【FE科目B対策】基本情報技術者H29春セキュリティの解説
基本情報技術者試験の科目Bは、大きく変わって、セキュリティとアルゴリズムだけになりました。
問題は小問形式になり正直易しくなりましたが、問題は、科目Bの過去問は非公開なこと。
まずは無料公開されている昔の午後問題(現:科目B)で無料で対策を始める方が多いでしょう。
私が勤めているIT専門学校でも、資格対策授業に大きな変化はありません。まずは、午後問題を解いて力を付けます。
どうせ応用情報技術者では午後問題に直面しますから、無駄になりませんからね。
このNoteでは、授業での解説をベースに書きました。書籍の解説とは違って、一緒に読んで解いていきますし、解くためのコツや学ぶべき追加知識も書いています。
「短い解説では良く分からなかった」「正解だけでなく、どう解いていくかが知りたい」方には、特に学習効果が期待できます。
ぜひ少しでも参考にして頂ければ、嬉しいです。
解説 | 学びは2つ「読み」「計算」
文章→問→文章→問の珍しい構成の問題です。
中には問題文が長く「着地点はどこだろう?」と思う時があります。「目的意識を持って問題文を読む」手段を学べます。
計算問題が出ます。
計算式はオリジナル。読み間違えると失点。
「判断や計算式の解釈が正しいかを、計算例で確かめる」大事さを学べます。
読み:5ページ | 人名は覚えずマーキングで良い
下線①と遭遇しますが、残り4行なので読み切ってから解きますかね。
内容はX社と協力会社でファイルを受け渡す方法の検討。ファイルを圧縮して、公開鍵暗号方式で暗号化して、メールで送るとのこと。
ただ余白に、「X社の担当Eさん」「X社の上司Aさん」とメモを書き出しても良いかもですね。
解き:設問1 | 選択肢はぼちぼち絞る
ア:解読の難しさは暗号化アルゴリズム次第なので、×。
イ:ファイル名前が暗号化されなくても、大事なのは中身。指摘にある安全性とは無関係です。×。
ウ:共通鍵暗号方式で使われるアルゴリズムは幾つもあります。「他の暗号方式」が何かも明記されてないので、判断できません。△としましょう。
エ:○:問題文にあった手順と同じで、確かにメールと鍵が揃えば、メールに添付された暗号ファイルを解読できます。
よって正答はエ。
エが△だったら、ウとエで考える感じです。
なおウについて。「共通鍵暗号方式は公開鍵暗号方式より高速」という性質だったら良く出るので知っておきましょう。
解き:設問2 | 公開鍵暗号とディジタル署名の時に、どちらが鍵ペアを作るのか?
まず、「エ:パスワード」は問題文で一切出てきてないので×。
鍵がア・イ・オで3つもあるので、考えてみます。
問題文の趣旨は、「公開鍵暗号方式を使ってファイルを暗号化して、内容を秘密にして送りたい」ですよね。>>公開鍵の解説Note<<
公開鍵暗号方式は、2つの鍵を使います。
秘密鍵:作った人だけが持つ鍵
公開鍵:作った人が配布して使ってもらう鍵
よって、「内容を秘密にしたい」ときは、
受信者が復号鍵を秘密鍵として作る
受信者が暗号鍵を公開鍵として作って、配布して使ってもらう
使い方になります。受信者だけが復号できれば良いのです。
鍵ペア「公開鍵(暗号鍵)と秘密鍵(復号鍵)」を作るのは、X社の協力会社です。
よって5ページの「相手の【穴埋めa】を入手する際は」の「相手=協力会社」なので、「穴埋めa」は配布される公開鍵(暗号鍵)になります。
したがって正答はイ。
公開鍵暗号方式の整理します。
学習方法・問題特集のNoteは全て無料提供を続けます▼ もしご覧になったNoteが有益だったり、私の志に共感されたりしましたら、サポート頂けますと励みになります▼ もちろんコメントでも結構です(・ω・▼)ノシ