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思えば、孤独は美しい。

『思えば孤独は美しい』

糸井重里(著)
発行:ほぼ日

「文章を書くことは、自分に質問を続けることかもしれない。
その瞬間に感じていることと、それを表現することばの間に、なにかこう、じれったいものがみつかる。
・・・そいつを手のひらに乗せて、また感じたり思ったりする。」
私も、これには唸るほどに同感で
だからこうして一か月に数冊の本を選んで、文章にすることは
自分に質問していることかもしれない。
またどこかで誰かが、それを通して自分に質問をしてくれるのかもしれない。

何で好きなのか、どこに心が震えるのか。
だんだんと好きや心の動き、系統も見えてくるけれど
でも決してそれを好きな自分が自分のすべてなわけでもない。
いつだって言葉になったものの間から滑り落ちたその「何か」を忘れないでいたい。

人生は答えのない質問をしつづける旅。
だから、思えば、孤独は美しい。

夏生まれで夏の方が断然好きだったんだけど
こんな本と、自分とふたりっきり。
そんな高密度な至福の孤独時間には冬が似合う。
冬がどんどん好きになっています。

P.S.
ヒグチユウコさんの装丁も最高です。
最近は見えるところに飾ったり
持ち歩いて、この本がある喜びを大いに満喫しています。

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