自分らしさの果てに
私の心に住んでいる病んだ衝動。
何もかもを一瞬で塗り替える。
全てを焼き尽くすほどの愛情。
世間から見ればゴミくずでも、夢中になれば価値のあるもの。
運命は自分が決める、軟弱な優しさはお呼びじゃない。
終わりを感じてしまう朝に、空回りの勇気。
マッチ売りの少女の禁断の誘惑。
最終電車でやって来る汚れたヒーロー。
運命は遠くで笑っている、この地獄に花を咲かせる。
私の心を支配する歪んだ欲望。
何もかもがいちもくさんに。
全ては等しく闇の中に消える。
探し物が見つかるなら、公園の砂場で冒険をしよう。
海底に沈むお宝、誰もが自分の権利を主張する。
全てはここに帰って来る、運命の輪廻。
路地裏で孤独を取引する引きこもり。
始発バスは病んだ囚人が乗っている。
失うものは何もない、この地獄のフィールドを駆ける。
ランブリングマン / 吉川晃司
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