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エルメスの調香師の技を盗む

''香水''(Le parfum)。久しぶりに香水関連の本を読みました。

あのエルメスの名香『ナイルの庭』、『地中海の庭』の調香師、現在ルクヴォンのクリエイティブディレクターのジャン=クロード・エレナ氏の著書です。

アロマブレンドをするものにとって、精油がどういう症状に効くかはもちろんのこと、ブレンドのバランスやアート性は非常に重要になります。

①調香をする上での彼の方法論
《香水の調香は、文章や音楽のように継続性のなかにことばや音符を連ねていく表現形式とは違う。...香水瓶を開けて肌に載せた瞬間からすぐに知覚できるからだ。嗅覚の印象はこのように、全体的なものだ。》(「香水」より抜粋)

確かに、ブレンドアロマも調合された香りがふわっと香るので、トップにミドルにラストにとブレンドする訳ではなく、

まず使いたい精油を一つ選び、その精油に肉付けして行く作業、合う精油を頭の引き出しから瞬時に出す感じですね。

つまり、瞬間的な印象が重要なんですね。

かなり昔に読んだエドモンドレヴィンスカ氏の著書では、

''香水は時間芸術である''

と書かれていたので、そのように理解していた私にとって今回新たな視点となりました。

②彼のいつも使っている香料は151‼️
→もっと多いと思ってましたが、、。その数で充分だとの事です。

③香水のクリエイションについて
《自然をその複雑さのままに複製することに、興味はない。自然をつかみ、自分の都合に従って変え、いくつかの特徴で意味を伝える、そしてそれを最小限の匂いの原料を並べて行なう。》(「香水」より抜粋)


施術や芳香のブレンドでも、施術中の香りの印象、アロマディフューザーなどでの芳香の印象は、

アロマトリートメントの肌への効果に加えて、香り分子が脳にダイレクトに働くので、

心地良さや、ブレンドのアート性を楽しめるかどうかが重要な要素になり、

必ずしも、たくさんの種類をブレンドすれば良いというのではなく、

シンプルに伝えたい精油をブレンドしていけば良いのだな、と再確認いたしました。

まだまだ書き足りないことはありますのが、また日を改めて。

今日はこの辺で。また〜。





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