震災被災地の現状と仕事とは
「この場所で役割を持つ」
3.11東日本大震災の被災地への初めての訪問。
長嶺自身、親戚の多くが岩手県にいるため、当時の話しや体験、現地の様子を直接聞く機会は何度もありました。何度も何度も足を運びたいと思っていた反面、足を運ぶことを躊躇っていた自分もいます。
それは向き合うことが怖かったかもしれません。
しかし、今回気仙沼出身、今もこの地で明日を見据える方との出逢いをキッカケに足を運んだ気仙沼。私たちはこの場所が”来るべき場所”ということを深く実感しました。
「この場所で役割を持つ」
そう思い、復興支援に携わってきた人は地元民だけでなく、多くの人たちが覚悟し、足を運んだと思います。そして今、実際に街に足を運んでみると、いつも通りの日常や生活がそこにはあり、子どもたちが元気に走り回る湾岸もありました。
これは10年間、日本中の人たちが全身全霊でこの地の復興を願い、力を合わせてきたからだと思います。
一方で、この10年間そこにあったはずの「役割」が見えにくくなってきた時期にも差し掛かっているかもしれません。
漁業を中心とした経済圏に支えられ、老舗企業やご年配の方々がいまだに活躍を続ける地域。あの頃に戻ってきた日常において、それ以上は望まず、「創造」という観点での歩みは鈍化の傾向に。
国、行政からの支援金は継続している一方で、”あの日”の継続であるため、”今から”を見据える人たちとの乖離が出てきている実態を捉えるに至りました。
仕事や地域への不満ではない。
人間関係、繋がりへの不満ではない。
ただ、日常に戻った場所での「役割」が突然消えていってしまった。
自分の役割はなんだろうか。
今の自分の貢献場所はここではなくなってきている。
そう感じる若者も増えてきている地域になり始めている予感がしています。
役割の見方を変える
東京などの首都圏においても、「この会社での役割は終わった」と捉える価値観は日に日に増しているように感じています。
同様に、「はたらく」という価値観も急速に変わり、「お母さん・お父さん」という役割から子どもが大きくなり子育てという役割もある側面では終わりを迎えます。
しかし、本当に役割は一つなのでしょうか?
人には、多くの役割があり、同じ場所であっても別の役割、活躍できる分野があると感じています。
復興支援に従事していた役割。
なぜ従事してきたのか。なぜ従事しはじめたのか。従事する中でどのような喜びを感じたのか。どのような難しさを感じたのか。
これらは間違いなく全く同じ思いや感じ方になる人はいません。
つまり「やってきたこと」よりも「やってきた想い」を、これから進んで行く根幹や軸に進んでいくことができるようになっている、ということです。
例えば、
復興支援に従事してきました。
その中で「地域の人と地域外の人が交わり、新しい価値が生まれること」に喜びを感じたとしましょう。
この人にとっての役割は「人と人を繋げる」という役割かもしれませんし、「新しい価値を生む」という役割かもしれません。
人と人を繋げるという役割を今後持つ場合、Twitterやnote,Linkedinほかにも多くのSNSで繋がれるツールがあります。
新しい価値を生むという役割を今後持つ場合、どんな価値を生むことが楽しいかを見つける旅に出ることも良いかもしれません。
これが役割を変える、ということです。
被災地支援に想うこと
「もっと、インターネットを介して欲しい」
インターネットを介して出会う、ということ自体、地方にいたら怪しくて怖いことだと思います。時に、情報がありすぎるがゆえに詐欺師のような人に出会うこともあるかもしれません。これらを差し置いても、インターネットを介しての出会いには今まででは体験できないほどの可能性や選択肢を見出すキッカケになるはずです。
Twitterやインスタグラム、Linkedinなどに無料で登録して、発信している人の投稿を見ているだけでも良いと思います。
情報は欲しい時にはやって来ないことも多いです。
欲しいであろう情報に常に触れ、集めている習慣が必要になります。いざ、欲しいと思ったときに「そういえば、あの時〇〇で、その情報を見た」と思い出すことができると思います。この状態になっていることで、いざという時に焦ることなく、その時の一番最適な思考や行動に繋げられるようになっていくはずです。
情報を持つことで、自分の可能性を、被災地の可能性をもっと見つけることができると確信しています。
現地に住む方へ
せんのみなとは、あなたのライフキャリア(理想の生き方)の実現をご支援する会社です。
別の言葉で言うと、「これをやってみたいけど、自分には無理だ…。」と感じている人に”はたらく”を通して「なんだ、できるじゃん!」を感じていただくサポートです。
今回の気仙沼の訪問を通じて感じたこと。
それは「命を考えることの大事さ」です。気仙沼の町並みは歩いているだけで命を感じることができます。時に、町のつくりの違和感に触れることもできます。
この町に触れることで、「自分が今やっていること」「自分がこれからやっていくこと」を考えたくなるはずです。
東京周辺の首都圏に住む方、仙台周辺に住む方、その他地域でも「日々の雑踏で余白がなくなっている方」。一緒に、気仙沼に赴きませんか?
気仙沼の地とせんのみなとのプログラムを組み合わせることで、自分の心の言葉に気付き、深く明るいこれからの道を見つけることができると確信しました。
一緒に企画やプログラムを考えたい企業、人やこのプログラムに参加したい企業、人がいらっしゃいましたら一緒につくっていきましょう。
可能性を最大化する絵を、皆さまと創っていきたいと思います。
キャリア相談日本一周の旅
45日間で一日一県まわっていく、キャリア相談日本一周の旅。
二日目は宮城県気仙沼市で素敵な出逢いをいただきました。
引き続き全国回っていきます。
どなたでもお会いしたい、お話したい。気軽なお話会でも話すことがないかもしれない、と思っている方でも話すことで自分自身の可能性や今持っているものを思い出すキッカケになると考えています。
皆様からのお声がけ、引き続きお待ちしております!
※前回の記事「主婦という10年間の空白で見えること」はこちら
日本一周の様子、各種SNSでも発信しています♪ぜひ、応援よろしくおねがいします!
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