根と貝の物語④

14時俺達は受付を済ませて、チャペルへと向かった。

中学の同級生と言うこともあって久々の顔ぶれがそろっていた。

その中に岩鬼というやつが、いた。約5年ぶりの再会だ。

見た目は悪い人そのものだ。ダブルのスーツを着て色眼鏡を掛けている。

じ「おー岩鬼ひさしぶりじゃん。なに今日面会?」

岩「おい、久しぶりに会って一言目それかよ。逮捕された事まだねーぞ。」

じ「あーそうなんだ。まだ網走行った事ないんだ。」

岩「これからもいくつもりねーよ」

見た目は悪そのものだが意外にピュアでいーやつなのである。女性にはモテない。

俺達は久しぶりに会うメンバーでバカ話をしながら新郎新婦を待っていた。

パパパーンパパパーンパパパーンパパパーン

やっとこさ新郎新婦の登場だ。

新郎の名前はゆうき。あだ名はちょうせいだった。新婦とは初対面だった。

みんな「ゆうきおめでとうー」

ゆうきの顔が緊張で強張っているのがわかった。

手と足が一緒に出ている。

そんなこんなありながら
誓いのキスまでなんとか済ませ披露宴会場へと向かった。

時刻は15時だった。

つづく

#小説 #ホラー #結婚式 #note

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