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パートナー・プロデュース<リメイク版:その1>パートナーとセルフの関係図

リメイク版の第二弾です。「深化の螺旋」(Deepning spiral)の実践だよ。今回のテーマは、「パートナー・プロデュース」を深化させることです。前回はα版(2023年10月頃)とか言ってたので、なんとかβ版(実用とは言えないが、試用可能レベル)まで行きたいものだ。



娘「トーチャンの言う『深化の螺旋』って、何度も改良していくってことだよね?」

父「まあ、そんなところなんだが、やや違うのは、前に自分で作ったものなのに、忘れるぐらい間を置いておくと、誰か他人が作ったものに見えるんだな。するとですね。自分じゃない過去の自分に向かって、ここはこーしたほうがええで、みたいな冷めた目になれるんだよ」

娘「ははーん。自分で自分にツッコミを入れるって言うやつだね」

父「ナイス、ツッコミじゃん。その話に乗っかるなら、出来た制作物を放置しておくと、自然とボケてくれるんだ。そこに『なんでやねん』って、自ら掻き回しにいくのさ」

娘「放っておくとボケるって、リンゴみたいだな」




◼️前書き:「パートナー・プロデュース(α版)で書いてたこと


パートナープロデュースとは、パートナー同士が互いの人生や活動を支援し合い、新しい可能性を共創する関係性のあり方。ここでは、特に夫婦でのパートナー関係を扱います。
 結婚生活を人生の長期的な視点から眺め直して、互いが単なる役割分担ではなく、相互に影響を与え合いながら成長し、意味を見出していく態度です。

背景については、1年半前ぐらいですけど、こんなことを書いてました。そのまま再掲します。

「パートナー・プロデュース」を生活思創の俎上に上げる必然性について書きます。

 大きくは3つです。

1)新しいパートナー関係の時代へ
夫婦という単語が、家庭の分業のイメージと繋がっているのは悪いことではないでしょうけど、分業では埒が開かなくなっている感じがします。生活思創的な言い回しなら「見通しがない」のです。性差のない情報爆発社会では、すでに質問が「人としてどうなの?」的な視点まで戻らないと話が組み立てられなさそうです。まずは夫婦を人に一旦、解体して試考します。

2)結婚の長期化
人生100年時代と言われて、早何年?w  柚木沙弥郎という染色芸術家がいます。最近ですが、100歳超えて自分の展覧会(回顧展じゃなく個展)に在廊(存命じゃなく在廊)するというニュースが流れてきました。その離れ業?に「マジか」と脊髄反射してしまいました。
 寿命の延伸は、結婚生活も引きずられるように長くなることを意味しています。一方で、結婚し続ける理由はあまり開発されてません。

3)職業転換が前提
 時代の変化、スキルの陳腐化は劇的に速い。思い立ってからのリスキリングぐらいでは間に合わなくなっています。「次は・・・」の煽られサイクルに巻き込まれると日々の生活が荒れてきます。明日の恐怖に今日を犠牲にする生き方になってしまいそうです。むしろ、先手をとって、次の専門性を深める習慣を常態として持つ生活に切り替えた方が、家庭全体の見通しが良くなりそう、そんな方向に向かいつつあるとは言えないでしょうか。新しい仕事の可能性を仕込むタイミングは、常に今なのです。

2023年10月15日記述から

夫婦分業の変容、婚姻期間の長期化、キャリア転換が必須になる社会か・・・。 ふむ、どれもこれも昭和から平成、平成から令和へと続く変化の流れなのだな。小生は昭和高度成長期から今に至ってるから、ずーっと社会信念の変化に揉まれて生きてきた気がする。トドメがAIっすかw

悪い冗談はさておき、前回作成したパートナー・プロデュースの見取り図についても再掲します。

再掲(2023年10月の図表65)

再掲した上記の図表では家庭生活を、結婚のスタートと終わりという時間軸で捉えています。赤い2つの♡マークが相思相愛の起点になって、結婚生活が始まります。さりながら、はじまりのあるものは終わりが必ずあり、結婚も例外ではなく、家庭生活は離別か死別で終焉します。
 図表にあるように、死別も離別も黒い♡マークの変形版で表示してみました。  死別は♡を心臓に見立てて、心拍線終わるイメージです。離別は、ご存知のように感情としての♡にひびが入るやつです。

 

◼️セルフ・プロデュースとの対比で試考してみる

世の中的には、パートナー・プロデュースは新語です。もっとポピュラーなのはセルフ・プロデュースでしょう。まあ、これはセルフ・ブランディングとほぼ同義語です。小生は、商品と並列に扱っているので、『個人・ブランディング』と呼んでます。意味としては、自己の独自性を確立し、人生やキャリアを構築する。そのための方法として、自己のスキルやブランディングの向上を自ら行うというものです。

ちなみに、パートナープロデュースは、単なる夫婦関係の延長ではなく、人生の可能性を広げるための協働的なプロセスです。セルフプロデュースが個人の成長にフォーカスするのに対し、パートナープロデュースは互いの成長を促し、共に新たな価値を創造する点が異なります。

 このセルフ・プロデュースとパートナー・プロデュースの概要を項目に分解して並べてみました。

図表408

 特に、ポイントとしているのが時間軸の違いです。両方ともライフステージの中で、プロデュース活動の有無が発生します。赤字で加筆しているのは、セルフ・プロデュースの対象となる人生の時期をセルフステージ(個人の時代)とし、パートナー・プロデュースの対象となる人生の時期をパートナーステージ(夫婦の時代)と区分けしてみました。
 

そんな観点から眺め直して、マップを改訂します。セルフ・プロデュースが大前提になって、そこにパートナー・プロデュースが絡んでいく絵柄です。

図表409

図表409の方が、よりパートナー・プロデュースの立ち位置が明確になりますね。


◼️ライフ・ステージを背景に置いてみる

さて、少しパートナーの話から離れて、大きな眺めを語ってみます。「ライフ・ステージって何?」を問い、そして、整理してみます。
 小生は、マーケティングの生業にして今日まで来てますので、ライフ・ステージの扱いは慣れています。しかし、これはあくまでも商業的な扱いでのライフ・ステージです。うむ、せっかくなので、ここでもう一回ニュートラルにライフステージを見直してみたいのです。おまけに、そこから何か試考のタネが拾えるなら、なお良し。

※<参考>ライフステージの周辺はライフコースライフスタイルという言葉もあります。クラスター分析した時の説明や、ペルソナの大枠を作る時とかに使うよ。


ライフステージに話を集中させます。単語が超幅広なので、切り取り方もいろいろなはず。ということで、AIに区分基準の種類を目配せしてもらいました。

ライフステージの区分基準とその特徴

ライフステージの分け方は、何を基軸(基準)にするかによって異なります。以下に6つの異なる区分基軸を示し、それぞれのライフステージの特徴を具体的に整理します。



① 年齢基軸:生物的成長と加齢による区分

区分と特徴

ステージ年齢範囲特徴幼児期0〜6歳身体・感覚の発達、親の影響が大きい
児童期7〜12歳学習の基礎、社会性の発達
思春期13〜19歳自己意識の確立、価値観の形成
青年期20〜35歳自立・キャリア形成、パートナーシップの選択
壮年期36〜50歳仕事・家庭の安定、社会的責任が増す
中年期51〜65歳役割の変化(子の独立・キャリアの見直し)
老年期66歳以上健康管理、人生の総括、社会との関わりの変化

🔹特徴:
加齢とともに生理的・心理的変化が生じ、それに伴い人生の課題が変化する。



② キャリア基軸:職業や社会的役割による区分

区分と特徴

ステージ特徴教育期学生としての学習・専門知識の習得
初期キャリア期就職・試行錯誤、職業アイデンティティの確立
成長・確立期仕事の安定・昇進、専門性の深化
転換期キャリアチェンジや独立、働き方の見直し
円熟期後輩の育成、社会貢献、働き方の柔軟化
リタイア期退職後の人生設計、趣味・家族との時間を重視

🔹特徴:
個人のキャリアの進行とともに、仕事の目的やスタイルが変わる。



③ 家族基軸:家庭内の役割変化による区分

区分と特徴

ステージ特徴独身期自己探求、自由なライフスタイル
結婚・同棲期夫婦関係の構築、共同生活の適応
育児期子育てによるライフスタイルの変化
子の独立期親の役割の変化、夫婦関係の再構築
介護期親の介護・家庭の役割の変動
パートナー喪失期伴侶を失い、個人としての生き方を模索

🔹特徴:
家族の成長や変化に伴い、役割や生活の優先順位が変化する。



④ 心理基軸:アイデンティティや価値観の変化による区分

区分と特徴

ステージ特徴依存期他者に依存しながら自己を形成(幼少期〜)
自立期自己決定・アイデンティティの確立(青年期)
挑戦期自分の人生の方向性を試行錯誤(青年〜壮年期)
成熟期安定しながら成長を続ける(中年期)
内省期過去の経験を振り返り、意味を見出す(老年期)

🔹特徴:
自己認識や生き方に対する考え方が時間とともに変化する。



⑤ 健康基軸:身体的・精神的な状態による区分

区分と特徴

ステージ特徴健康維持期日常的な健康管理で充実した生活を送る
健康リスク期生活習慣病などが発生しやすくなる
疾病管理期持病や慢性的な健康問題に対応する
回復・療養期怪我や病気からの回復を目指す
終末期人生の最終段階、緩和ケアの必要性

🔹特徴:
健康状態によってライフスタイルや人生の選択肢が変わる。



⑥ 社会的影響基軸:時代の変化に伴う区分

区分と特徴

ステージ特徴戦後世代(1940年代以前生まれ)生活の安定が優先、集団の価値が強い
高度成長世代(1950〜60年代生まれ)仕事中心の生き方、経済的な成功が重視される
バブル世代(1970年代生まれ)経済成長を経験するも、バブル崩壊で価値観が変化
デジタルネイティブ世代(1980〜90年代生まれ)IT技術の進化の中でキャリアや生活の選択肢が広がる
Z世代(2000年代生まれ)働き方・価値観の多様化、個人の生き方が自由に

🔹特徴:
社会環境の変化が個人のライフステージに大きな影響を与える。



🔹まとめ

ライフステージは何を基準にするかによって大きく変わる。
生物的成長(年齢) → 発達段階に基づく変化
キャリア → 仕事の変遷による変化
家族関係 → 家庭の役割変化による変化
心理的成長 → アイデンティティや価値観の変化
健康状態 → 体の状態による変化
社会環境 → 時代の影響を受けた価値観の変化


人生をどの視点で捉えるかによって、課題や目標が変わってくるため、複数の軸を組み合わせて考えることが重要。

生成AI

目配せしてもらった区分基準は6タイプです。階層がバラバラに見えるので、一旦、こちらで整理してみます。

6つあるけど、大きな区分基準は、生物、社会、心理の3つとすると、図表410のような見取り図が描けます。

図表410

個人視点でのライフステージがあって、そこには年齢でのステージの違いがある。つまり、生物的成長っていう名称でAIが出してきたものです。一方で、集団の視点からは、社会環境をライフ・ステージとして区分けもできます。

ライフステージは、最終的には心理的な状況を説明するためのものです。心理的状況から、人物の外観や社会の様子を説明するってなのは、基本的にしないしw。
 でもって、「心理的成長」ってやつを中央に置いて、個人と集団の交わりに置いてみました。


今度は、図表410とは異なる視点で、6要素を再配置してみます。

今回のテーマが、パートナー・プロデュースなので、お互いのキャリアに焦点があります。なので、この「キャリア」をライフ・ステージ分布図の中心にしてみました。

下図の図表411は、中央に「キャリア」置いて、他の要素の絡み方を再配置しています。健康状態の区分基準は加齢効果とほぼ同義なので、生物的成長に組み込んでいます。また、社会環境も意味を拡張します。生い立ちとしての社会環境だけでなく、現在生きている社会環境の変化もライフ・ステージとして扱えるだろうと見立てます。

そうやって眺めると、セルフ・プロデュースは、「社会環境の影響が作るライフ・ステージ」を受けて、新たに「キャリアの影響が作るライフ・ステージ」に転換してみる行為の流れにある活動と言えそうです。

図表411

この反対側には、「家族関係の影響が作るライフ・ステージ」が置けます。パートナー・プロデュースが、セルフ・プロデュースの反対側に置けそうです。

 年齢とともに、キャリアの変遷をへて、心理的な成長を果たしていく、っていう文脈になります。それが水平線です。そして、ライフ・ステージの区分けを広く取り込みながらも、2つのプロデュース活動も吸収できるので、「見通し良い」マップです。(断言は禁物。なので、あくまでも、「良しとしておこう」ぐらい)

図j表412



◼️パートナーへのサポートを具体化する


ライフ・ステージの話から、パートナープロデュースの立ち位置までを試考しました。今度は、パートナー・プロデュースの内部の話に移ります。

「パートナー・プロデュースって、具体的に、何するの?」を押し込んでいきます。生成AIに具体的な活動項目を出してもらいました。そのままだと、出てきた後のサバキが手間なので、大きく量的サポート(たぶん、生活リソースのことになるだろうという予測の元)、質的サポート(たぶん、精神的な部分は夫婦ならではのサポートになるはず、という読み)の2区分で構成してもらうよう、指示をいれてます。


夫婦が互いの新しい社会的活動やキャリア開発を支援する「パートナー・プロデュース」において、サポートは 量的なサポート(リソース提供や物理的支援)と 質的なサポート(精神的支援や戦略的関与)の2つの側面に分けられます。それぞれを具体的な項目として体系化しました。



🔹 量的なサポート(リソースの提供・物理的支援)

「時間・お金・環境」など、学習やキャリア開発に必要なリソースを確保するための支援。

① 時間の確保

サポート項目具体的な内容家庭内役割の調整家事・育児の分担を見直し、学習や活動の時間を確保する
スケジュールの調整互いの活動時間を優先しやすいように、家族の予定を柔軟に調整する
定期的な学習時間の確保週○回・○時間はパートナーの学習や活動に充てられるようにする



② 経済的サポート

サポート項目具体的な内容学習・研修費の負担必要な資格・スキル習得のための費用(講座・書籍・受験料など)を支援
新規事業・転職準備の投資事業立ち上げや転職に必要な資金の提供や計画的な貯蓄
収入補完・節約支援収入減少期間(学習・転職準備中)を想定し、家計を工夫する



③ 環境の整備

サポート項目具体的な内容学習・作業スペースの確保自宅で学習や仕事ができる環境を整備(書斎スペース、静かな時間の確保)
育児・家事負担の軽減保育園・習い事の活用、家事代行の導入などでパートナーの負担を軽減
設備・ツールの提供PC・ソフトウェア・学習教材・ネットワーク環境などのサポート



🔹 質的なサポート(精神的支援・戦略的関与)

「心理的支援・目標設定・フィードバック」など、学習・成長を促進するための関与。

④ 精神的サポート

サポート項目具体的な内容励ましとモチベーション維持「頑張ってるね」「あなたならできる」など、日々の言葉がけ
不安の軽減・共感失敗への不安、キャリア転換の迷いを聞き、共感を示す
自己肯定感のサポート「成長してるね」「変化してるね」と進捗を確認し、自己肯定感を高める



⑤ 目標設定・戦略的支援

サポート項目具体的な内容キャリア・ビジョンの整理夫婦で「どんなキャリア・スキルを目指すか?」を一緒に考える
長期計画の策定5年後・10年後のライフプランを含めたキャリアデザインを共に作る
目標達成の進捗管理週1回など、定期的に進捗を話し合う



⑥ 情報提供・知的サポート

サポート項目具体的な内容学習・仕事に関する情報収集役立つセミナーや勉強会を調べて共有する
ネットワークの活用仕事や学習の機会につながる人脈を紹介する
アドバイスとフィードバック仕事や学習の成果について、客観的な視点でフィードバックする



⑦ 共同成長の支援

サポート項目具体的な内容ペア学習・共同活動一緒に新しいスキルを学ぶ(例えば、英語・プログラミング・アートなど)
共通プロジェクトへの挑戦夫婦で共同事業や副業を立ち上げる
相互メンタリング互いの知識・経験を活かして教え合う(例:片方が得意なスキルを相手に教える)


生成AI

AIからの提示は全部で7項目。量的サポート3項目と、質的サポート4項目です。この項目はセルフもパートナーにも基本同じです。ですが、一つだけパートナーならではの項目があって「共同成長の支援」があります。
 生活思創的には、対称性で押し込んでいるはずなのに、そこから逸脱する要素に特別な意味を見出していきます。敏感なのです。少なくとも7つの様相は並列ではなさそうだって、睨むわけですな。

 その流れで語らせてもらうと、この「共同成長の支援」こそがパートナー・プロデュースの中心テーマだと試考できるのではないでしょうか。「別に、パートナーのサポートがあってもなくても、セルフで行けそう」から「そこは、パートナーならではの意味がある。夫婦ならではのアドバンテージかもしれない」ってなところに向かえるのです。

そこで、「共同成長の支援」を核としたらどうなるかを入れて整理したものが、図表413です。

図表413


パートナーの部分は小生の家庭のケースで入れてみました。共同成長には、新しい挑戦についての相互理解と、家族としてのゴールイメージがあります。量的サポートも質的サポートもそこから派生していくことで、サポートをすす側も受ける側も、納得と感謝に一貫性が出てきます。



◼️セルフ・プロデュースとパートナー・プロデュースを並べ直す


では、最後に記号接地をして、生活思創としての使い勝手を確認します。パートナー・プロデュース活動の具体的な言語化。いつもながら、やや小っ恥ずかしいけど、ここでの記号接地とは我が家の事例だよ。

・夫:執筆、ラボ活動(生活思創)
・妻:作品制作(アート)、ワークショップ活動(ドリームワーク)

これらは、セルフ・プロデュース対象になっているものです。もちろん、このセルフ・プロデュース対象がなんであるのか、何を目指すのか、は夫婦間で共有されています。ただし、実現の可否は不明です。(←これは重要)

図表414

パートナー・プロデュースはお互いのサポートは、大きく3つ。

・活動1:集中のための環境整備。ぶっちゃけ、自宅で一人っきりで集中できるとありがたいね、ってことです。これは、小生がフリーランスなので、よくも悪くも在宅で仕事ができる部分があって、これを敢えて「外で活動する」(カフェとかねw)にしていきます。

・活動2:目標設定の支援。進捗状況の情報交換ってことなんですが、「どう、今日は何やったの?」をお互いが挨拶がわりにするってことです。軽くてすみません。でもこの軽快さが、セルフでは澱みそうな気分を和らげるのです。

・活動3:知的サポートの支援。これは地方都市の家庭ならではなのですが、「たまには、都会で人に会ったり、芸術に触れてきましょう」ってことです。東京が主だけど宿泊込みの活動になりますから、必然、ワンオペを引き受け合うわけです。まあ、子供の手があまり掛からなくなっているのが大きいので、家族ステージが変わってきた最近の活動です。


◼️今後の見取り図

リメイク版の第一回では、パートナー・プロデュースの見取り図を再整理してみました。たぶん「深化の螺旋」を降りていくなら、もっと深みのある世界もあるやもしれません。

せっかくなので、今後のパートナー・プロデュースの見通しを試考してみます。

図表415

図表415は、赤と緑の矢印でセルフとパートナーの活動が、全体のライフステージにどのような貢献をもたらしそうかを示しています。

年齢に関する生物的成長では、前半は親子のパートナー・プロデュース、中盤は独り立ちのセルフ・プロデュース、そして、結婚後からは夫婦のパートナー・プロデュースとなります。いや、いつかは皆一人で死んでいくので、就活もある意味でセルフ・プロデュースとも言えるかも?

いずれにせよ、最終的には心理的成長につながるわけです。つまり、心理的成長について目指すイメージをどのように持つか、言語化するか、は共通のテーマになりそうです。でもなー、生物的成長→心理的成長の流れって、ライフ・ステージの中での扱いには限界がありそうだな。むしろ、死生観の話で区分していく方が「見通しが良い」かもしれない。

すると、中央に置かれたキャリアの話も価値観の話ではなく、「死から逆算してみて、人生で積み残したものはなんですか?」とか「生まれてから今日までの人生の境遇をどう解釈しますか?」みたいな深掘りが求められるものになるのだろう。格好つけるなら「生き様としてのキャリア」か?

これが今後の「深化の螺旋」の方向なのかな



娘「なんか、パートナー・プロデュースって中学生には難しすぎますよ」

父「すまん。まだリメイク版だし」

娘「もう夫婦が助け合うってことで話を切り上げてさ、あとはそっとしておけばいいのに」

父「あー、それを言っちゃおしまい。生活をこねくり回していくのが生活思創なんだから。夫婦が助け合うだけじゃ、画像が粗くて、家庭生活の細部がボケるんだよ。すると、お互いが良かれと思った行動が裏目に出て、トラブルでしょ?」

娘「トーチャンが私にやる余計なお世話とかね」

父「すまん。トーチャンもリメイクしていきます」


Go with the flow.

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