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#7学校教育と社会教育

学校は、閉鎖的である。学校の教員をしていて思うのだから、周りの人はもっとそう思うに違いない。学校はいろんな理由をつけて、閉鎖的な環境を作り出している。しかし、現在学校教育はテレビや新聞でも報じられている通り危機的状況であり、教員にできることには限界がある。

そこで大切になってくるのが、社会教育である。一人一人が多様な学びをしていくためには、学校を本当の意味で開き、社会の中の学校として、日常的につながっていくべきである。

学校は、都合よく必要になった時だけ、地域や社会に協力を要請する。しかし、それでは関係を築くことは難しい。保護者は、参観日しか学校に入れないシステムも不思議である。社会にはいろんな人材がいる、そして、いろんな資源がある。学校におじいちゃんおばあちゃんが休憩できる場所があってもいいし、校長室でお茶を飲んでる近所の人がいてもよい。教室にいられない子どもが、学校のどこかで居場所を見つけて、地域の人とおしゃべりしていたっていいじゃないか。そうやって社会の一員になっていくのではないだろうか?学校という枠に囚われる必要はないし、社会教育と学校教育が融合すれば、いろんな経験が学校の中でできるようになる。

家庭教育で本来やるべきしつけやら礼儀やらは、学校教育にだいぶ任せられてしまっているのに、社会教育を取り入れていけないわけはない。渋谷区のような先進的な取り組みは、賛否両論あるが、子どもたちが社会に出て、社会の中で学びを進めていくことができる環境整備は、今後早急に必要だと思う。


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