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ピアストリ、バクー市街地コースで競争力を示す:予選へ向けた手応え

ピアストリ、成長を見せたフリー走行2:バクー市街地での激戦の予感

オスカー・ピアストリは、バクー市街地コースで行われたフリー走行FP2において5番手のタイムを記録し、トップのシャルル・ルクレールにわずか0.05秒差まで迫った。この成績は、彼のマクラーレンチームにとっても有望な兆しだと言える。ピアストリはトラックの進化を実感しながら、予選に向けた手応えをつかんでいる。

一方で、FP2をトップで終えたのはフェラーリのシャルル・ルクレールだった。ルクレールはセルジオ・ペレス(レッドブル)やルイス・ハミルトン(メルセデス)をわずかな差で抑え、0.1秒以内にひしめく上位勢の中での激戦を制した形だ。このセッションの結果は、予選での混戦を予感させるものとなった。

しかし、マクラーレン勢にとって全てが順調だったわけではない。ピアストリのチームメイトであるランド・ノリスは、予選シミュレーションでピエール・ガスリーに邪魔され、17番手に沈んだ。ノリスはフリー走行1では4番手、ピアストリも6番手につけており、両者とも速さを見せていたが、FP2では期待通りの結果を残すことができなかった。

ピアストリ自身は、全体的には満足している様子で、セッション後のコメントでは「今日はまずまずの1日だったと思う」と語った。トラックの進化が速いため、正確な判断は難しいものの、ペース自体には満足している様子が伺える。

バクーの市街地コースは、通常の清掃が行われていないこともあり、埃が目立ち、特に滑りやすいコンディションだった。フリー走行1で記録されたマックス・フェルスタッペンのタイムに比べ、ルクレールのタイムが2秒以上速かったことからも、路面が急速に改善されたことがわかる。ピアストリも「ここ数年と比べてもかなり滑りやすいと感じた」と述べ、トラックの変化に対応する重要性を強調した。

上位勢はレッドブル、フェラーリ、メルセデスと、トップチームが並ぶ中、ピアストリは自身のパフォーマンスを冷静に分析し、競争力に自信を持っている。「フェラーリやレッドブル、メルセデスは非常に速いが、我々もロングランで競争力がある」と語るように、マクラーレンとしても確かな手応えを得ている。

現時点では、予選とレース本番で全てがうまく噛み合うかどうかが鍵となる。ピアストリはチームのパフォーマンスに自信を持ちながらも、他のチームが素晴らしいタイムを記録している点を警戒しており、激戦が予想されるバクーでの戦いに向けて、さらなる改善が求められる。

ピアストリにとっては、バクーでのこの結果が大きな自信となり、今後のレースでの成長に繋がるだろう。マクラーレンがトップ4チームに割って入ることができるか、バクー市街地コースでの予選・レースに注目が集まる。

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