3回も「うつ」で入院したのに、本当にうつだったのか?って自分を疑いはじめた話

モクはサラリーマン時代に人生初の入院を経験し、その後も2回の入院をします。病名はいずれも、仕事のストレスによる「ウツ」です。

ストレスと言っても、よくある上司のパワハラや職場の人間関係といったものではありません。

モクの場合は、異常とも言える責任感の強さから、勝手にストレスを背負い込んでいただけです。人の生命に関わる仕事だったため、ちょっとしたことで異常に神経をすり減らしていました。


突然の過呼吸


その日は子供のクリスマスプレゼントを買いに行くために、郊外のショッピングセンターに向かっていました。モクは朝から体調が悪かったので後部座席で休ませてもらい、運転は妻です。

最初の異変は、腹痛と吐き気です。お店についたらトイレに行こうと考えていたんですが、そのうち呼吸が激しくなり意識が朦朧としてきました。

驚いた妻は、そのまま病院へ向かうことになります。

あとで妻から聞いたのですが、病院へ着くまで同乗していた子供のことを心配していたようです。

子供には、「◯◯!プレゼント見れなくてごめんね」。
妻には、「子供は大丈夫?」
と、繰り返ししゃべっていたそうです。そのへんの記憶は、うっすら残っています。

意識がしっかり戻ったのは、病院に運び込まれてから数時間後のベットの上です。モクは鎮静剤を打たれて寝ていました。おそらくですが、鎮静剤を打たれたから寝たのではなく、それまでの過度の睡眠不足が原因だった気がします。

これが最初に、ウツと診断されて入院することになった経緯です。

過呼吸の直接の原因は、過度のストレスと睡眠不足によると思われます。
帰宅は早くても22時を過ぎ、帰宅してからでも職場の状態が気になれば、2時、3時でも会社へ戻って確認していました。

夕食後は崩れるようにコタツに横になり、朝を迎えます。妻は布団で寝てほしかったようですが、モクに移動する気力、体力は残っていませんでした。


2度めの入院


1度目の入院は、自分に対する情けなさだったり、職場の同僚において行かれる悔しさが強く、何度も涙を流しました。

2度目のウツでの入院は、少し状況が違っていました。1回目の退院から職場復帰したあとも通院していたため、異変をを読み取った主治医に早めの再入院を勧められたからです。

入院が必要なくらいなので、余裕を持ったと言ったらちょっと違いますが、最初に入院した時の緊迫した状況とは違った入院となりました。

職場に復帰した後は気を使ってくれていたのですが、元気をよそおって仕事していると、昔のことなんて忘れられてしまいますよね。みんなもそれぞれ忙しいので、元気にしてれば普通に仕事も振られます。

いつのまにか、もとどおりの環境です。程なくして、2度目の入院と相成りました。


3度目の入院


3度目は、自分でも余裕がありました。入院なのに、余裕があったなんて不謹慎ですよね。仮病じゃなねーの?って言われそうです。

でも3度目ともなると、ウツの分野ではちょっとしたベテランです。笑

2度目の退院後も配慮は最初だけで、すぐに元の環境に。ウツの再発ですが、今回は「これ以上続けたらやばいかも」と思った段階で病院へ駆け込み、悪化する前の入院となりました。さすがベテラン。笑


3度のウツを乗り越えて


3度目の入退院を経て、多少精神的にも図太くなりました。要領の良さも身についたと思います。4度目の入院をすることはありませんでした。それはモクが、残りの人生でやりたいことを見つけてしまったからです。

あらためてウツになった時のことを振り返り、今思うことがあります。
本当にウツだったの?

ウツだったとは思うけど、入院するほどだったの?っていう疑問です。

最初の入院は過呼吸にもなったし、精神的にも乱れていたので適正な判断だったと思います。けど、その後の入院は?

入院しなかった人生を生きていないので、どうなったかは分からないけど、入院中や自宅待機の休職中は、それなりに「有意義」に過ごせました。(配慮した表現となっています。お察しください。笑)

不謹慎に聞こえるかもしれませんが、身体を守るために長期有給休暇の印を自ら押したような気もします。

ウツからの職場復帰は、厳しいものがあります。退職を選ぶ人が多いのも現状です。そうした中でモクは3度の入院からいずれも職場復帰しました。

奇跡とまでは行かないけど、かなりまれな例かと。

そんな理由から、「ウツじゃなかったんじゃね」疑惑がわきあがった話です。

すでに時効となった件です (*^^*)



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