
高卒認定試験について
高卒認定試験の難易度
高卒認定試験 vs. 大学共通テスト
八柱の個人指導塾「せんぱく校舎」では、高卒認定試験の受験サポートも行っています。
高等学校卒業程度認定試験は、
「高校を卒業した者と「同等以上の学力」があるかどうかを認定する試験」
とありますので、
・大学入学共通テストとどちらが難しいか??
というのがよくある疑問のようです。
当塾では、英語、数学、情報をサポートしてますので、この3科目にしぼって回答しますと、
大学入学共通テストの方が「段違い」で難易度が高いといえます。
このことは高卒認定試験の試験範囲から明白で、基本的には中学3年~高校1年までの範囲にとどまり、具体的には、
英語・・・英語コミュニケーションⅠ
数学・・・数学Ⅰ
からの出題となっています。
とはいえ、科目合格率は、英語、数学が低いのは他の試験と同様で、独学で挑む方が多い高卒認定試験では、積み上げが必要なこの2科目に苦戦することが予想されます。
「情報」の試験導入
高校での必修化に伴い、2026年度の試験からは「情報」が試験科目に追加されます。
情報は、推測、常識である程度回答できる用語問題や、読解力で常識的に回答できる問題も少なくありません。
また、基本的に難易度としては、他の科目同様に、共通テストよりも高卒認定試験の方が低くめになるであろうと予想します。
しかし、試験範囲はあくまでも「情報Ⅰ」となっており、これは、大学入学共通テストの「情報」と同じ範囲です。
また、高卒認定試験で、どこまでの範囲がカバーされるかはわかりませんが、ロジックやアルゴリズム、データに関する問題といった数学に関係する問題も出題されれば、やはり独学では苦戦すると思いますし、英語、数学同様に低合格率科目になる可能性は高いと思います。
高卒認定試験合格は高卒資格?
高卒認定試験に合格すると、「合格証明書」がもらえるのであって、あくまでも高校の「卒業証書」もらえるわけではなく、つまり「高卒」の資格が得られるわけではありません。
かつては、「大検(大学入学資格検定)」と呼ばれていた当試験ですが、「高卒」ではなく、あくまでも高校より上の学校(大学、短大、専門学校等)を「受験する資格」が得られる試験になります。
そのため、高校3年間の学習範囲を網羅した試験、という観点ではなく、大学入試試験の勉強を始めるために必要な基礎学力が備わっているかどうかの確認、という位置づけの試験ではないかと考えます。
高卒認定試験のすゝめ
英語、数学、情報の3科目ついて取り上げましたが、高卒認定試験は、8科目あるいは9科目(理科が2科目あるいは3科目の選択になるため)の試験となります。
情報が加われば、9科目あるいは10科目の試験となります。
大学共通テストの方が「段違い」に難易度が高いとはいいましたが、なかなか軽い気持ちで受けられるものではないと思いますし、特に独学の方が多いため、それなりの努力が必要になります。
大学を目指したい、という動機を持った方だけでなく、
当時勉強できなかった(しなかった)けど、
・進学に限らず、もう一回勉強したい
・自分の学力を証明したい
・自分の努力を証明したい
このような勉強に対する前向きな想いをぶつけられる試験だと思いますし、当塾ではそのような気持ちを、強力にサポートしたいと考えております。
高卒の資格は得られませんが、大事なのはそこだけではないと思います。
現役高校生の方にも
高卒認定試験は過去問も入手可能です。
現役の高校生の方で、本格的に受験勉強に入る前に過去問にチャレンジしてみるのも非常に良いと思います。
高卒認定試験の範囲は、高校の教科書で学ぶ内容に基づいているため、共通テストと重なる部分があります。
高卒認定試験の内容をしっかりマスターし、そこから共通テスト特有の応用問題に進むのも、勉強のルートとして良い方法だと思います。