パパとそーらの林間学校 vol.1 目的編
僕はウィリアム・サローヤンの「パパ・ユーア・クレイジー」という小説が大好きで、高校生時代に先輩から勧められて以来、なんども読み返すほど惚れています。
この小説の主人公は10歳の男の子なのですが、この10歳という設定が秀逸で、自分の10歳のころを振り返っても、いろいろ悩みが増えたというか、「考える」ということを本格的にするようになった年齢のように思います。
そんなお年頃の少年と父親が共同生活を始め、時に旅をし、さまざまな事柄について対話をしていく小説です。
この小説にあこがれて同じことをしたい!というようなミーハーな動機ではないのですが、僕の娘が今年9歳になるにあたって、7月の誕生日付近の2泊3日で父娘二人だけの林間学校をスタートしようと思っています。
昨年あたりから、「来年は9歳だから誕生日あたりはパパと二人で2泊3日のキャンプだよー。」と事あるごとに刷り込みのために伝えていて、少しは楽しみにしてくれているようです。
僕は仕事の関係であちこち行くことが多く、月に1週間くらいしか子どもたちと一緒に過ごすことができないので、寂しい思いをさせてしまって申し訳ないなーと思っています。
特に長女は、生まれてすぐ僕が海外に仕事で行ってしまったので、3か月に1度などほとんど過ごすことができませんでした。
それでも順調に成長してくれた娘と妻には感謝しかありません。
今年の誕生日から「パパとそーらの林間学校」と題して、できれば18歳くらいまでの9年間続けられるといいなーと思っていますが、途中で「パパと行っても詰まんないから行かなーい。」となるかもしれませんが、自分の思い出と備忘録も兼ねて、つづっていこうと思いました。
林間学校での対話は、なるべく、いわゆる「教育」や「指導」や「助言」などはしないようにしたいと思っています。この林間学校での僕なりの目的は、「彼女がどういう風にこの世界を見ているか?」、「彼女には、この世界がどのように見えているか?」を理解する、ということです。
「光に満ちた世界」なのか「暗黒の世界」なのか、「優しさに満ちた世界」なのか「悲しみに満ちた世界」なのか「希望に満ちた世界」なのか「夢も希望も抱けない世界」なのか「喜びにあふれる世界」なのか「怒りに満ちた世界」なのか。「生きるに値する世界」なのか。
彼女から見えている世界を理解するために、対話するテーマや上手な質問、受け止める準備などを7月に向けて進めていきたいと思います。
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