止となるため、シーズン序盤から慎重な戦いが求められる。
仮にフェルスタッペンまたはローソンが出場停止や負傷により欠場した場合、角田がその代役を務めることになる。これは彼にとってレッドブルのマシンをドライブする絶好のチャンスであり、万が一の際に好成績を収めれば、2026年以降の可能性を高めることができる。
角田の課題と今後の展望
リザーブドライバーとしての役割を果たしつつ、レーシング・ブルズでのパフォーマンスを向上させることが、角田にとっての重要な課題となる。ドライビングスキルは着実に向上しているが、さらなる一貫性やレース戦略の向上が求められる。特に、予選でのパフォーマンス向上と決勝での安定したポイント獲得が鍵を握る。
過去には、リザーブドライバーからF1のレギュラーシートを掴んだドライバーも多い。例えば、アレクサンダー・アルボンやピエール・ガスリーは、一度リザーブドライバーを経験した後に昇格を果たした。角田もこの流れをたどることができれば、今後のキャリアにおいて大きなチャンスを掴むことになるだろう。
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岩佐歩夢にもチャンス
仮に角田がレッドブルに昇格する、または彼や新たなレーシング・ブルズのチームメイトであるイザック・ハジャーが出場停止や負傷により欠場した場合、チームはリザーブドライバーとして岩佐歩夢を起用する。
岩佐はFIA F2とスーパーフォーミュラで獲得したポイントにより、スーパーライセンス取得に必要な40ポイントを満たしている。さらに、2024年の日本GPとアブダビGPでレーシング・ブルズのFP1セッションを担当し、ポストシーズンテストにも参加している。これらの実績は、彼にとって将来的なF1シート獲得に向けた貴重な経験となるだろう。
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角田裕毅の今後
角田裕毅がレッドブルのリザーブドライバーに指名されたことは、単なる「控え」ではなく、大きな可能性を秘めた重要な役割である。2025年シーズンを通じて、彼がどのようなパフォーマンスを発揮し、レッドブルに自身の価値を示せるかがカギとなる。
リザーブドライバーというポジションを最大限に活用し、チームに信頼される存在となれば、2026年以降のさらなるステップアップも見えてくるだろう。今後の彼の活躍に注目したい。