プチDAYS 「身体のことを知らなさすぎた!」
今年の秋は自分を見つめ直す時間だったと思う。
体の検査や治療をやった。今まではぴのことで頭がいっぱいで自分のことよりまずはぴファーストだったので、彼女がいなくなり何をしたらいいのか面食らってる日々が続いていた。そうこうするうち身体の症状で思い当たる節もあり、検査をしてみようと思い立ったのだ。
まずグリーフケアに定期的に通い始め少しずつ心をほぐしていき、その先生からの紹介でさらに心理学の先生とも対話をする。論理的な検証で見えてきたのは、心と身体は実は自分が思うよりもうんと複雑で、ほんのちょっとした理由でバランスを崩し壊れてしまうと言うこと。まるでガラス細工のようなものだった。
「前に会った時よりも五倍くらい元気になったね。もう大丈夫ですよ。」
そう笑顔で言ってくれる先生に、
「あなたは僕に感情じゃなくて心の状態を正確にわたしに伝えて欲しいと言ったのを覚えてますか?」
と質問する。
「え? あたしが? そんなこと言った? 覚えてないなあ。(笑)でももしそうだとしたらいいこと言ってると思うわ。(笑)」
「本当に。あれで自分を感情とは違う客観的な目線で見る機会が多くなったんですよ。」
「そうなんだ。それはよかったわ。じゃ、これでセッションは終わりね。」
僕たちは固く握手をした。
東京では歯の治療と大腸スコープと胃カメラ、そして心臓の検査。
実は去年の暮れのコットンクラブの1日目。2回目の公演が終わり熱が40度を超えていることがわかった。それでなんとなくワインを飲まなくなった。今年、また夏に帰国した時、ちょうど金沢から関西へ1人で電車に乗って移動中、乗り換えの敦賀駅で気分が悪くなった。なんとかホテルまで辿り着き翌日の朝一でクリニックに行った。
点滴をしてレントゲンを撮影し、たまたま胃腸の専門医だった先生から、
「もしかしたら一回早めに大腸スコープをするのをお勧めしますよ。なぜならば影のようなものがいくつか写り込んでいるので。」
と忠告された。
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