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NEW DAYS ★ プチDAYS★ブルックリン物語

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ブルックリン在住の大江千里が日々の暮らしを綴る6000字前後の読み応えあるエッセイ。「NEW DAYS」も仲間になりました。単行本『ブルックリンでジヤズを耕す 52歳からのひとり…
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2021年10月の記事一覧

ブルックリン物語 #78 「ずっと探している。」

パンツに穴が開いた。 新しい家の洗濯機乾燥機の性能がよいので洗濯魔になっている。そのせいか? 尻の穴部分に大きく開いたパンツや前部の片方だけ開いたパンツもある。毎日家を出る前は新しいパンツを買おうと勇んで出かけるのだが、結局外に出たら出たで別のことに神経が行き、別の買い物をしてしまい、食事をして散歩をして帰宅をすると「あ、パンツを買ってない!」ことに気がつく、あとの祭り。 「Senriさんですか? 僕は音楽をやっているんですがこの路線にお住まいなのですか?」 日本人のド

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ブルックリン物語 #77_B 「顎を上げて拍手に向かって進む(後半)」

朝7時頃に目が覚めてKayと待ち合わせして朝ごはんを食べてから、部屋に戻り集中して脳内リハを行う。本番の景色が見えたらそこでやめて寝る。もしくは風呂に入る。 やりすぎない、やらなさすぎない、それが還暦過ぎのアーティストのリハーサル。「Letter to N.Y.」を家で作るときも大活躍したりんごPC(apple)とカシオのミニキーボードはそっくりそのままのセットでここでも大活躍。ホテルのデスクもちょうどいい高さだ。 翌日まで散々「本番で弾くキーボードの機種を教えてください

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