事実婚をして100日経っての所感
みんなが名前は知っているけれど、実態はよく知らない事実婚。
そんな選択肢を選んだわたしたちの生活が、実際どんな感じなのかなということを100日経過のお祝いに記したいと思います。
事実婚にしたきっかけ
事実婚にするきっかけはカップルによって様々なはず。
「夫婦別姓にしたいから」「婚姻の制度にメリットを感じないから」「法律婚は自信がないので、まずは事実婚で」など。
わたしたちの場合はそのどれでもなく、「扶養に入ることで経済的な負担を減らしたいから」です。
法律婚と同じではないけれど、保険や年金の扶養に入ることで経済的な負担を減らせると踏みました。しかも条件は、同居している男女ということだけ。別れたとしても籍に傷がつきません。
交際3ヶ月で同棲と同時に入籍するのはちょっと早すぎると感じたので、まずは事実婚としました。
共働きのカップルならメリットは小さいので選択肢には入りませんが、どちらかが思うように働くことができないなら話は別です。
事実婚を始めた時の詳しい内容はこちらです。
わたしたちにとっては事実婚が最終形ではなく、入籍(法律婚)がゴールだと考えています。
なので、交際→同棲→入籍(もしくは入籍後に同棲)というステップは他の多くのカップルと変わらず、間に事実婚が挟まっただけというイメージです。
事実婚にしてよかったこと
結婚のイメージが湧いた
戸籍上はつながっていませんが、住民票上では「夫(未届)」と「妻(未届)」になったので、半分くらいは夫婦として生活を営んでいます。住民票や保険証に彼の名前が記載され、受け取ったときはウキウキしました。
事実婚をしたことで夫や妻としての自覚が生まれ、お互いの家族や友達との関わりがより積極的になりました。また一緒に住んだことで生活のイメージも湧き、同棲を始めてから2ヶ月足らずで結婚に向けて動き出しました。
家計管理がシンプル
事実婚は婚姻とみなされるので、家族カードが作れます。共有の口座での支払いがとてもスムーズです。
ついでに2人の資産を統合し、お互いの投資や貯金を見やすくできました。
家計管理は結婚していてもいなくてもそれぞれですが、事実婚をしていることで将来に目が向きやすくなり、資産の統合への抵抗感が弱まりました。
困っていること
日常生活で困ると言えるほどのことは特にありません。
でも、ときどき迷うことはあります。
誰に報告するか
わたしたちは事実婚をあまり多くの人には打ち明けていません。
・それぞれの両親
・わたしの友人(3人)
・彼の友人(1人)
そのため、上記以外の人には「彼氏」「彼女」と呼称しています。
どうして多くの人に報告しないのか、理由は主に3つで、
事実婚に関して知識の少ない人が多いので、説明が大変だから
法律婚していない期間の暫定的な措置だから
生活は交際とほとんど変わらないから
なので、取り決めたわけではないですが言いふらさず、note以外では基本的に秘密にしておくことにしています。
未婚?既婚?
アンケートなどでときどき回答する、「未婚/既婚/・・・」の欄のどこに回答するか迷いました。
しかしあくまでアンケートなので、生活実態に近い方がいいかと思い、「既婚」を選択することがほとんどです。
職業欄も同様です。今までは無職でしたが、事実婚をしてからは専業主婦と名乗るようになりました。
彼の呼称の曖昧さ
「夫」と呼ぶべきか「彼氏」と呼ぶべきか迷うタイミングが多々あります。
毎回解決策を考えてしまいます。
◯人に紹介するとき
→病院で同席してもらうときなど。
生活実態に沿った方が少ない言葉で伝わると思うので、「夫」と紹介しています。
◯友達との会話の中
→もともと「彼氏が」というのも好きではないので、「彼がさ〜」「〇〇(名前)がね」と呼んでいます。「夫」とは恐れ多くて言えません。
事実婚の形は人それぞれ
例えば「逃げるは恥だが役に立つ」の平匡さんとみくりさんは、事実婚ですが法律婚と同じように結婚と説明して両家顔合わせも行っています。
わたしたちの場合、事実婚はあくまで途中に挟んだだけで、最終的なゴールは法律婚。今は一緒に生活できるかどうかの見極めや法律婚の準備としての時間です。
事実婚を選択したいろいろな方のnoteを拝見しても、それぞれのストーリーがあり、位置づけがあります。
結婚の形はその人たちそれぞれですが、事実婚にはもっと多彩な考え方やバリエーションがあるとわたしは感じます。
わたしたちにとって事実婚は仮の措置である以上、期限が存在します。
入籍(法律婚)というゴールに向けて走り出すことはわたしたちにとっては簡単なことですが、今しかないこの恋人以上夫婦未満の関係を、今は全力で楽しみたいと思っています。