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EF67をご存知だろうか

君はEF67を知っているか

鉄道ファンという方々は多くのジャンルに分かれ、人により好きな車両も別れることだろう。精悍なEF66が好きな人、無骨なキハ40系列、颯爽とした特急型などなど多くの種類と外見で好きな物を写真や模型で極めている事だろう。

そんな中、なんか影が薄く台数も少なく晩年まであまり見向きされなかった形式が広島に存在した。それがこの記事、以降このマガジンにまとめられていく形式であるEF67だ。

彼らの魅力を鉄道ファンの皆様へ少しでも届けたい、そして補機の世界へ諸君を誘えられたらと思う。

筆者が真面目に撮り始めた頃には0番台は風前の灯火、技術がそれなりに付いて所謂作品としての写真は100番台しかないので100番台の写真がメインの題材になる。


EF67とは?

さて、先述の通りEF67とは補機である。補機とは何ぞや?となる方は鉄道ファンの方には少ないと思うが軽く触れさせて頂く。
補機、これは略で補助機関車の意味である。重量のある列車を坂道で押し上げる、ブレーキ力の強化で下り坂を安全に降りる、SLなんかを温存するためにと目的は多々ある。勾配線区の補機としては碓氷峠のEF63が有名なところだろう。

碓氷峠のEF63

これは前にも後ろにも付く、正確には下り勾配側と表現するのが正解だろうが見た目は後ろに付く後補機、前に付く前補機の両方を行う。一方でEF67は後ろから押し上げる後補機のみを行う。

1050レを押す101号機

このように貨物列車の最後尾に付いて山陽本線は瀬野・八本松駅間にある勾配区間、通称セノハチのサポートをする。
EF67は広島貨物ターミナル駅で連結されたあと瀬野までは力行せずにただぶら下がっている。瀬野を通過すると動き出して八本松で仕事を終えてまたぶら下がる。西条駅で解放された後、手ぶらで何も従えず広島貨物ターミナル駅まで帰ってくる。

単機で帰る105号機

これがEF67という機関車の概略である。それでは次に外観について触れてゆこうと思う。

EF67の外観について

EF67は0番台3両と100番台5両で計8両が存在する。搭載する機構の違いによって外観が大きく変化し、それぞれの良さがある。共通の特徴は広島県の県木であるモミジを模した国鉄直流電機としては唯一の紅い車体色だ。窓の下には黄色い飾り帯を装備している。

0番台はEF60の4次車をベースとし、2エンドに庇が付いて前面手すりがテールライトの内側に収まっているのが特徴。1エンドは走行解放をしていた名残でEF61 200番台のようなデッキが付き、貫通扉が新設されて厳つい顔立ちが特徴となっている。1〜3号機が改造されてそれぞれの特徴を語るのも良いがそれをし出すと分厚い本が出来る。なのでそれはいつか出るであろう同人誌にてご紹介とさせて頂くつもりではあるが、ゆくゆくは簡単に触れると思う。

1号機 2エンド
1号機 1エンド

100番台はEF65 0番台をベースとしている。国鉄分割民営化後にEF61 200番台を淘汰すべく誕生した。走行解放が廃止された後の登場なので1エンドに大きなデッキを装備せず、緩衝器の出っ張りのみ存在するのが0番台との大きな差である。登場時は元のEF65のイメージを保っていたが更新が実施されてテールライトが角形LEDに変更された。
塗装はもみじ色一色だったが更新後は窓周りに黒の差し色(更新直後の101、102は灰色)、裾に白と灰色の帯を巻きイメージを一新した。

101号機 2エンド
101号機 1エンド

最後に

ものすごくざっくりとした説明で申し訳ないが、私はこの形式が好きすぎてNゲージで65両、HOゲージで2両、1/50ディスプレイモデルで2両所有しているほどで語り出すとキリがないのだ。
そんな少しマイナーで魅力的なEF67達を今後紹介するつもりなのでよろしくお願いします。

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