源泉の温度と費用
今回は源泉の温度がぬるい場合のお湯を温める費用について解説させていただきます。
源泉の泉温(温度)が低かったり、引湯により温度が下がると加温しなければなりませんが、
その加温のためには月額50万円以上掛かる場合もあったり、
また湯船が広く湯量が多くなると250万円以上かかる湯宿もあると聞きます。
これも勿体ないことなのと、何より加温することでお湯が本来持つパワーでは無くなることが懸念されるのです。
それほど源泉の泉温(温度)は大切なこととなります。
私のこだわる源泉の泉温としては、出来れば50度はほしいものです。
これも地域によって基準は違い、北の方では寒さもあり55度になります。
また泉温は55度を超えるものはそう多くは無く、超えるとすると大分鉄輪温泉のように100度に近い場合などとなります。
その高い温度が下がっての43度のお湯はパワーを感じるものです。
また温泉について、今問題となっているのが青森県 嶽温泉の温度低下による休業や廃業です。
嶽温泉のように共同源泉の集中管理システムだと、源泉の泉温(温度)低下や、湯量の枯渇により全ての宿が行き詰まってしまいます。
以前から記事にしておりますように、泉温(温度)が低下してしまうと加温をする
経費で経営は成り立たなくなるのと、
さらに地熱発電や濫獲利用、自然環境の変化により(本来は地震による泉脈の切断等)、湯量の枯渇というこのようなケースが出てきてしまいます。
私はお湯の集中管理が悪いと言っている訳ではありませんが、
湯宿の本来の姿ではないのだと思います。
やはり敷地内自家源泉が湯宿としての本来の姿であり、お湯を引っ張ってきた湯宿は温泉宿じゃないと言う方もいるのも事実です。
湯守人 Kentが源泉の温度について解説させていただきました。