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樟蔭センセーセッション【西村充先生】

樟蔭中学校・高等学校の指導教諭の川浪です。
先生方がどんな授業をして、どんなことを思っているのか?
先生方の教育観なども含めて知っていくことから始めたいと思います。

今回は私の古巣でもある数学科の授業見学です。
ICTツールには関数電卓時代からも積極的に活用されていた西村先生の授業を見学させていただきました。

出だしからAirPlayの調子が悪く、バタバタしそうでしたがナイスリカバリーでした。本日見学させていただいた授業は中学2年生の国際教養コースでしたが、どのような単元、どのような狙いの授業でしたか?

単元は中2の1次関数。
狙いは、先週の授業を別の見方をすると、このようにとらえることができる、そして、そこから新たな発見ができ、来週の授業につながる。
具体的には、1次関数の決定においてのその答えと解法は、グラフでは何を意味しているのかを理解すること。

授業に入ってから、iPadを使い始めるまでの流れがとてもスムーズでしたが、普段からiPadベースの授業をされていますか?
されているのであれば、良いところなども書いていただけたら幸いです。

ベースまでとは言えませんが、利用はしています。
ノート提出は、ノートをスキャン、または、スクショして「GoogleClassroom」で課題提出しています。
良いところは、
・ノートのとり方やレイアウトが上手になる
・必要な情報だけを提出できるようになる
・提出したものを電子黒板にすぐに投影でき、共有や紹介、発表や議論がしやすい
・何よりノートを回収しなくてよい
・提出未提出がすぐわかる

GeoGebra 関数グラフ アプリを使っておられましたが、このシリーズはよく使っておられますか?私が数学科だった9年前くらいはPCでGrapesを使っていたな~と思いだしました。今回、GeoGebraでの学びをセレクトされたのはどのような意図・目標があったのでしょうか?

幾何や空間図形もあり、よく使います。
意図や目的は、「あ~でもない、こ~でもない」と試すことができたり、「アッ」という間の集中した授業になったりといろいろありますが、何よりも深い学びにつながることです。

この生徒は、xやyの変域が5までしかなくて、書きたいグラフが書けない~と質問していましたが、これは想定内のおいしい部分だったのでしょうか?

はい。おいしい部分でしたが、さらに想定以上のことが!
それが次の単元の内容だったので、こちらが教える前に生徒たちが自ずと発見したことが、さらにおいしい部分でした。

前回配布したであろうプリントを持っている生徒もいましたが、データ配布ではなくプリント配布にしてあげているポイントがあれば教えてください。

ノートづくりや記述レイアウトのためのきっかけ作りです。

Google Classroomの課題に対して限定コメントを利用して、本日の気づきをふり返りとして、まとめさせていました。このまとめは今後どこかでフィードバックをする予定でしょうか?

はい。早速、翌日の授業でフィードバックをしました。
コメントを紹介し、「どういうこと?」「ここは少し修正しよう」「そうそう!」などと、私からだけでなく、皆で評価、指摘、改善、探究などしました。

私、情報科に転化して数学を俯瞰してみることができるようになりました。数学は情報処理技術がど真ん中に通っている典型的な学問だな~と感じることがあります。
途中式の大事さは情報デザインと繋がっていたり、今回のような1次関数の単元で、数値を代入してxとyの組を見つける先にある、直線のグラフはモデル化、そして、GeoGebraを使って傾きや切片を動かす作業はシミュレーションのど真ん中、そんなことを数学の授業でも先生方が言葉にしていただけると横断的な学びになるな~と感じました。

先生とは数学科教員時代の15年間、よく数学についてお話ししていただきましたが、最近の西村流の数学の学びの柱などあればぜひ教えてください。
根性論とかでないネタを、お願いします

自ずと探し、自ずと気づき、自ずと嵌まる。

授業を見学させていただくと、生徒が思った以上に前のめりなことに気づきます。私自身のアップデートに繋がります。
また、楽しい授業見せてください。ありがとうございました。


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