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娘たちへ「天国」と「地獄」について

「天国」と「地獄」。
クラシックの曲じゃないよ。

今日は、「天国」と「地獄」について覚えておいて欲しいと思います。

お父さんは、
「天国」と「地獄」には、同じものがあるんだよ、ということをちょうど君たちくらいの年齢の時に習いました。

誰から学んだかというと、「エースをねらえ!」っていうマンガがあってね、それを読んで強烈に印象に残りました。
この「エースをねらえ!」っていうのは、ほんとにたくさん学ぶことがあって、またちょくちょく話に出てくると思うけど(笑)、その中のお話にあったことです。

「地獄」ってちょっと怖いよね。悪いことすると「地獄におちるぞ!」ってよく言われてました。怖いとこだと思ったけど、どういうところかお父さんは知らなかった。

何があるかって言うと、で~~~~~っかいお皿(たぶん6メートルとか8メートルとか)に、たくさんご馳走が山盛りになっているんだって。

えっ?ご馳走があるなら地獄じゃないじゃん???って思うんだけど、そのお皿の周りに集まっている人たちは、なが~~~~~~いお箸(たぶん2メートルとか3メートルとか)を持っていて、そのご馳走が食べれない。

目の前にあるのに、食べれない。
なんとか他の人よりも早く、我先に食べようと思うんだけど、食べれない。
食べれない。
食べたいのに食べれない。目の前にあるのに。
早く食べなくちゃ。あの人に先を越される!
早く!早く!

だから地獄の人たちは、いつもお腹を空かせていて(難しい言葉で言うと飢餓っていいます。)、いつも満たされていなくて、いつも我先にって思ってる。

じゃあ、天国は?

天国にも地獄と同じように、で~~~~~~~~っかいお皿とすごいご馳走と、なが~~~~~~~~~~~いお箸があるんだって。
だって、同じものがあるんだもんね。

でも、天国の人たちはいつも笑顔で、満たされていて、幸せに暮らしてる。

なぜだろう。

そう。天国の人たちは、自分のお箸でつまんだご馳走を「あなたからどうぞ」、「ありがとう」って、自分のお箸の先にいるひとたちから先に、食べさせてあげてるんだ。

「次は、あなたがどうぞ」
って。

そうやってお互いに食べさせあうことで、満ち足りた暮らしを過ごしてる。
いつも笑顔でね。
お腹を空かせることもない、楽しく暮らしてる。

「あなたからどうぞ」って。

お父さんの好きな言葉に、
「奪い合えば足らず、分かち合えば足りる」
というのがあります。

今日のお昼ご飯のとき、お父さんだけが小さいサイズのオレンジジュースを飲んでいたら、それに気づいて、
「なんでお父さんの小さいの?私のあげようか?」
って言ってくれたね。

今日の気持ちをず~っと覚えていて欲しい。
きっと君は忘れちゃうだろうから、ここに書いておきます。

これからの人生でも、大切にして欲しいと思っています。

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