2023年のベスト10「まるでラジオから流れてきた3分強の曲のように」
2023年のベスト10を振り返る時がやってきた。
「まるでラジオから流れてきた3分強の曲のように」と題してお送りする。
今年は粘った時だった。新しいことをいっぱい始めたし知らないことをいっぱい覚えた。新たに組んで仕事をする仲間が増えたし引いた目線でクールに人と関わることを覚えた年だ。63年生きて「学びがある」のはいいことだ。
大江千里はアメリカのPND REORDS所属のアーティストであり、その所属するPND REORD社長でもあるのが大江千里である。それぞれの立場により仕事の質が違う。アーティストとして一生懸命一辺倒な日々とは違う二つのポジションを、自分で積極的に掘り下げることにより見えてきた社長業としての
「やれることからしっかりやる」
がアーティストとしての新たな自覚にもつながった年だ。
2023年はシグネチャーになる出来事が幾つかあった。インパクトのある40周年というコンセプト。その冠の元に記念アルバムの作成&リリース。そこから派生する出会いと別れ、正にその繰り返しの中でマンネリを打破し活性化し、新たな「達成感」を得た。
仕事を通して学ぶものは大きい。仕事がなければ友達もできないし、ベストフレンドを得るような可能性もやってこない。人間関係は、2023年は複合的な目線で人と接する部分が増えた年だ。その結果プライベートの充実感も増えた。ぴから学ぶ命の尊さや無心の無敵さなどから「一期一会」を毎日更新した。
いつだってあれもこれもやりたいことてんこ盛りの62年の人生から、できることを少しに絞って徹底的にやる人生への転換だった2023年。その意味は計り知れない。ある種のポジティブな「諦め」が「これしかない」エッジの効いた新たな「闘志」を産む。2024年はどんな年になるのだろう? 今トリオツアーをやりながら、その来るべき年へのワクワク感が半端ない。『Class of '88』とともに作り上げたアニメのエンディングは削ぎ落としたシンプルで深い世界観の曲だ。日本語ジャズのボーカルアルバムや存在しない映画のサウンドトラックへの冒険。
それでは早速2023年のベスト10をお送りする。
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