いまアフィリエイトが稼ぎづらい理由【第1回:ITP】
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今日も生きてますか。
センシティプレナーのうついです。
私は「うつ起業家」として、「精神を病まないコストゼロ起業」について情報発信をしている人間です。
本記事は、下記のような読者を想定しています。
■これからアフィリエイトをやろうと思っているけれども、「オワコン」と聞いて日和ってる
■なぜ昨今、アフィリエイトは「オワコン」と言われているのか知りたい
■副業や自社メディアなどでアフィリエイトをやっているけれども成果があまり出ない
この記事(全3回)を読めば、昨今のアフィリエイトを取り巻く環境について総観することができます。
今回(第1回)の記事の結論としては、「ネット広告においては世界的にユーザー情報の取得を制限する動きが強まっているために、成果が計測しづらくなっている」です。
さっそく本題に入りましょう。
アフィリエイトの成果はあくまで「ASPが計測できた成果」にすぎない
知らない人にとっては、わりと衝撃的事実かもしれませんが事実です。
案件(プログラム)によっては、実際の成果の半分以下しか成果を計測できていないものも存在します。
(やや専門的ですが、未だに3rd party cookieで成果計測している案件もあります)
「アフィリエイト=成果報酬型広告」といいますが、その成果を計測しているのは広告主ではなく、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)です。
このように、「ユーザー」でも「広告主」でもない「第3者(主に広告代理店)」がユーザーの行動や情報を取得すること規制する動きは、2010年代後半から欧米を中心に盛んになってきました。
iPhoneユーザーならわかると思いますが、新しくアプリを開いた際に「トラッキングを許可しますか?」という表示が出てきたことがあるのではないでしょうか。
最近のAppleのそのような取り組みも、このような「ユーザー保護」の流れからきているものです。
Appleはユーザーに支持されてなんぼの会社なので、GAFAの中でも最も前のめりに取り組みを進めています。
その代表的な取り組みが、AppleのSafariに搭載しているトラッキング防止機能「ITP」です。
ITPとは「広告を目的としたユーザー行動データの収集を規制する機能」のこと
Appleは、ユーザーの「情報を抜き取られているのではないか」という不信感や嫌悪感に応えるため、2017年から自社ブラウザSafariにITP機能を搭載しました。
その後、広告代理店はITPによる制限をかいくぐって情報を取得する機能を開発し、Appleは抜け穴を禁止すべくアップデートを施し、というイタチごっこがこれまで続いてきました。
現在もその流れの中にあります。
ここで知っておきたい超重要な事実として2つあります。
①日本国内のスマホブラウザのシェアの6割超は「Safari」
②ASPのアフィリエイト案件の中にはITP未対応のものがある
順に解説していきます。
①日本国内のスマホブラウザのシェアの6割超は「Safari」
日本はiPhoneユーザーの割合が高いこともあり、iPhoneにデフォルトで搭載してあるSafariの使用率が高いことに異論はないでしょう。
②ASPのアフィリエイト案件の中にはITP未対応のものがある
最新のITPに対応していない場合、実際に自分のサイトから広告をクリックして成果が出ているにも関わらず、それがITPによってブロックされているため計測できていないというケースがたくさんあります。
また、ITPもアップデートを繰り返していますので、ASPの管理画面上で「ITP対応」という表記がされていても、ITP1.0に対応しているのかITP2.3に対応しているかによって成果の計測確率が大きく異なるので、そのような表記がされていないASPは不親切だと思います。
規制強化は既定路線
では、今後はどうなっていくのでしょうか。
結論、ユーザーの情報収集に対する規制はより厳しくなるでしょう。
少なくとも緩くなることはありません。
そのことを強化する一つの事実として、Googleも2022年までに3rd party cookieの廃止(Google chrome版 ITP)することを決定しています。
その他の流れとしては、利用者のプライバシーの保護と利用履歴等を記録保存しないことを運営方針としている検索エンジンのユーザーが伸びてきているといった事例もあります。
アフィリエイターは慎重に案件選定を
では、ASPを利用するメディア(アフィリエイター)側はどのような対策ができるでしょうか。
対策としては以下のようなことができます。
・大手広告主の案件から選ぶようにする
・個別案件ごとにITP対応しているかどうかASP確認する(バージョン含め)
・自社でアフィリエイトを行なっている案件を探す(Amazonなど)
順に解説していきます。
・大手広告主の案件から選ぶようにする
少し悲しいですが、やっぱり大手広告主のメジャーな商品やサービスは成果が発生しやすく、ASPもきちんと対応していることが多いです。
ASP側が成果発生しやすい案件でザルみたいなトラッキングをしていたら懲戒免職ものだと思いますので、具体的にいうとリクルートとか楽天とか”どメジャー”な広告主の案件を選ぶと安心です。
ただ、それでも成果は100%計測できていないと考えていいと思います。
・個別案件ごとにITP対応しているかどうかASP確認する(バージョン含め)
自分が紹介したい案件が”どメジャー”な広告主ではなかった場合はどうしましょうか。
シンプルに質問するのが良いでしょう。
「この案件は『ITP対応』と記載ありますが、具体的にどのバージョンまで対応しておりますでしょうか。」とこんな具合ですね。
・自社でアフィリエイトを行なっている案件を探す(Amazonなど)
最後の方法ですが、個人的にはこれが一番良いと思います。
しかしながら、日本では取り入れていない企業が多いのが現状です。
「Amazonは皆がすでに既存のアカウントを持っているから発生しやすい」という意見がありますが、私はそれに加え、「もっと単純に、成果を全部計測できている」という点もあると思っています。
【まとめ】ITPって実はかなり成果に影響与えているんですよ
まとめです。
・ITPとは、Apple社がSafariに搭載している「広告を目的としたユーザー行動データの収集を規制する機能」のこと
・今後もユーザーのデータ収集に関する規制は強まっていくことが予想される
・メディア側の対策としては①大手広告主の案件を選ぶ②個別案件ごとにASPに確認する③自社でアフィリエイトしている案件を探す
以上になります。
次回はSEOについてお話ししようと思います。
それでは今日も生きましょう。
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