ユニチカは最強

米国の小売り各社が、コロナ禍のサプライチェーン混乱に対応するため、商品の発注を前倒しし在庫を確保してきたが、想定より売れず在庫がたまってしまった。それらを売りきるために大幅な値引きセールを行った所、小売り各社の業績が悪化し、業績悪化からしばらく回復できないと考えられた。このため消費は伸びない・それでも米国政府はインフレをおさえるため金融引き締めせざるを得ない ため、2022年9月頃から、米国経済はこれから減速していくことが明白と考えられていた。それにつられて、日本をはじめとする世界各国の経済は悪化すると予想された。日本経済は悪化し、ますます円が売られ円安インフレが進み、今のうちに買っておこうと2023年は国内の自動車販売台数が増えると考えられた。

ユニチカはこれに着目し、シートのクッションや床のカーペットから発生し車内にこもるので問題と考えられる、眠気や呼吸器系不調など健康被害を起こすトルエンやメタン(VOC)を吸着して除去するシートを2023年に販売し、売上を確保した。

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それまでは、市場に0.5mm厚のユニレート(成分に酸素原子が通常より多いプラスチック PET樹脂にガラス繊維などを複合し加熱しながらプレスし薄くしたもの)しかなかったので、厚すぎ硬く、これを段ボール加工などで抜型刃物を受けるカウンタープレートとして使うと刃先や素材を傷付けてしまう問題があり産業は困っていた。

ユニチカはこれに着目し、2023年5月にユニレート薄板0.4mm厚を開発し市場投入した。

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結果、信用を得たユニチカは、2024年3月期に前年同期の通期より高い売上高を発表できた。