花占い
私の心を塗り替えたあの人が忘れられない。
悔しかった心が、惨めな心が、
くだらないこの瞬間にどうでもよくなる。
疲弊してゆく世界で何が正しいかなんて、
正義なんてどうでもいいことなのに。
それでも人は先を急ぎ争う。
気取ってカッコつけて見せても、誰も誉めちゃくれないから。
野の花を摘んで花占いするイケナイおじさんも、
飾らない涙を流している。
いつかこだわりが雪解けの春を迎えたら。
当然のように報酬を求める常識に、いつものお冷でいいよと言う。
汚れた心も美しい心も見えるのなら、誰にも利用されず騙されないのに。
人を見下す脳内流しソーメンは相手にしない、
目覚めてゆく宿命に邪魔は出来ない。
誰でもいいよ、あなたでなくちゃイヤだから。
空が叫んでいる、聴こえることのない切ない願いを。
ふかふかのベッドで永遠の愛を夢見よう、
こんなにも困難と問題だらけの世界で。
ブレンパワードOP