【僕なりの、秋の仙人術(養生法)】
鍼灸師で易占家の仙亀です。
秋に入り、雨降りの中、カラダ風水がなまっているなぁと常々実感していました。
そんな日々の倦怠するカラダ風水を上手に循環させるために、まずは飲食を整えようかと思ったのですが、これが季節柄、とっても難しい。
あちらこちらからいただく物で、食事の献立をコントロールするのが、体を中心というよりは、頂き物をもったいなくないように、ということが中心に。
芋、栗、南瓜(かぼちゃ)、くわえてりんごやミカン、手作りジャムや季節の風変わりな珍しいお菓子など。
いろいろお礼という名目で、我が家の胃袋を満たす頂き物が、ここのところ目白押し。
※僕にできるお返しといえば、手作りのスコーンやパンなどの焼いた小麦菓子ばかり。
ということで、飲食でのコントロールはやめて、運動でカラダ風水を整えることにしました。
方法はいたって簡単。
ちょいと重ための木刀で素振り、です。
型にはめて動作を繰り返すだけで、無理なくカラダ風水を整えていくことができる。
もちろん体の感覚を大事にしていかないと、単なる筋トレになっちゃう。
大事なのは呼吸と意識。
自分が今何をやっているのか、ということを自覚しながら、目的にかなった動作を仕向けていく。
型にはめればいいという安心感が、こうした動作の支えとなってくれます。
もう一つ大事な勘どころが、一生懸命やらない。
生活動作になじむような、適度な負荷をこまめにかけていくことで、寒い冬に備えた体の方向性が芽生えていくわけです。
体の自主性や主体性を尊重するには、先回りして冬の寒さを演出しつつ、カラダがそれに程よく抵抗できるような力の方向を導いてあげること。
あまり頑張ってやり過ぎて、筋肉痛になんかなったら、ちょっとやり方の間違えを検討してみる。
また、あまり気を張りすぎて、厳密にやろうとはしないっていうのも、とっても大事なコツ。
気を張ってしまっては、体の感覚は鈍くなるばかり。
動作にこだわりを持ちすぎては、良いイメージなんて体に伝わることもなく。
実感するときって、実感することだけにカラダの気持ちが向いていればよくて、思い込む必要なんて、全くないんだよね。
無理なく体を冬に向けて引き締めていく。
冬に向けての季節を感じるだけでは、今年の秋は風邪をひきそう。
でも、カラダの風水を何らかの形で季節にかなえることができれば、それはそれで有意義な生活の工夫になるのかと。
そんなわけで、僕の仙人術はこの秋、素振りで呼吸と体と意志を整えることに。
インスピレーションをいただいたのは、現在映画が公開され始めた「鬼滅の刃」というアニメーション。
呼吸法に「全集中の呼吸」というのがあるらしいのですが、僕の求める仙人術では、「全然集中しない呼吸」を心がけています。
体になじむ呼吸を体が自然と導き出せるように、現代社会のストレスから乖離できるような、自分だけの時間を作るようにすることの方が、今の社会では必要なんじゃないのかな、なんてことを思います。
そんなわけで、「全然集中しない呼吸」で、まずは体を喜ばす。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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