子供から大人へ・成長に応じた指導
千舞祭では、イベント等を請け負う千翠流舞のショーの他、和楽器コンサート、舞踊会も開催されます。
舞踊会は、千翠珠煌舞踊研究所が主宰する千翠流日本舞踊教室に通うお弟子さんたちが出演します。
子供から大人まで様々な年代の方が通ってくださっていますが、最古参の千翠梓渚の次に長く通っているのは、3歳から入門して今年高校2年になる女の子です。
幼少から始めた弟子は何人かいるのですが、学校の活動、他の習い事、受験など生活の変化によりずっと続けるというのはなかなか難しいようです。
千翠梓渚も踊り始めたのは1歳半で、子供を教えた経験はあったものの、あまりに幼くて逆に結構雑に色々な踊りを教えてきてしまいました笑
今年高校2年の弟子も3歳からですが、梓渚の例によらず、というかどの子も同じように教えるというわけにはいきませんでした。
子供は理屈が通用しないため、個性により受け取り方が違うのをよく見極めて一番良いパフォーマンスになるように演出する意識がないと難しいのです。
そして、心身ともに発達のスピードもそれぞれで、どの段階で次の"大人へのステップ"へ移行していくかも問題なんです。
子供のうちにできることは身体全部を使って大きく踊ること。
勿論このまま大人がやればおかしい動きではありますが、子供のうちに最大限身体を使っていれば、大人に教える時のように"体幹を使って"とか
"身体の向きを変えて"
なんて言わなくても使えるようになるんですね。
邦楽の呼吸とか、間の取り方も自然に覚えられる利点があります。
ただ、そこからいつ本格的に大人の踊りに移行していくか、そのタイミングはかなり難しいですね。
いきなり身体を使えなくなる(どう動けばいいのかわからなくなる)可能性もあり、ある程度理屈がわかり、感覚でも理解できないと難しい。
この辺りは少しは慣れているつもりではあるのですが、高校2年女子の彼女が今年想像以上によく動けるようになって、驚くと共にやはり指導は一筋縄ではいかないなと実感したわけです笑
もうこれに関しては多少のリスク?を覚悟で教えて、できなければ引く、或いはもう一度トライと手探りをしながらでなければ進めないのは仕方ないことなのかなと思っています。
師匠の仕事はかくも大変で、でも、やりがいもあり、楽しみでもあります笑
舞踊会での弟子たちの奮闘も是非ご覧くださいませ♪
千舞祭は8/22(木)14:00〜
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