
英検テキストおすすめの一冊
おすすめするテキスト

「英検〇級が1冊でしっかりわかる本」かんき出版、濵﨑潤之輔(著)
〇の中は、5, 4, 3が入り、シリーズで5~3級まで対応しています。
わたし的「このような英検対策教材を探していた」という1冊で、
英検の勉強が「受かるための勉強」になってしまっていないか疑問に感じていた
せっかく勉強するなら、出題範囲の文法を身につけるための勉強をしたい
合格はしたけど出題範囲の文法について、身についたと言える自信はない
という方に特におすすめしたいです。
おすすめポイント
本書の良いところは、出題範囲の文法が整理されていて、文法を単元ごとに学びながら進められるようになっている点です。
英検のテキストは、例えば、「空所補充問題の攻略」とか「並べかえ問題の攻略」というように、検定試験の出題セクションごとに、頻出問題や重要ポイントを中心に勉強していく構成になっているものが多いです。
ある意味で効率よく勉強できるようになっていますが、あくまでも「受かるための教材、勉強」に傾倒しているような印象があります。
結局、「この級で何を学んだのか」が整理しにくいように思います。
おそらく自分が受ける・受けた英検の級が、どの範囲の文法をカバーしていたか、説明、あるいは認識している人は少ないのではないでしょうか?
最終的に、「検定のための勉強は受験とは別」というもったいないことが起きていると感じます。
「英検は、内申点の可算のためと割り切っている」
ひとつの目的としてこれはこれで良いと思いますし、他にも、
マークシートに慣れる
合格が自信につながる
などいろいろなメリットがあるのは確かです。
ただ、検定は能力を証明するためのものなので、合格したら「自信をもって出題範囲ついて理解できている」と言える、そんな勉強になったらなあ、と思います。
勉強はのちのちまでつながっていくもの
『「問題の正解を求める」勉強ではなく、「英語の本質を理解する」勉強』
という著者の言葉があり共感しました。
この著者の方は社会人経験を経て塾講師になられたとのことで、大変僭越ですが、少しだけ私たちの経歴とかぶります。
社会に出てみると、すべてとは言いませんが、学生時代の勉強は役に立つことがたくさん含まれていることに気づきます。
特に、英語、数学。。。
せっかく時間を割いて検定試験の勉強をするのであれば、「問題の正解を求める」「受かるため」の勉強法に傾倒しすぎるのは少しもったいないように思います。
純粋に「英語の勉強」をする、という姿勢で取り組んでみることを強くおすすめしたいです。
また、本書はそのためのテキストとしておすすめできます。
そもそも、「英語の本質を理解する」勉強は、英検合格することと矛盾してないということも忘れないでくださいね!
この著者の方もそのような想いをお持ちなのではないかと感じました。
最後に、一応、本書の(少し)残念な点もお知らせしておこうと思います。
1)シリーズが3級までしかない。
2)問題集というよりは参考書に近いため、単元ごとの設問がやや少ない
2)について捕捉しますと、
各レッスンごとに確認問題が5問程度しかありませんが、3レッスンおきくらいに見開きでまとめ問題があるのと、最後に模擬テストもあるので、極端に少なすぎるということはありません。
本書のみでも十分に合格水準に達すると思いますが、過去問など他の問題集と合わせて勉強するとなお良いと思います。