ブルックリン物語 #50 煙が目にしみる “Smoke Gets In Your Eyes”
iPhone7を歯でかじって画面を破損させてしまい(両手が必要になるとつい口でくわえる癖がある)、仕方なく古い6を使うことになった。これでここ数ヶ月機嫌よく乗り切っていたのだけれど、やたらと氷点下の気温の中でバッテリーが突然落ちる。これには困った。ポータブルのバッテリーを買い、携帯に繋いでしばらく急場を凌いでいたけれど、CDの配送のついでに契約している電話会社のブランチに立ち寄り相談してみる。
一時期はアップル本社勤務の友人も「X(10)は在庫がなくて大変だ」と言っていたので諦めていたら、なんと今回は店頭にあるらしい。ええい、大盤振る舞いだ。
買ってしまった。おまけに店員のアンソニーが「6をアップデートさせるだけでいい。つまり6時代の分割分(300ドルほどまだある)をまず清算し、Xを今払っているマンスリーフィーに月々数十ドル上乗せを支払うだけで、うちではXを手に入れることができるんだぜ」と言うので、「アップルストアでなぜ今まで一括で購入していたのか。最初にiPhoneを契約したこの電話会社で、彼の言うように機種をアップデートしさせすれば節約できたのに」と悔やんだ。舌打ちする僕を見てアンソニーはイヤフォンやサムソンのワイヤレス充電器まで出してきて、「Xにするなら周辺機器は変えたほうがいい」と断言した。つい僕も気が大きくなり「だったらそうする」と答えた。気がつくとアンソニーが更にアップルウォッチまで差し出してる。
「アップデートするだけで?」
「手に入る」
「その通り!」
乗せられた気もするが、手元の環境が一新された僕はかなりいい気分で帰り道をスキップする。
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