根と貝の物語21

年末の出来事であった。
大きな歯医者で働いてる麻美さんは朝一番年配の歯科衛生士でもあるAさんに挨拶をした。

麻「Aさんおはようございます。」

A「......」

挨拶が返ってこなかったので少し機嫌でも悪いのかなと思ったらしい。

そこでお昼頃同僚のBさんに話しかけた。

麻「Bさん！Aさんなんか機嫌悪いのかな？朝挨拶したら目もあわないし無視されちゃうしで少し心配なんだよね」

B「え、根貝さん聞いてないんですか？！今朝旦那さんから連絡あって交通事故にあって今集中治療室に入ってるらしいですよ！」

という話があったらしい。

その話を聞いて私の見間違えだったのかと言っていた。

その後一命を取り留めたがまだ意識は戻っていないらしい。

しかしその話を聞いて霊ではないが俺の生霊の事と言い何かいい表せない物を感じやすい体質なのかと感じた。

その話を聞いていてとても鳥肌が立ち子供の頃から霊体験が多かったらしいので今回の事も信憑性が高かった。

そして俺達は連絡を取る頻度が減っていった。

つづく